「音楽座ミュージカル」の代表作として1989年の初演から幾度も再演され、文化庁芸術祭賞、紀伊國屋演劇賞を受賞した舞台を、安蘭けいと古舘佑太郎のダブル主演で映画化する『とってもゴースト』が、2月15日より公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。
「音楽座ミュージカル」の代表作であるミュージカル舞台「とってもゴースト」。若手映像クリエイターの発掘・育成を目的に、これまで多くの映像作家支援事業を展開してきた「SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ」の協力により、俳優・監督の角川裕明が「ミュージカルをもっと日本に広めたい」という情熱のもとクラウドファンディングを立ち上げ、多くのファンから温かな愛のエールを受け、映画化が実現した。
主人公・入江ユキ役を演じるのは、宝塚歌劇団星組男役トップスターとして活躍し、2009年に退団した後も女優として舞台を中心に精力的に活躍する安蘭けい。そしてもう一人の主人公・服部光司役には、バンド「2」ではボーカルを務め、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」に出演するなど俳優としても活躍する、本作でミュージカル初挑戦となる古舘佑太郎が扮する。またスタッフとして、空前の大ヒットを飛ばした映画『カメラを止めるな!』の撮影・曽根剛と録音・古茂田耕吉が参加したことによって、インディーズ作品ながら見応えのある新たな和製ミュージカル映画となった。
ポスタービジュアルは、作品の鍵を握る赤いヒールを中心に、安蘭けい&古舘佑太郎演じる主人公二人のシルエットが印象的だ。
『とってもゴースト』
2月15日(土)より、キネマ旬報シアターほか全国順次公開
監督:角川裕明
原作:音楽座ミュージカル「とってもゴースト」
上映脚本:中井由梨子
出演:安蘭けい 古舘佑太郎 永山たかし tekkan 伽藍琳
配給:シンカ
【ストーリー】 ファッションデザイナーの入江ユキ(安蘭けい)は、自分のブランドのファッションショー前日に自動車事故によって命を落としてしまう。自分が死んでしまったことに気が付いていないユキは、ショー当日にも会場に現れるが、その姿は誰にも見えておらず、その声は誰にも届かなかった。パニックに陥るユキ。そこに突然“天界のガイド(永山たかし)”がお迎えにやって来る。しかしユキは「まだ死ねない」という思いに突き動かされてその場から逃走、街をさまよい歩く。そして深夜を迎えた頃、靴のデザイナーを志す学生の服部光司(古舘佑太郎)と出会う。なぜかその青年にだけは、午前0時から3時の霊界タイムと呼ばれる間だけ自分の姿が見え、会話も交わせることを知る。お互いの人柄に触れるうち、二人の心に温かな感情が芽生え始める。しかし、避けられない運命の時は、ユキの身に迫っていくのであった…。
©2020 Japanese Musical Cinema/Human Design Inc./THE DIRECTORS ALLIANCE Inc.