松尾レミ(GLIM SPANKY)「なぜ音楽は魂を震わすのか…」、鳥居真道(トリプルファイヤー)「涙ぐんだ」著名人絶賛!『ランブル』

政治的・社会的な理由で抹殺されてきたインディアン・ミュージックの歴史を追ったドキュメンタリー『ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたち』が、8月7日より公開される。このほど、各界著名人より本作を絶賛するコメントが寄せられた。

本作は、先住民たちのインディアン・ミュージックがいかに後のポップ・ミュージックに影響を与えてきたか、にもかかわらず、なぜその音楽が歴史から抹消されてきたかに迫るドキュメンタリー。1958年にリリースされ即刻放送禁止となったリンク・レイ「ランブル」をはじめとするインディアン・ミュージックの魅力と影響を、ロビー・ロバートソン(ザ・バンド)、クインシー・ジョーンズ、タブー(ブラック・アイド・ピーズ)、ジャクソン・ブラウン、マーティン・スコセッシら、彼らの音楽を愛するクリエイターたちの証言や貴重映像を通して、その「失われた歴史」を紐解いていく。

▼著名人 絶賛コメント

■セイジ(ギターウルフ)
誰だ!?あの始まりと最後のリンク・レイ役は!?あそこはオレだろう!もしくは鮎川誠さんだろう!オレは世界No.1のリンクレイマンだ。例えオレよりリンク・レイをうまく弾ける奴がいたとしてもオレが世界No.1だ。ランブルの衝撃はすごかった。あの曲に出会えなかったら今のオレはなかった。シンプルなのにワイルド!ギターはこれでいいのだ!彼が示した痛快とも言えるシンプルさとユニークな発想は、これからも間違いなく世界に影響し続ける。

■湯川れい子(音楽評論・作詞)
えーっ!?知らなかった!!まさかROCKの歴史に、ネイティヴ・アメリカンがこんなに深く関わっていただなんて。リンク・レイの「RUMBLE」と言う曲のことも知らなかった!ジミ・ヘンやキンクスやザ・フーなどが、この人のギターに影響されていただなんて。ROCKファンにとって、この映画のショックは大きいです。

■ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
インストルメンタルなのに放送禁止にされるほど50年代のアメリカで刺激が強かったリンク・レイの「ランブル」。長年の弾圧に負けなかったネイティヴ・アメリカンの文化を象徴しているように思います。

■中川敬(ミュージシャン/ソウル・フラワー・ユニオン)
米先住民族ルーツの音楽家たち、チャーリー・パットン、リンク・レイ、ロビー・ロバートソン、ジミ・ヘンドリックス、バフィ・セイント・マリー、ジェシ・エド・デイヴィス等の音楽人生に光を当て、ブルースの原風景に迫る。アフリカ・欧州程には語られない、もう一つの「ロックンロール水源地」への壮大な旅を活写した、貴重な記録だ。

■松尾レミ(GLIM SPANKY)
今まで耳にしてきた音楽はこれほどまでインディアン音楽の影響を受けているとは!なぜ音楽は魂を震わすのか、超プリミティブなモノの強さを感じた。途中で流れるインディアン音楽はもろにブルースだし、ジャズの歌姫ミルドレッド・ベイリーに影響を受けたトニー・ベネットまでもそこにルーツを持っていることに感動。ウェイン・クレイマーがめちゃくちゃ熱く語っていたり、ダン・オーバックがちらっと映ったりして最高だった。

■亀本寛貴(GLIM SPANKY)
ロック、ブルース、R&B、ジャズ、ヒップホップなどの音楽が好きな人全てが見るべき映画です!ネイティブアメリカンをルーツに持つミュージシャンを中心に、様々な文化が混ざり合って生まれたアメリカンミュージックのエネルギーがバシバシと伝わってきました。リンク・レイのギターが一音なった瞬間鳥肌が立つあの感じ、めちゃくちゃかっこいい!

■高田漣(音楽家)
『ランブル』は心に深く響く映画です。チャーリー・パットンのフォークブルースにも、ニューオリンズのマルディグラにも、リンク・レイの激しいギターにも共通して流れるネイティブ・アメリカンの魂。アメリカ音楽の通奏低音として生きる彼らの大地への祈りが、悲痛な叫びがぼくらを高揚させ、悲しませ、ダンスさせるのだ。きっとそうだ。

■内橋和久(音楽家)
これほど音楽の力が底知れないと感じたことはない。『ランブル』はそれを教えてくれた。アメリカ建国以来、壮絶な迫害に遭ってきたネイティブ・アメリカンは結果的にアメリカを、そして世界を彼らの音楽で埋め尽くしていた。彼らは音楽でアメリカを征服したのだと。この驚くべき史実は語られてこなかった。僕も知らなかったことだらけだ。そして史実だけじゃなく、音楽がそれほど力強いものだと言うことを、僕達は今一度、実感するべきだ。

■鳥居真道(トリプルファイヤー)
エンドロールで不意に流れるのは長らく愛聴してきた曲でした。インディアンにルーツを持つ音楽家たちがアメリカ音楽の形成にいかに寄与したか。彼らの伝統が歌唱法、奏法、リズム感の中でどう生きているか。それを踏まえて聴くと、これまでとは全く違う響きに感じられました。彼らの歴史が音楽としてそこに現れたような気がして涙ぐみました。

■野口久美子(アメリア先住民研究/明治学院大学国際学部准教授)
なぜ私たちはインディアンの音楽に熱狂してきたのか?それこそが、日々を生きる中で、叫び、抵抗し、戦っていくことの象徴だからである。

■OKI(樺太アイヌ伝統弦楽器トンコリ奏者)
ズッコズッコスズッコスズッコとシャッフルするアメリカインディアンのドラムはブルースそのものじゃないか!Bluesが太い幹でFunkやHipHop、ReggaeやRock、Pop Musicがその枝葉だとしたら、根っこはアメリカインディアンのドラムビートだってことだ。誰も気がつかなかった深い根っこの存在をこの映画が教えてくれる。

『ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたち』
8月7日(金)より、渋谷ホワイトシネクイントにて公開、以後全国順次公開
監督:キャサリン・ベインブリッジ アルフォンソ・マイオラナ
制作総指揮:スティーヴィー・サラス ティム・ジョンソン
出演:ロビー・ロバートソン(ザ・バンド) マーティン・スコセッシ タブー(ブラック・アイド・ピーズ) バディ・ガイ クインシー・ジョーンズ トニー・ベネット スティーヴン・タイラー(エアロスミス) ジャクソン・ブラウン ウェイン・クルーマー(MC5) スラッシュ(ガンズ・アンド・ローゼズ)
配給:マーメイドフィルム コピアポア・フィルム

【作品概要】 先住民たちのインディアン・ミュージックがいかに後のポップ・ミュージックに影響を与えきたか、にもかかわらず、なぜその音楽が歴史から抹消されたきたかに迫るドキュメンタリー。

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