井筒和幸監督「昭和という時代の熱量やヒリヒリ感を今の人たちに感じてほしい」『無頼』ポスタービジュアル2種

EXILEの松本利夫が主演を務める、『パッチギ!』『黄金を抱いて翔べ』など数々の話題作を世に送り出してきた井筒和幸監督の8年ぶりとなる最新作『無頼』が、5月16日より公開される。このほど、本作のポスタービジュアル2種がお披露目となった。

▲昭和バージョン

本作は、偽りのノスタルジーに彩られた昭和回顧ブームを凌駕する、本格ハード・エンターテイメント。極貧ゆえに社会から頭を抑えつけられ、飢えや冷たい眼差しに晒されながらも、何にも頼らず、ただ己の内なる掟に従って真っ直ぐ生きた主人公。やがて彼は一家を構え、同じような境遇のはみ出し者たちを束ね、命懸けの裏社会を駆け上がっていく…。

ポスタービジュアルの一つは、井筒監督発案の昭和バージョン。井筒監督は「昭和という時代の熱量やヒリヒリ感を今の人たちに感じてほしい」と発案のきっかけを語る。そしてもう一つは、昭和のさまざまな事件がよみがえる事件バージョン。どちらのバージョンも熱く生きた男たちの姿を思い起こさせる。

▲事件バージョン

『無頼』
5月16日(土)より、新宿K’s cinemaほか全国順次ロードショー
監督:井筒和幸
出演:松本利夫(EXILE) 柳ゆり菜 中村達也 ラサール石井 小木茂光 木下ほうか 升毅 隆大介 外波山文明 三上寛
配給:チッチオフィルム

【ストーリー】 太平洋戦争に敗れ、貧困と無秩序の中に放り出された日本。焼け跡から立ち上がった大衆は、高度経済成長のもとで所得倍増を追い、バブル崩壊まで欲望のままに生きて、昭和が去ると共に勢いを止めた。理想の時代から、夢の時代、そして虚構の時代へ…。誰もが豊かさを欲する社会の片隅で、何にも怯むことなく、たった一人で飢えや汚辱と闘い、世間のまなざしに抗い続けた“無頼の徒”がいた。やがて男は一家を構え、はみだし者たちを束ねて、命懸けの裏社会を生き抜いていく…。過ぎ去った無頼の日々が今、蘇る。正義を語るな、無頼を生きろ!

©2020「無頼」製作委員会/チッチオフィルム