加藤卓哉監督が瀧内公美主演、神尾楓珠共演で贈る、TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2015準グランプリ受賞作品『裏アカ』が、6月12日より公開される。このほど、本作の場面写真がお披露目となった。
▲華やかな服装とは裏腹に浮かない表情のまま鏡を拭く真知子(瀧内公美)。鏡に映った自分の顔を見つめ、自己嫌悪になっている印象を受ける。
本作の題材は、今の社会や時代が持つ二面性を象徴する“SNSの裏アカウント”。裏アカウントを通して出会う男女の姿から、現代に生きる者が抱える葛藤や欲望、そして性への衝動を赤裸々に描き出す。
▲“裏アカ”を通じて出会ったゆーと(神尾楓珠)と、嬉しそうに並んで歩く真知子。ゆーとの方が半歩先に歩き、年上の真知子をリードしているように見える。
▲仕事の現場で再会し、“表の顔”でパーティーの会場にいる真知子とゆーと。どこか距離を置くようにして過ごすゆーと/原島。同じ空間にいながらも、表では交われない真知子のもどかしさが表情に表れている。
▲険しい表情をしながらスマホを見る真知子。裏アカという存在が彼女の中で大きなものになっているのか、はたまた彼女の身に危険が迫っているのか。常にスマホを確認したくなるほど、裏アカに振り回されている様子がうかがえる。
▲同僚の佐伯(市川知宏)と穏やかな表情で過ごす真知子。彼女の明るい笑顔が輝いている。
▲夕暮れの一室で見つめあう真知子とゆーと。ゆーとの眼差しは真剣で、何か真知子に訴えかけている様子。二人は心を通わせることができるのか?
▲後輩でカリスマ店員のさやか(SUMIRE)と並んで洋服を整理する真知子。両者とも顔を合わせることなく黙々と仕事をこなし、二人の関係性が想像できる。
▲会議をするアパレルショップ社長の北村(田中要次)と真知子。店長を務める“表”モードの真知子は、プライドや責任を感じながら懸命に仕事をしていることがうかがえる。
▲髪を下ろし疲れ果てた様子で涙を拭う真知子。果たして彼女の身に何が起こったのか…。衝撃的な結末とは?
『裏アカ』
6月12日(金)より、新宿武蔵野館、池袋HUMAXシネマズ、渋谷シネクイントほか全国ロードショー
監督:加藤卓哉
脚本:高田亮 加藤卓哉
出演:瀧内公美 神尾楓珠 市川知宏 SUMIRE 神戸浩 松浦祐也 仁科貴 ふせえり 田中要次
配給:アークエンタテインメント
【ストーリー】 青山のアパレルショップで店長を務める伊藤真知子(瀧内公美)は、どこか満たされない毎日を送っていた。自分の意見は採用されず、年下のカリスマ店員・新堂さやか(SUMIRE)に仕事を取られ、ストレスが溜まる日々。そんなある日、さやかの何気ない一言がきっかけで真知子はSNSの裏アカウントを作り、胸元の際どい写真を投稿する。表の世界では決して得られない反応に快感を覚えた真知子の投稿はどんどん過激になっていき、それに呼応するようにフォロワー数も増えていった。「リアルで会いたい」「もっと自分を解放して」そんな言葉に誘われ、フォロワーの一人と会うことになった真知子。その相手は、“ゆーと”という年下の男だった。真知子は自分と同じ心の乾きを持つ彼に惹かれていく。しかし、その関係は一度きり。それがゆーととの約束だった。ゆーとと会えないことから、真知子は他の男と関係を持つようになるが、その心は満たされない。裏の世界でフラストレーションがたまっていくのとは裏腹に、表の世界は、店の売り上げ不振回復への施策に自身のアイデアが採用され、大手百貨店とのコラボレーション企画が決まるなど充実していく真知子。やりがいのあるプロジェクトに意気込む真知子だったが、その百貨店担当者の原島努(神尾楓珠)こそが、あのゆーとだった。表の世界で再会を果たした二人。平静を装う原島に対し、心乱れ動揺を隠せない真知子。原島ではなく、ゆーとに会いたいという思いが日増しに募っていく。表と裏、愛情と憎悪、真実と嘘、理性と欲望…相反する二つが激しく交錯する中、真知子に突然訪れる結末とは…。
©2020映画『裏アカ』製作委員会