アッバス・キアロスタミ、ウォン・カーウァイがその才能に惚れ込み高く評価し、第20回東京フィルメックスでは審査員満場一致で3度目の最優秀作品賞に輝いた、チベット映画の先駆者、ペマ・ツェテン監督の劇場初公開となる最新作『BALLOON（英題）』が、邦題『羊飼いと風船』として2021年1月22日より公開されることが決定した。併せて、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。

神秘の地・チベットの大草原。牧畜をしながら暮らす、祖父・若夫婦・3人の息子の三世代の家族。昔ながらの素朴で穏やかな生活をしていたが、近代化によって受け継がれてきた伝統や価値観は少しずつ変わり始めていた。そんなある日、子どもたちのあるいたずらによって、家族の間にさざ波が起き始める…。信仰との向き合い方、牧畜民として生きる厳しさ、伝統的な役割を強いられてきた女性たちの選択̶̶それぞれの想いは交錯し、チベットの空に浮遊していく。

予告編は、広大なチベットの地に赤い風船がはためき、目を引かれるシーンから始まり、家族が大自然の中で羊飼いとして生活する様子を映し出す。しかし、突然訪れる祖父の死。近代化の波が押し寄せ、彼らの意志に関わらず、生活の変化を余儀なくされていく。戸惑いの中で見つける家族の想い、そして母が流す涙の意味とは…。目を見張る圧倒的な自然の風景、どこか懐かしい家族の営み、そして神秘的で美しい幻想シーンは必見だ。

ポスタービジュアルには、遠くには羊の群れが望むチベットの大草原に、子どもが伸び伸びと駆ける姿が収められ、仲睦まじく過ごす祖父・父・子どもの親子三世代や、なにかを決意した母親の表情が印象的である。

『羊飼いと風船』
2021年1月22日（金）より、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
監督・脚本：ペマ・ツェテン
出演：ソナム・ワンモ　ジンバ　ヤンシクツォ
配給：ビターズ・エンド

【ストーリー】　神秘の地・チベットの大草原。牧畜をしながら暮らす、祖父・若夫婦・3人の息子の三世代の家族。昔ながらの素朴で穏やかな生活をしていたが、近代化によって受け継がれてきた伝統や価値観は少しずつ変わり始めていた。そんなある日、子どもたちのあるいたずらによって、家族の間にさざ波が起き始める…。信仰との向き合い方、牧畜民として生きる厳しさ、伝統的な役割を強いられてきた女性たちの選択̶̶それぞれの想いは交錯し、チベットの空に浮遊していく。

©2019 Factory Gate Films. All Rights Reserved.