広瀬すず「私の中にあるやさぐれ精神が出た!」、吉沢亮「僕自身めちゃくちゃ根暗。素の吉沢亮でやっていた」

広瀬すずが初のコメディに挑戦し、堤真一、吉沢亮共演で贈る映画『一度死んでみた』が、3月20日より公開される。それに先立ち、2月24日に東京・イイノホールにて完成披露ミサが行われ、キャストの広瀬すず、吉沢亮、堤真一、リリー・フランキー、小澤征悦、嶋田久作、木村多江、松田翔太、浜崎慎治監督が登壇した。

2日間だけ死んでしまう薬をめぐる騒動を描いた本作のストーリーにちなんで、棺桶の中から登場したキャスト陣は、本作のテーマカラーである、ピンク・赤を散りばめた衣装でステージに登壇。父親のことが大嫌いで、デスメタルバンドのボーカルをしている女子大生・七瀬を演じた広瀬は「撮影は1年半前だったので、やっとこの舞台に皆さんと立てることができて嬉しく思います」と挨拶。強烈なキャラを演じるうえで「攻撃的にいこうと心に決めて、お父さんへの反抗期がとても強いというのをとにかく意識していた」と言い、「私の中にある、やさぐれ精神がパーン!と出た感じがありました(笑)。気持ちよく、発散のような感覚で台詞が出るようになりました」と語った。浜崎監督も「元々そんな人なのかなというくらいハマリ役」と太鼓判を押した。

存在感ゼロの“ゴースト社員”松岡を演じた吉沢は「前髪をすごく伸ばして目をなるべく隠したり、姿勢を悪くしたり眼鏡とか表面的な部分で」役作りをしたが「内面的な部分はほぼ役作りはしていない」とのこと。「僕自身、めちゃくちゃ根暗なので。素の吉沢亮でやっていました」と明かした。また、撮影現場でも存在感のなさを発揮していたようで「基本、気づかれないんです。(現場に)いるのに“吉沢さん待ちです”という空気が流れる瞬間があったりする(笑)」と言い、客席の笑いを誘っていた。

2日間だけ死んでしまう薬を飲んだ七瀬の父・計(はかる)を演じた堤は、娘役の広瀬にののしられるシーンも多く「(実生活で)娘がいるんですけど、いずれ言われるだろうな」と思っていたようで、「いいシミュレーションというか、傷つかないという気持ちになりました(笑)」と自身のプライベートと重ねていたとのこと。本作で初共演となった広瀬については「そういう音楽(デスメタル)が好きな人だと思っていたんですよ。最初はちょっと怖かったです。革のジャンパーも着て、普段からこういう方なのかな」という印象を受けたと明かすと、広瀬は「堤さんとなかなか距離がつかめないなと思っていたのはそこだったのかな(笑)」と笑っていた。

また、本作のタイトルにちなんで、一生のうちに一度してみたいことは?という質問も。広瀬は「リリーさんとラジオ。食べ歩きラジオをやりたい」と答え「リリーさんはいろんなお店に詳しいというイメージがあるので、お店や食べ物を教えてもらいながら」番組をやってみたいと語ると、リリーも「たくさん食べますから、いいグルメレポーターになると思いますよ」と期待を寄せた。続けて、以前ラジオ番組でリリーと共演した広瀬が「おもしろくて、あれがまだ続けばいいなと思って」考えが浮かんだと明かすと、リリーが「そんなこと言ったら大人たちが本当に動き出すから(笑)」と焦る場面もあった。

吉沢は「ウユニ塩湖を見てみたい。写真でしか見たことがないので、リアルに見たらどうなんだろうと気になりますね」とコメント。海外は「仕事以外で行ったことがない」そうで、現地でしてみたいことは?という質問には、悩みながら「塩を舐めます(笑)」とシンプルに答え観客を笑わせた。

広瀬から一緒にラジオをしたいとオファーされたリリーは、「(広瀬と)共演は多いんですけれども、いつも僕の役が“近所の変なおじさん”とか、良くて“お父さん”」であるため「一回、壁ドンとかしてみたい」と答えると会場は爆笑。広瀬も「ラジオでその“ドン”を聞かせましょう…!」とノリノリで、続いて小澤も「映画監督をしてみたい。それで、広瀬すずちゃん主演で、リリーさんに壁ドンしてもらう(笑)」、さらに松田も「(監督の)浜崎さんの次回作で壁ドンをしてみたい(笑)」と二人に便乗していた。

『一度死んでみた』
3月20日(金) 全国ロードショー
監督:浜崎慎治
脚本:澤本嘉光
音楽:ヒャダイン
出演:広瀬すず 吉沢亮 堤真一 リリー・フランキー 小澤征悦 嶋田久作 木村多江 松田翔太 加藤諒 でんでん 柄本時生 前野朋哉 清水伸 西野七瀬 城田優 原日出子 真壁刀義 本間朋晃 野口聡一(JAXA宇宙飛行士) 佐藤健 池田エライザ 志尊淳 古田新太 大友康平 竹中直人 妻夫木聡
配給:松竹

【ストーリー】 父親のことが大嫌い、いまだ反抗期を引きずっている女子大生の七瀬(広瀬すず)。売れないデスメタルバンドでボーカルをしている彼女は、ライブで「一度死んでくれ!」と父・計(堤真一)への不満をシャウトするのが日常だった。そんなある日、計が本当に死んでしまったとの知らせが。実は計が経営する製薬会社で偶然発明された「2日だけ死んじゃう薬」を飲んだためで、計は仮死状態にあるのだった。ところが、計を亡き者にしようとするライバル会社の陰謀で、計は本当に火葬されてしまいそうに!大嫌いだったはずの父の絶体絶命のピンチに直面した七瀬は、存在感が無さすぎて“ゴースト”と呼ばれている計の部下・松岡(吉沢亮)とともに、父を救うため立ち上がることを決意する。火葬までのタイムリミットは2日間。はたして七瀬は無事、計を生き返らせることができるのか!?

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