累計300万部(電子書籍含む)を超える、あずみきしによる大ベストセラー漫画を、主演に松岡昌宏を迎えて映像化するドラマ「死役所」が、10月16日よりテレビ東京にて放送中。このほど、第6話のゲストとして、重岡大毅(ジャニーズWEST)、中島歩、塙宣之(ナイツ)、かが屋、工藤綾乃らが出演することが発表された。
第6話ゲストとして大役に抜擢されたのは、映画『溺れるナイフ』や「これは経費で落ちません!」など、演技派俳優としても存在感を増している重岡大毅。相方・佐尾と「カニすべからく」というお笑いコンビを組み、ネタを作る才能はないが万人に愛される芸人で、相方との悲しい別れを経験することになる高関一文役に扮する。重岡演じる高関の相方であり、コンビの頭脳でもある才能の人だが遺伝性の難病が発症し、人生の岐路に立たされる佐尾高茲役に、NHK連続テレビ小説「花子とアン」で仲間由紀恵演じる蓮子の駆け落ち相手を演じ話題になった中島歩。さらにお笑い監修として、M-1決勝進出者にして審査員を務め、お笑い分析力の高さでも話題になったナイツ・塙宣之が、重岡&中島演じる「カニすべからく」を強力バックアップする。塙は「カニすべからく」が劇中で参加するお笑いコンテスト「デッドオアコント」のMC役としても撮影に参加する。
そのほか、キングオブコント2019決勝進出コンビにして、お笑い第7世代の急先鋒、かが屋が「カニすべからく」のネタを作成。コンテストシーンでは「ジグザグジギー」などお笑い好きにはたまらない芸人総勢17名が大集合。そして、「カニすべからく」のマネージャー松井役の工藤綾乃は、第6話の監督を務める現役女子大生映画監督・松本花奈と「鈴木先生」で生徒役で共演した縁があり、友情出演する。
■重岡大毅(高関一文役) コメント
お話をいただいて、これで今年全クールに出ていることになりました。お芝居ができることが本当に嬉しいです。すごく気合が入り、原作も読ませていただきました!脚本を読む前から、僕が演じた「カニすべからく・高関一文」は「愛される人」というイメージで、原作でもよくクシャッとした、鳥の足みたいな目で笑っているんです(笑)。そして芸人さんはやってみたかった役でもあったので、楽しかったです。またナイツ・塙さんがお笑い監修、ネタはかが屋さん、ということで豪華すぎるな、と。芸人さんをすごくリスペクトしているので「こいつしょーもねーな!」とか思われたらどうしようかなとド緊張していました。そんな中、塙さんは「このネタはここは肝だから」とパパっと決められる。さすが!というか、プロだなと思いましたね。相方・佐尾役の中島くんのことは、もうとにかく大好き!すごく原作の「佐尾」なんです。コンビとして10年一緒にいる絆を表現するには、「とにかくコミュニケーションが大事!」と、初めて会った時に挨拶したら、中島くんの方からハグされて(笑)。ギャグセンスも高くて、クランクインの日に「佐尾のネタに俺が爆笑する」という場面で、佐尾が書いてきたって渡してくる小道具のネタ台本に変な言葉が書いてあったんです。それで本当に笑っちゃって(笑)。自然に撮影ができた。しかもそれが恩着せがましくない。「こんな優しい人いないな」って思いました。この作品は死を扱ったもので、皆さん「人って死んだらどうなるんだろう」って考えた事あると思うんですけど、そこをすごく興味深く、ミステリアスに描いているし、なおかつ面白い。僕たちの6話はなかなかハートフルな回で、見ている人の心をきれいにするじゃないですけど、それぐらいのパワーがあると思いますのでぜひご覧ください。
■塙宣之(デッドオアコントMC役/お笑い監修) コメント
