のん「今朝の5時までやってました」、観客のお悩み相談に衝撃の解決策を提示!

高校在学中の2001年に「インストール」で第38回文藝賞を受賞しデビュー後、芥川賞、大江健三郎賞など数々の賞を受賞してきた綿矢りさの同名小説を、大九明子監督がのんと林遣都共演で映画化する『私をくいとめて』が、12月18日より公開される。このほど、11月24日にヒューマントラストシネマ渋谷にて、お悩み相談付き上映イベントが行われ、のん、大九明子監督が登壇。そして主人公みつ子の脳内相談役・Aが声のみで参加した。

第33回東京国際映画祭で観客賞に選ばれた本作。受賞時の気持ちを聞かれたのんは「すごくうれしかったです。うわーー!って感動が押し寄せてきました。観客の方がいて、映画が初めて出来上がると思っているので、形として賞をいただけたのはすごくうれしかったです」と喜びを爆発させた。

観客からのお悩み相談を解決することになったのん。「あまり悩み相談はされない」というのんだったが、「だから、めちゃくちゃうれしい」と満面の笑み。観客から「考えすぎてしまう」という相談を受けたのんは、「(自身が演じた主人公の)みつ子みたいですね」と述べつつ、「『私をくいとめて』を観ていただいたら、みつ子が代わりに感情を爆発してくれているので、ストレス発散になると思います」と本作をアピールした。

「習慣にしたいことを持続させるには?」という質問に、「私も部屋の片付けをやろうと思っていても、取りかかれない」というのん。しかし「つい昨日、解決を見つけた」そうで、「アプリのパズルゲームをしていると、広告が入ってくる。その待ち時間にちょっとずつ片付ける」と説明。続けて「コツコツやってたら昨日だけですごい片付いた。自分の好きなことの合間で続けるのがオススメ。今朝の5時までやってました(笑)」と衝撃の告白で会場を驚かせた。

この日は、主人公みつ子の脳内相談役・Aが声のみで参加し、観客の相談にのる場面も。「休みの日にゴロゴロしてしまう」という相談者に、Aは「朝起きることに命を注ぎましょう。けたたましい音のアラームを鳴らすことをおすすめします。曲は運動会の徒競走の曲」とアドバイスし、「さあ、自分を奮い立たせるのです!」と叫んで会場を笑いで包んでいた。

『私をくいとめて』
12月18日(金) 全国ロードショー
監督・脚本:大九明子
原作:綿矢りさ「私をくいとめて」
音楽:髙野正樹
劇中歌:大滝詠一「君は天然色」
出演:のん 林遣都 臼田あさ美 若林拓也 前野朋哉 山田真歩 片桐はいり 橋本愛
配給:日活

【ストーリー】 30歳を越え、おひとりさまもすっかり板についてきた黒田みつ子(のん)。みつ子がひとりきりでも楽しく生活できているのには訳がある。脳内に相談役「A」がいるのだ。人間関係や身の振り方に迷ったときはもう一人の自分「A」がいつも正しいアンサーをくれる。「A」と一緒に平和なおひとりさまライフがずっと続くと思っていたそんなある日、みつ子は年下の営業マン多田くん(林遣都)に恋をしてしまう。きっと多田くんと自分は両思いだと信じて、ひとりの生活に慣れきってしまったみつ子は20代の頃のように勇敢になれない自分に戸惑いながらも、一歩前へふみだすことにする。

©2020「私をくいとめて」製作委員会