女性を軽妙なトークで虜にし、冷酷に心も体も支配する詐欺師!園子温監督「愛なき森で叫べ」新場面写真

『愛のむきだし』、『ヒミズ』、『冷たい熱帯魚』、『恋の罪』など、日本を代表する鬼才・園子温が監督・脚本を務めるNetflixオリジナルシリーズ「愛なき森で叫べ」が、10月11日より配信される。このほど、本作の新場面写真がお披露目となった。

本作は、園監督がある猟奇的殺人事件にインスパイアされ、人間社会へ深く切り込み、その本質と人間の深淵を描くサスペンス・スリラー。

場面写真では、詐欺師・村田丈(椎名桔平)の巧妙な手口が垣間見え、その村田に翻弄される面々も収められる。村田は、美津子(鎌滝えり)だけでなく多くの女性を軽妙なトークで虜にし、ライブまで開催。そして、ターゲットとなる女性の家族のお祝いにはバンドを従えて派手な演出をするなど、相手の心に入り込む。しかし、一家の信用を得た瞬間に、詐欺師としての冷酷な顔をむき出しにし、すべてを搾り取るのだ。いつもの通り、美津子の父・茂(でんでん)や母・アズミ(真飛聖)をも洗脳し、閉鎖された空間での徹底的な暴力で心も体も支配していく。そんな村田をモデルに自主映画を撮るシン(満島真之介)や妙子(日南響子)たちも予想外の地獄へと導かれていくのだが…。村田との出会いから、それぞれの運命はどう変わっていくのか?

予定調和を嫌う園子温監督の考えで、ラストシーンの台本が渡ったのはなんと本番の3日前。キャスト&スタッフ全員を村田ばりのセンスで華麗に欺く、園監督の光る演出術に応えるような緊張感MAXの極限状態で生まれた俳優陣の名演は必見だ。

Netflixオリジナルシリーズ「愛なき森で叫べ」
10月11日(金) Netflixにて全世界配信
監督・脚本:園子温
出演:椎名桔平 満島真之介 日南響子 鎌滝えり YOUNG DAIS 長谷川大 真飛聖 でんでん

【ストーリー】 舞台は1995年。上京したばかりのシン(満島真之介)は、ジェイ(YOUNG DAIS)とフカミ(長谷川大)に声をかけられ彼らの自主映画制作に参加。ジェイたちの知人である妙子(日南響子)と美津子(鎌滝えり)に出演を依頼する。彼女たちは高校時代、憧れであったクラスメイトが交通事故で急逝するという衝撃的な事件から未だ逃れられずにいた。引きこもりとなっていた美津子に村田(椎名桔平)から電話がかかってきたのは、世間が銃による連続殺人事件に震撼していたころ。村田は「10年前に借りた50円を返したい」という理由で美津子を呼び出し、巧みな話術とオーバーな愛情表現で彼女の心を奪っていく。だが、村田は冷酷な天性の詐欺師だった。自身の姉も村田に騙されていた妙子によって彼の本性を知ったシンたちは、村田を主人公にした映画を撮り始める。やがて村田は、美津子の父・茂(でんでん)や母・アズミ(真飛聖)をも巻き込み、事態は思わぬ方向へ転がり始める。