2020年、松竹映画は記念すべき100周年を迎える。そんな松竹映画100周年のメモリアルイヤーを記念して、山田洋次監督が志村けん、菅田将暉のダブル主演、永野芽郁、宮本信子共演で贈る『キネマの神様』が、12月に公開されることが決定した。
松竹映画が松竹の前身となる松竹キネマ合名社の設立、そして数々の名作を創り出した蒲田撮影所の開所を迎えた1920年から、日本映画史を飾る傑作、ヒット作の製作、配給、興行を続けて100年の時が流れた。そんな松竹映画100周年のメモリアルイヤーを記念した本作は、家族にも見放されたダメ親父に“映画の神様”が奇跡をもたらす、時代を越えた感動ストーリー。
本作を手掛けるのは、日本映画界を代表する山田洋次監督。原作は、これまで数々の文学賞を受賞してきた人気小説家・原田マハによる「キネマの神様」。彼女が自身の家族、経験をもとに書きあげた思い入れ深い小説を、山田監督が松竹らしい“家族”をテーマにした映画作品へと昇華させる。
ダブル主演を務めるのは、お茶の間に多くの笑いを届けてきたレジェンド・志村けんと、実力・人気ともに若手ナンバーワン俳優の菅田将暉。初共演となる二人が世代を超えて、二人一役で主人公を演じる。志村は1999年の『鉄道員』以来21年振りの映画出演で、本作で初主演を務める。また、日本を代表する名女優・宮本信子と若手実力派女優・永野芽郁の出演も決定し、松竹映画100周年記念作品にふさわしいオールスターキャストが集結した。
■志村けん(ゴウ役) コメント
僕が映画に出演させていただくのは人生で2度目で、前回から約20年ぶりになります。松竹映画100周年という節目の作品に選んでもらい光栄な事だと思っております。ありがとうございます。山田洋次監督の作品もたくさん見ていましたので、緊張感と不安を感じつつも撮影に入るのをとても楽しみにしています。
■菅田将暉(若き日のゴウ役) コメント
今回このような素敵な座組に呼んで頂けたこと心から感謝しています。山田洋次監督のもと、キネマの神様が微笑んでくれるよう丁寧に紡いでいきたいと思います。脚本を読みながら、体が熱くなりました。この世界に入って良かった。そんな風に思いました。撮影所と映画と映画館とそこにいる人たち。この優しい情熱がどうか届きますように。宜しくお願いします。
■永野芽郁(食堂の娘役) コメント
松竹映画100周年記念作品である本作に山田組の一員として出演できる事、とても光栄に思います。山田洋次監督が生みだす温かい世界に自分が存在できる喜びと、緊張感で今から撮影が待ち遠しいです。菅田さんは3回目の共演ですが、今までとは違う関係性の役どころなのでどんな空気が生まれるのか、とても楽しみです。大先輩方とご一緒して沢山のことを吸収できるように精一杯頑張りたいと思います。
■宮本信子(淑子役) コメント
約50年ぶりの山田組となります。山田洋次監督が手がける『キネマの神様』という、この上なく素晴らしいタイトルを持った作品に参加出来ることを嬉しく思っています。志村けんさんとご一緒するのは初めてなので、とても楽しみにしております。映画を愛するお客様に届けられるよう撮影に臨んでまいります。
■山田洋次(監督) コメント
その昔、映画が娯楽の王座を占め、また日本映画が世界中の関心と尊敬を集めていた黄金時代があった。あの頃の撮影所はまさに夢の工場として活気に溢れていて、通俗娯楽映画から映画史に残る芸術作品まで続々と作られていた。この時代に華やかな青春を過ごした映画人の喜びと悲しみの人生を、映画製作百年の歴史を持つ松竹を舞台としてドラマチックに描きたい。
『キネマの神様』
12月 全国ロードショー
監督・脚本:山田洋次
原作:原田マハ「キネマの神様」
脚本:朝原雄三
出演:志村けん 菅田将暉 永野芽郁 宮本信子
配給:松竹
【ストーリー】 無類のギャンブル好きなゴウ(志村けん)は、妻・淑子(宮本信子)や家族に見放されたダメ親父。そんな彼にも、たった一つだけ愛してやまないものがあった。それは、“映画”。行きつけの名画座の館主・テラシンとゴウは、かつて映画の撮影所で働く仲間だった。若き日のゴウ(菅田将暉)たちは、時代を代表する名監督やスター俳優に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていた。しかしゴウとテラシンがともに食堂の娘(永野芽郁)へ恋心を抱き、運命の歯車は狂い始める…。時代を越えて繰り広げられる、愛と友情の物語。若き日のゴウが信じ続けた“映画の神様”が、時を越えて一つの家族に奇跡をもたらす。
©︎2020「キネマの神様」製作委員会