大泉洋「2021年3月26日、皆さんをお待ちしております」『騙し絵の牙』スペシャル映像&本予告編

累計発行部数50万部突破を誇り映画化も決定したミステリー小説「罪の声」の著者である塩田武士が、大泉洋を主人公として当て書きし、表紙モデルにも起用したベストセラー小説を、主演に大泉洋、共演に松岡茉優、佐藤浩市を迎え、吉田大八監督が映画化する『騙し絵の牙』。新型コロナウイルスの感染状況を鑑みて6月19日の劇場公開が延期されていたが、このほど、新たな公開日が2021年3月26日に決定した。併せて、新公開日の決定を告知するため、大泉を主演に、吉田監督ほか本作のスタッフが再集結して撮影されたスペシャル映像「未来で待つ男」と、本作の本予告編がお披露目となった。

▲スペシャル映像「未来で待つ男」

▲本予告編

大手出版社「薫風社」(くんぷうしゃ)で創業一族の社長が急逝し、次期社長を巡って権力争いが勃発。専務・東松(佐藤浩市)が進める大改革により、雑誌は次々と廃刊のピンチに陥り、会社のお荷物雑誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水(大泉洋)も窮地に立たされる。クセモノ揃いの上層部・作家・同僚たちの陰謀が渦巻く中、新人編集者・高野(松岡茉優)を巻き込んだ、速水の生き残りを懸けた“大逆転”の奇策とは?

スペシャル映像「未来で待つ男」の冒頭、暗い映画館の座席に座る大泉洋の姿が。そしてスポットライトが当たると立ち上がり、カメラ目線で「大泉洋です。ちょっとだけ未来に来ています。今日は2021年3月26日。私の主演映画『騙し絵の牙』公開初日です」(中略)「色々とあって公開が遅れましたが、ご安心ください。1年熟成でちょうど今が食べごろです。私はここ3月26日でみなさんをずっとお待ちしております」と未来の大泉洋が観客に語りかける。短いものの、緊迫感に満ち、ピリッとした雰囲気を漂わせた映像でありながら、一杯食わされたような気持ちにもなる何とも洒落た仕上がりになっている一方、最後には大泉節が炸裂するという、実に『騙し絵の牙』らしい映像である。

それもそのはず、本映像は新公開日決定のお知らせのために大泉洋を主演に迎え、吉田大八が企画・演出し、撮影・照明・録音に本作のスタッフが再集結。本編と同じカメラを使用して11月下旬に撮影し、急ピッチで完成させた、本格的で贅沢な映像なのだ。

撮影は、全10カットをテストと本番を重ねながらの順撮り。立ち位置、目線、話すスピード、タイミングなどを確認しながら進められ、大泉はセットチェンジ中にもセリフの練習を重ね、監督はモニターと大泉の間を何度も行き来して相談&指示し、時にカメラマンからも目線の指示が飛ぶなど、緊張感漲る中、約2時間をかけて、丁寧に繊細に行われた。

本予告編では、騙し合いが続く映像の最後、未来で待つ大泉が画面を突き破り、「公開決定!これだけは信じて!」と観客に訴える前代未聞の内容となっている。

併せて、本日より本作のムビチケオンライン前売り券が公式サイトにて発売されることが発表された。

■大泉洋(速水役) コメント
Q:撮影を終えての感想。
今年は夏に連ドラと舞台を終えてからしばらくお芝居をせずバラエティばかりに出ていたので、久しぶりの監督の緻密な演出に(映画本編)撮影中のピリッとした感じを思い出しました。監督からも「久々じゃないですか?こういう細かいこと言われるの」と言われて…。自分でもよくやったなと思います(笑)。

Q:公開を待つファンの方々にひと言。
お待たせした分、より期待値が上がっているのではないでしょうか。みなさん、色々な思いでご覧になることかと思いますが、3月26日に公開になるというのは、そのほうがこの映画にとって良い運命だったのかもしれません。是非、待ちに待った分存分に楽しんでいただければと思っております。

■吉田大八(監督) コメント
新公開日決定にあたり、なんとか僕たちの気合いを形にしたくて大泉さんと相談した結果、こんなものができました。楽しんでいただければ幸いです。誰も気づかないでしょうが勝手にTENETも意識しつつ、一年ぶりの再会とは思えないくらい撮影もスムーズに進みました。厳しい冬を乗り切れば明るい春が来ると信じて、無事に皆さんと劇場でお会いできる日を心待ちにしています。

『騙し絵の牙』
2021年3月26日(金) 全国ロードショー
監督・脚本:吉田大八
原作:塩田武士「騙し絵の牙」
脚本:楠野一郎
出演:大泉洋 松岡茉優 宮沢氷魚 池田エライザ 斎藤工 中村倫也 坪倉由幸 和田聰宏 石橋けい 森優作 後藤剛範 中野英樹 赤間麻里子 山本學 佐野史郎 リリー・フランキー 塚本晋也 國村隼 木村佳乃 小林聡美 佐藤浩市
配給:松竹

【ストーリー】 大手出版社「薫風社」に激震が走る。かねてからの出版不況に加えて創業一族の社長が急逝、次期社長を巡って権力争いが勃発。専務・東松(佐藤浩市)が進める大改革で、雑誌は次々と廃刊のピンチに。会社のお荷物雑誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水(大泉洋)も、無理難題を押し付けられて窮地に立たされる…。が、この一見頼りない男、実は笑顔の裏にとんでもない“牙”を秘めていた。嘘、裏切り、リーク、告発。クセモノ揃いの上層部・作家・同僚たちの陰謀が渦巻く中、新人編集者・高野(松岡茉優)を巻き込んだ速水の生き残りを懸けた“大逆転”の奇策とは!?

©2020「騙し絵の牙」製作委員会