柳楽優弥=北斎「北極星にちなんでつけたんだ」自らの名前の由来を語る!『HOKUSAI』特報映像&場面写真

19世紀にフランスにジャポニズムブームを巻き起こし、西洋近代絵画の源流となった世紀の絵師・葛飾北斎の知られざる生涯を、柳楽優弥と田中泯のダブル主演で描く映画『HOKUSAI』の公開日が、北斎生誕260周年となる5月29日に決定した。併せて、本作の特報映像と場面写真がお披露目となった。

本作は、構想約3年、数少ない史実をもとに独自の視点と解釈によって、青年期の葛飾北斎を目覚めさせた稀代の版元・蔦屋重三郎、そして老年期の北斎のパートナーとなる人気戯作者・柳亭種彦とのエピソードを軸に、“人間・北斎”と、彼が描いた“三つの波の秘密”が生まれるに至った物語を描く。

葛飾北斎の代表作である「冨嶽三十六景」の一図、「神奈川沖浪裏」がダイナミックにうねるアニメーションで幕が明ける特報映像には、「北極星にちなんでつけたんだ。たったひとつ決して動かねえ星だ」と自らの名前の由来を稀代の版元(プロデューサー)・蔦屋重三郎(阿部寛)にまっすぐなまなざしで語る、柳楽優弥演じる青年期、そして「勝負してえんだ、世の中とよ」と老いてもなおさらなる高みを目指し、目をギラつかせる田中泯演じる老年期、二つの時代の北斎が収められる。

北斎が生きた江戸時代後期はまさに激動の時代。風紀の乱れを正すべく幕府によって風俗が厳しく取り締まられていた当時において、町人文化を彩った浮世絵もまた規制の対象だった。そんな表現者たちにとって不自由な生き方を強いられる世の中であっても、「俺は俺の好きに描く」と北斎はひとり北極星のごとくブレることなく画狂人生をまい進。表現者としての自由を求めて、筆ひとつで激動の時代に挑み続けた。そしてついにたどり着く、今もなお色褪せることなく人々の心を掴んで離さない“あの波”の誕生…。映像では、北斎の人生のキーマンとなる蔦屋重三郎、喜多川歌麿(玉木宏)、柳亭種彦(永山瑛太)の姿も初公開。豪華オールスターキャストが、それぞれの視点から北斎の波乱万丈の人生を見つめる。

場面写真は、若かりし頃から晩年まで変わることなく、飽くなき向上心のままに一心不乱に作品づくりに没頭する青年期と老年期の北斎や、若き北斎と対峙し、のちにその才能を見出す蔦屋、妖艶なまなざしで花魁を描こうとする美人画の大家・歌麿、種彦の書いた書物に目を落とし、言葉を交わす様子の老年期・北斎と種彦の姿などを捉える。また、「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を手に取る芸者たちの姿もあり、“あの波”がいかに当時の人々の心を動かしたのかにも注目することができる。

『HOKUSAI』
2020年5月29日(金) 全国ロードショー
監督:橋本一
出演:柳楽優弥 田中泯 玉木宏 瀧本美織 津田寛治 青木崇高 辻?本祐樹 浦上晟周 芋生悠 河原れん 城桧吏 永山瑛太 阿部寛
配給:S・D・P

【ストーリー】 町人文化華やぐ、江戸の町。その片隅で、日の目を見ない、一人の貧乏絵師がいた。勝川春朗…のちの葛飾北斎(柳楽優弥/田中泯)である。傍若無人なふるまいが災いし、師匠からは破門。食うことすらも、ままならぬ日々を送っていた。そんな北斎に、ある日、人生を変える転機が訪れる。歌麿、写楽を世に出した希代の版元・蔦屋重三郎(阿部寛)が、北斎の秘めた才能を見出したのだ。重三郎の後押しによって、「絵の本質」に気づいた北斎は、その才能を開花。誰にも真似できない革新的な絵を次々と打ち出し、一躍、人気絵師となる。その奇想天外な世界観は、瞬く間に江戸を席巻。さらに町人文化を押し上げたが、それが次第に幕府の反感を招くことに…。絵は、世を変えられるのか?

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