今回、コントの監修をさせていただいたんですが、なんせ僕は漫才なんでねぇ…(笑)。どういう風に指導するか悩んだんですが、役者として熱演しちゃうと、やっぱり笑いづらくなっちゃうので、下手にしてほしいと言いました。そこが難しいんですけど、重岡さん、中島さん共に飲み込みが早くてすごく自然体な感じでやってたから、良かったなと。重岡さんの印象は、僕、週に26本全局のドラマ見てるので、「ストロベリー・ナイトサーガ」「これは経費で落ちません!」とかももちろん見てたんですけど、実際会ってみて1ファンとして「顔小さいなぁ、思ってたより背が大きいんだな」とか思ってしまうという(笑)。中島さんは、芸人にいそうなタイプで、なんか味がある感じがいい。ちょっと明るい感じの重岡さんと、暗い感じの中島さんという組み合わせで、いい二人だなと思いました。ちなみに今回、コンテストのMC役としての出演もあったんですが、僕自身は脚本を読んで「カニすべからく」の思いは理解しているんだけど、本来MCはそこまで裏側を知らないだろうから、淡々とやろうと思いました。見どころは第6話のジャニーズ事務所さんとマセキ芸能社の融合!(笑)撮影時に何人マセキがいたかって話ですよ(笑)。もちろん中身としても、家族でもない、恋人でもない、でも一般の方にはわからない不思議な関係で繋がる相方…。「もしその相方がいなくなったら」という芸人の永遠のテーマを描いている。ナイツも一人になって何もできなくなる前に「65歳で1回解散しようか」と言っているぐらいで。芸人にとって本当に難しくて、普遍の問題なので、凄くいいテーマだと思います!
【第6話ストーリー】 病院着姿の佐尾高茲(中島歩)が病死課にやってくる。病死申請書に書かれた職業は「芸人」。生前、佐尾は高関一文(重岡大毅)と「カニすべからく」というコンビを組んでいた。なかなか芽が出なかった「カニすべ」に、結成10年でようやくチャンスが訪れる。賞レース「デッドオアコント」の決勝戦出場が決まり、テレビでネタを披露することになったのだ。「チャンスを掴んで絶対売れよう!」と高関は息を巻くが、佐尾の表情はどこか浮かない。しかも、佐尾が突然倒れこんでしまう。高関が掴んだ佐尾の腕は、あまりに細くなっていて…。「デドコン」決勝戦当日。いくら待っても佐尾がスタジオに現れず、高関は何かあったのではと焦り出す。
「死役所」
10月16日よりテレビ東京ほかにて放送中 毎週水曜日 深夜0時12分~0時52分
監督:湯浅弘章 棚澤孝義 酒井麻衣 松本花奈 蔵方政俊
脚本:政池洋佑 三浦希紗 烏丸棗
原作:あずみきし「死役所」
出演:松岡昌宏 黒島結菜 清原翔 余貴美子 松本まりか でんでん 織山尚大(少年忍者/ジャニーズJr.)(第1話) 酒井若菜 野間口徹(以上、第2話) 三浦貴大(第3話) 豊嶋花(第4話) 重岡大毅(ジャニーズWEST) 中島歩 塙宣之(ナイツ) かが屋 工藤綾乃(以上、第6話)
【ストーリー】 この世を去った者たちが最初に訪れるのは、あの世の市役所ならぬ「死役所」。ここは、自殺、他殺、病死、事故死など様々な理由で亡くなった者たちの行き先を決める手続きをする場所だ。死役所「総合案内」で働く職員、シ村(松岡昌宏)は、次から次へと現れる死者に「お客様は仏様です」と慇懃無礼な態度で対応する。訪れる死者は「死」を受け入れた者から、現実を理解しないまま現れる者まで様々。果たして彼らはどう生き、どう死んだのか?壮絶な生前の姿が死者の申請書から次々とあぶり出されていく。罪無き者は、天国へ。罪深き者は、地獄へ。あるいは…。シ村を取りまく職員たちも一筋縄ではいかない癖のある者たちばかり…。実は死役所の職員たちもまた隠された秘密があった。彼らはなぜ死後、この場所で働くことになったのか?そしてシ村の秘められた過去とは…?魂えぐる死者との対話がここにある。
©あずみきし/新潮社・©「死役所」製作委員会 ©あずみきし/新潮社