「偽りの自分から抜け出せ!」SEEDAの名盤を原案とした“何者かになりたい”青年の葛藤『花と雨』予告編&ポスタービジュアル

日本のHip Hop界で歴史的名盤と言われるSEEDAのアルバム「花と雨」を原案とし、新進俳優、笠松将が主演を務める映画『花と雨』が、2020年1月17日より公開される。このほど、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。

SEEDAの自伝的なエピソードも交え、“何者かになりたい”一人の青年が葛藤しながら成長する姿を描く本作。予告編では、ロンドンで育った17歳の吉田(笠松将)がHip Hopに出会い、“自分の表現できる場所”を見つけ奮闘していく。唯一の理解者である姉・麻里との約束を胸にHip Hopにのめり込んでいく吉田だが、やりたいことと周りとのギャップに悩まされ、いつしかドラッグディーラーに成り下がっていく。計算し尽くされた映像美から伺える儚さ、緻密なカメラワークから浮かび上がる激しさ、そしてスリリングな心理描写に切なさと葛藤を垣間見ることができる。

ポスタービジュアルは、ヘッドホンで音楽を聞きながら、うなだれどこか浮かない表情の吉田が夜の風景に浮かび上がっている。吉田はどこへ向かい、何を決意するのか、本作への期待度が膨らむビジュアルとなっている。

また、第32回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門に本作が出品され、同映画祭にて舞台挨拶の実施が決定。11月1日にはキャストの笠松将、大西礼芳、土屋貴史監督、11月4日には笠松将、土屋貴史監督が登壇し、上映後にはQ&Aが行われる。

『花と雨』
2020年1月17日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
監督:土屋貴史
原案:SEEDA 吉田理美
脚本:堀江貴大 土屋貴史
音楽プロデューサー:SEEDA CALUMECS
出演:笠松将 大西礼芳 岡本智礼 中村織央 光根恭平 花沢将人 MAX サンディー海 木村圭作 紗羅マリー 西原誠吾 飯田基祐 つみきみほ 松尾貴史 高岡蒼佑
配給:ファントム・フィルム

【ストーリー】 幼少期、ロンドンで育った主人公の吉田(笠松将)は、閉塞的で村社会的な日本の空気に馴染めないまま、高校生活を送っていた。同級生や現実を冷めた態度で見つめ満たされない日々。そして次第に学校から距離を置くようになった時、“Hip Hop”と出会った。Hip Hopを通じて日本で初めて自分が表現できる場所・仲間とも出合い、身も心も“Hip Hop”にのめり込んでいく。吉田は、いつか海外での活躍を目指す姉・麻里との約束を胸にラッパーとしての練習や活動をしながら、ストリートではドラッグディールで実績と自信をつけていく。しかし、物事はそう簡単にうまくはいかなかった。ラップバトルで再会する同級生には負け、掴みかけたチャンスは仲間に裏切られ次々と失った。初めて自分の居場所だと思えたからこそ、その現実の厳しさに晒され、自分を見失って行く。Hip Hopへの情熱も薄れ、いつしか単なるドラッグディーラーに成り下がっていた。夢に邁進する姉の麻里とも距離を置くようになり、いつまでもうまくいかない現実から逃げる吉田は、ついに逮捕されるはめに。そしてその先に待っていたのは、最愛の姉との別れだった。これが、自分のやりたかったことなのか?吉田はラッパーとして、一人の人間として、現実を乗り越えられるのか…。

(C)2019「花と雨」製作委員会