山崎まさよし「台本をコンビニの袋に入れて、半ズボンでやってきた」北村匠海との初対面に驚愕

「64 ロクヨン」、「クライマーズ・ハイ」などで知られる作家・横山秀夫による犯罪ミステリーを、主演に山崎まさよしを迎え、『花戦さ』の篠原哲雄監督が映画化した『影踏み』が11月15日より公開中。このほど、11月16日にテアトル新宿にて公開記念舞台挨拶が開催され、キャストの山崎まさよし、尾野真千子、北村匠海、篠原哲雄監督が登壇した。

ついに全国公開を迎え、今の気持ちを聞かれた山崎は「やはり不祥事だけは避けたかった」ことを告白。「どうなるか分からないじゃないですか? 僕も警察のご厄介になるとあかんから、長きに渡りビビってました(笑)。何事もなく、キャストの方も何の問題もなく(笑)。嬉しく思ってます」と無事に公開できたことに胸をなでおろした様子だった。

今回が初共演だったという山崎、尾野、北村に、お互いの印象を聞かれる場面も。山崎は、本読みのときに初めて会った北村の印象について「台本をコンビニの袋に入れて、半ズボンでやってきた。破天荒な一面を見せてくる子なのかなと思った」というが、撮影に入ると「すごく気を使ってくれて、僕の車で移動してくれたりして。フランクで打ち解けやすい人」という印象に変わったという。

これに対して北村は「本読みときの服装は間違えました(笑)。トレーナーに“天才”と書いてあった(笑)」と苦笑い。「最悪ですよね。二十歳のときは反骨精神みたいなものがあって」と当時の気持ちを回顧しつつ謝罪し、山崎の印象について「親の世代のど真ん中の人。僕も音楽界のレジェンドに会える喜びもあった。本当にフランクで同じ目線でしゃべってくれるし、20歳も離れている僕と楽しく無邪気に過ごしてくれて、とても素敵なことだと思いました」と撮影時を振り返った。

イベントの後半には、群馬県に縁が深い本作にちなんで、群馬名物の“高崎だるま”なるぬ、山崎の顔を描いた“山崎だるま”が登場。「鼻がでかい!」とぼやく山崎だったが、本作の大ヒットを願い、ダルマに目入れを行ってマスコミのフラッシュを浴びていた。

『影踏み』
11月15日(金)全国ロードショー
11月8日(金)群馬県先行公開
監督:篠原哲雄
原作:横山秀夫「影踏み」(祥伝社文庫)
脚本:菅野友恵
音楽:山崎将義
主題歌:山崎まさよし「影踏み」(EMI Records)
出演:山崎まさよし 尾野真千子 北村匠海 中村ゆり 竹原ピストル 中尾明慶 藤野涼子 下條アトム 根岸季衣 大石吾朗 高田里穂 真田麻垂美 田中要次 滝藤賢一 鶴見辰吾 大竹しのぶ
配給:東京テアトル

【ストーリー】 単なる「空き巣」ではなく、深夜に人の居る住宅に侵入し盗みを働く、通称「ノビ師」と言われる泥棒。寝静まった民家を狙い“現金”を盗み出す忍び込みのプロで、その中でも真壁修一(山崎まさよし)は一線を画すスゴ腕のノビ師。証拠も残さず決して口を割らない、その高く強固な壁を思わすしたたかさから、いつしか警察からは「ノビカベ」とあだ名された。ある夜、修一は侵入した稲村邸の寝室で、夫の寝ている側に火を放とうとする妻・葉子(中村ゆり)の姿を目撃する。咄嗟の行動で放火現場を止めに入ったが、その直後、修一は逮捕される。2年後、刑期を終えた修一を迎えてくれたのは弟・啓二(北村匠海)、そして恋人の久子(尾野真千子)だけ。ただ、修一の頭にはこの2年ずっと気がかりなことがあった。何故、あの日の侵入がバレていたのか?何故、自分だけが逮捕されたのか?そして、あの時夫を殺害しようとしていた妻・葉子の行方は…。

©2019 「影踏み」製作委員会