藤井道人監督「本当に光栄!」綾野剛 × 舘ひろし『ヤクザと家族 The Family』第57回台北金馬映画祭へ出品決定!

第43回日本アカデミー賞で主要3部門を受賞した『新聞記者』の藤井道人監督と制作プロダクションのスターサンズが再びタッグを組み、綾野剛と舘ひろしの共演で贈る『ヤクザと家族 The Family』の公開日が、2021年1月29日に決定し、併せて、場面写真がお披露目となった。さらに、本作が第57回台北金馬映画祭「WINDOWS ON ASIA」部門へ出品されることが発表された。

本作は、ヤクザという生き方を選んだ男の3つの時代にわたる壮大なヒューマンストーリー。

場面写真には、山本(綾野剛)と、彼を我が子のように気に掛ける柴咲組組長・柴咲(舘ひろし)のお互いを見つめる眼差しから、血は繋がらずとも、家族の絆の強さがひしひしと伝わってくるカットや、1999年、2005年、2019年の 3つの時代に生きた山本と、彼を取り巻く人々との家族としての情景が伝わるショットなどが収められる。

本作は、台湾の首都・台北市で現地時間11月5日〜22日に開催される、“台湾版アカデミー賞”と呼ばれる第57回台北金馬映画祭において、アジアの才能ある監督の作品を上映する「WINDOWS ON ASIA」部門で、ワールドプレミア上映される。『ブロークバック・マウンテン』、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』で2度のアカデミー監督賞に輝いた名匠アン・リーが2018年よりチェアマンを務める本映画祭は、「世界中の映画を通して芸術と文化の相互理解を深める」のテーマのもと実施され、その歴史は、1962年に台湾映画の普及を目的に発足した金馬奨に遡る。上映はアジアの作品に限らず、世界各国のフィルムメーカーも招かれており、過去にはフランソワ・オゾン、ダルデンヌ兄弟、レオス・カラックス、テオ・アンゲロプロス、ジュリエット・ビノシェ、イザベル・ユペールらがゲスト参加、日本からはこれまでに大島渚監督、森田芳光監督、黒沢清監督、岩井俊二監督、是枝裕和監督などの作品が上映された。毎年数多くの日本映画が上映される本映画祭で、昨年は「FILMMAKER IN FOCUS」部門で周防正行監督の特集上映も組まれた。今回新型コロナウイルス感染防止のため、キャスト・スタッフの現地入りは叶わないが、台湾の熱心な日本映画ファンの反応も気になる。

■藤井道人(監督) コメント
歴史ある台北金馬映画祭でいち早く『ヤクザと家族 The Family』を上映できること、本当に光栄に思っています。家族のかたちが希薄なっている今だからこそ、届けたい作品になっています。僕のルーツの一つでもある台湾の皆さまの心に、本作がどう映るのか今からとても楽しみです。

『ヤクザと家族 The Family』
2021年1月29日(金) 全国公開
監督・脚本:藤井道人
音楽:岩代太郎
出演:綾野剛 尾野真千子 北村有起哉 市原隼人 磯村勇斗 菅田俊 康すおん 二ノ宮龍太郎 駿河太郎 岩松了 豊原功補 寺島しのぶ 舘ひろし
制作プロダクション:スターサンズ
配給:スターサンズ KADOKAWA

【ストーリー】 1999年、父親を覚せい剤で失い、その日暮しの生活を送っている時に、柴咲組組長の危機を救った男・山本賢治(綾野剛)。自暴自棄になっていた自分に手を差し伸べてくれた柴崎博(舘ひろし)に心の救いを得て、二人は父子の契りを結ぶ。2005年、短気な面もあるが一本気さのある山本は、ヤクザの世界で男をあげていく。激化する因縁の相手・侠葉会との争い、自分と同じような境遇で育った女性との出会い、大切な家族である仲間を失ってしまうなど、人生を大きく揺り動かす激動の瞬間に愚直なまでに向き合って生きる山本、そして彼は自分の“家族・ファミリー”を守るために、ある決断をする…。2019年、14年もの年月を犠牲にした山本が出所後目の当たりにしたのは、暴対法の影響でかつての隆盛の影もなく、存続していくのもギリギリな状態に一変していた柴咲組の姿。時代の流れによる大きな変化に戸惑いながらも、愛する家族との生活を望み、新たな人生を歩もうとする山本に、状況を根底から揺るがす事件が…。

©2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会