斎藤工「こんなジョニー・デップが観たかった」、滝藤賢一「スターである以前に一級の役者」『グッバイ、リチャード!』絶賛コメント&本編映像

ジョニー・デップが主演、第82回アカデミー賞で6部門を受賞した『ハート・ロッカー』を手掛けたグレッグ・シャピロがプロデューサーを務める『グッバイ、リチャード!』が、8月21日より公開される。このほど、各界著名人より本作を絶賛するコメントが寄せられ、併せて本編映像がお披露目となった。

本作は、余命180日の崖っぷち男が、人生の愛おしさを見つけるライフ・ファインディングドラマ。「余命180日です」。大学教授・リチャードに告げられた突然の余命宣告。博学でエレガント、真面目な夫として美しい妻と素直な娘との何不自由ない暮らしを送っていたはずの人生は一変。リチャードは残りの人生を自分のために謳歌しようと決心し、やりたい放題の生活を始めるが…。

本編映像は、残されたの人生をありのまま生きると決めた大学教授のリチャードが、一風変わった特別授業を始める様子を切り取っている。授業中に生徒からタバコをもらい口にするも、今までタバコとは無縁の生活を送っていたリチャードは咳き込み「マズすぎる」と一言。ある生徒が妻の不倫相手である大学の学⻑の姪だと判明すると「奴は大嫌いだ」と露骨に言い放つ。そしてリチャードは「この続きはバーでやらないか?」と生徒たちに前代未聞の提案を持ちかける。こうして始まった特別授業で、リチャードは生徒たちに一体何を教えていくのか? 死を前に奔放になったリチャードをジョ ニー・デップお得意のコミカルな演技で演じている。

著名人コメント

■斎藤工(俳優・フィルムメーカー)
こんなジョニー・デップが観たかった。演者と役柄が交点を持つ瞬間が幾度もあり途中から何を観ているのか分からなくなった。そのくらい今のジョニー・デップ、そして今までのジョニー・デップの生きて来た時間がフィクションを超えてリチャード教授に落とし込まれていた気がしました。つくづく映画を愛し映画に愛された男なのだと。またゾーイ・ドゥイッチの作品毎の七変化振りには、毎度心の二度見をさせられる。目の離せない新星。

■滝藤賢一(俳優)
生きているということは必ず死と隣り合わせであると突きつけられた。そんな当たり前のことを忘れてしまう。誰しもその時は間違いなくやってくる。果たして自分はジタバタせず受け入れられるのか…今の生き方でいいのか…この世に生まれてきた意味を考えずにはいられない。ジョニー・デップの芝居が響いた、このご時世だからこそ観るべき映画。

■佐藤友紀(ジャーナリスト)
⻑女リリー・ローズ=メロディが生まれた時、その感激を本当に小さなベビーを抱き上げる仕草をしながら語ってくれたジョニー・デップ。そうなのだ、『グッバイ、リチャード!』には等身大のジョニーが反映されていて、ああ、この人はスターである以前に一級の役者だったんだなと再認識。一人の男・リチャードの人生に重ねて、ジョニー・デップの素が見えるのも嬉しい!

■⻫藤博昭(映画ライター)
その表情も口調も、これほどまで「素顔に近い」ジョニー・デップを観るのは初めてかも…。演じる本人と強烈に一体化したからこそ、自分の運命を受け入れるリチャードの姿が、切なく、愛おしく迫ってくるのだった。映画全体のシリアスさと軽妙さの不思議なバランス感覚も、ジョニーの個性を表現したかのよう!

■宇野維正(映画ライター)
念のため言っておくと、本作は闘病生活を描いたお涙頂戴映画ではまったくない。男が負けるのを覚悟して本気で闘っているのは、現代社会という病だ。そして、リチャード=ジョニー・デップは最期までユーモアを忘れず軽やかに闘い抜いてみせる。

■木津毅(映画ライター)
「中年の危機」を描いた映画は珍しくないけれど、ジョニー・デップがおじさんの哀愁をたっぷり漂わせる姿を僕たちはここではじめて目撃する。その悲しみを通過し、老いと死に向き合うことで他者に寛容になっていくリチャードのあり方は、おじさん=中年男性たちがこれから進むべき道を優しく照らしているのではないだろうか。

『グッバイ、リチャード!』
8月21日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
監督・脚本:ウェイン・ロバーツ
出演:ジョニー・デップ ローズマリー・デウィット ダニー・ヒューストン ゾーイ・ドゥイッチ ロン・リビングストン オデッサ・ヤング
配給:キノフィルムズ

【ストーリー】 「余命180日です」。大学教授・リチャード(ジョニー・デップ)に告げられた突然の余命宣告。博学でエレガント、真面目な夫として美しい妻と素直な娘との何不自由ない暮らしを送っていたはずのリチャードの人生は一変。追い討ちを掛けるかのように妻に上司との不倫を告白された彼の日々は予期せぬ展開を迎える。死を前に怖いものなしになったリチャードは残りの人生を自分のために謳歌しようと決心。あけすけにものを言い、授業中に酒やマリファナを楽しむ。ルールや立場に縛られない新しい生き方はリチャードにこれまでにない喜びを与え、人の目を気にも留めない彼の破天荒な言動は次第に周囲にも影響を与えていく。しかし、リチャードの“終わりの日”は着実に近づいていて…。

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