橋本愛「久しぶりで照れた」のんと「あまちゃん」以来7年ぶりに共演!『私をくいとめて』予告編&ポスタービジュアル

高校在学中の2001年に「インストール」で第38回文藝賞を受賞しデビュー後、芥川賞、大江健三郎賞など数々の賞を受賞してきた綿矢りさの同名小説を、大九明子監督がのんと林遣都共演で映画化する『私をくいとめて』が、12月18日より公開される。このほど、橋本愛が、のん演じるみつ子の親友役で出演することが発表され、併せて、予告編、ポスタービジュアル、橋本とのんを捉えたメイキング写真がお披露目となった。

本作は、脳内に相談役「A」を持ち、悠々自適におひとりさまライフを満喫していた31歳のみつ子が、年下営業マン・多田くんと出会い、久しぶりに訪れた恋に戸惑いながらも一歩踏み出していくさまを描いた崖っぷちロマンス。

追加キャストとして、みつ子(のん)の親友で、イタリアに嫁いだ皐月役で、橋本愛が出演する。映画オリジナルとして、妊婦という設定が付与された。橋本とのんの共演は、2013年に放送されたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」以来7年ぶりとなる。

■橋本愛(皐月役) コメント
Q:出演のオファーを頂いていかがでしたか?
大九監督と綿矢りささんの最強コンビネーション作品に参加できることが嬉しくて、撮る前から早く観たい!とお客さん気分でわくわくしました。とにかく脚本が面白くて、ポップでチャーミングなのに人間の深淵を描いていて、漫画を読んでいるようなライト感がありながら、ドッと心臓が鳴るような読後感。これこれ!と嬉しくなりました。

Q:皐月という役柄に関して、ご自身で考えたことや大九監督とお話したことなどがあればお教えください。
皐月は原作で描かれた人間性をベースに、映画ではもっとみつ子との関係性に特化して、また一番今の時代が投影されるキャラクターになりました。傍からは幸せに見える条件が揃ったような人でも、内実不安や恐れに毎日襲われていて、その弱さが見えたとき、みつ子を救うといいな、と。監督とは、みんな生まれながらのおひとりさまなんだ、という話をして、その言葉を大事に抱えて最後まで演じたつもりです。

Q:久しぶりののんさんとの共演はいかがでしたか?
あまりに久しぶりで、最初はとても照れました。それに、昔の私は相当やりづらかっただろうなという、懺悔の気持ちを常に持っていました(笑)。でも今回、役としてお互いが目を合わせたときの、電気が走るような、心が通じる感覚。鮮烈でした。声を発して会話しづらい中、心の会話の気持ちよさを強く感じました。超超楽しかったです。

■のん(みつ子役) コメント
Q:橋本愛さんとの久しぶりの共演はいかがでしたか?
かなり久しぶりに共演させていただいたので、とてつもなく照れました。最初は、目を合わせただけでドキドキしちゃうくらい恥ずかしかった!その時の私は、好きな人にうまく話せない男の子のようでした。でも、愛ちゃんの方から本読みをしたいと声をかけてくれて、みつ子と皐月のやりとりで心を通わせることができたように思います。そして何と言っても再び親友役。これ以上ない相手でした。楽しかった!

予告編には、脳内に相談役「A」を持つ、31歳のおひとりさま・みつ子(のん)が、年下営業マン・多田くん(林遣都)との恋に一喜一憂する姿を収める。サシ飯に行くわけでもなく、時々多田くんに手料理を作っておすそわけするだけ、という微妙な関係の二人。多田くんの気持ちを確かめたいと思うものの、20代の頃のように一歩踏み出すことができないみつ子は、脳内相談役「A」に自虐やぼやきを炸裂。さらに映像終盤では、心乱されたみつ子が、感情をぶちまけながら涙を流す姿も。圧倒的な透明感で多くの者を魅了してきたのんが、久々の恋心を持て余し、人間味あふれるひねくれたユーモアセンスを持つ不器用なヒロインを体現。愛せずにはいられない“やさぐれ感”満載な役どころと、心震わす熱演で新境地を拓いた。

劇中歌は、大滝詠一の名曲「君は天然色」。今もなお時代を超えて多くの人に愛され続ける名曲を、本作のために5.1chサラウンドでニューミックス。心地良く軽やかなメロディが映像にやさしく溶け込み、トキメキに慌てるみつ子の姿を色鮮やかに映し出す。この5.1ch版「君は天然色」は、アルバム「A LONG VACATION」40周年を記念して2021年3月21日に発売されるボックスセット「A LONG VACATION VOX」に収録が予定されている。

『私をくいとめて』
12月18日(金) 全国ロードショー
監督・脚本:大九明子
原作:綿矢りさ「私をくいとめて」
音楽:髙野正樹
劇中歌:大滝詠一「君は天然色」
出演:のん 林遣都 臼田あさ美 若林拓也 前野朋哉 山田真歩 片桐はいり 橋本愛
配給:日活

【ストーリー】 30歳を越え、おひとりさまもすっかり板についてきた黒田みつ子(のん)。みつ子がひとりきりでも楽しく生活できているのには訳がある。脳内に相談役「A」がいるのだ。人間関係や身の振り方に迷ったときはもう一人の自分「A」がいつも正しいアンサーをくれる。「A」と一緒に平和なおひとりさまライフがずっと続くと思っていたそんなある日、みつ子は年下の営業マン多田くん(林遣都)に恋をしてしまう。きっと多田くんと自分は両思いだと信じて、ひとりの生活に慣れきってしまったみつ子は20代の頃のように勇敢になれない自分に戸惑いながらも、一歩前へふみだすことにする。

©2020「私をくいとめて」製作委員会