「ゴールデンスランバー」などで知られる人気作家の伊坂幸太郎による同名恋愛小説集を、今泉力哉監督が三浦春馬主演、多部未華子共演で映画化した『アイネクライネナハトムジーク』が9月20日に公開初日を迎えた。このほど、9月21日にTOHOシネマズ 日比谷にて公開記念舞台挨拶が行われ、キャストの三浦春馬、多部未華子、貫地谷しほり、森絵梨佳、恒松祐里、萩原利久、音楽と主題歌を担当した斉藤和義、今泉力哉監督が登壇した。
主演の三浦は、本作の公開を迎え、「撮影が終わって約1年半を経て、こうして皆さんのもとに『アイネクライネナハトムジーク』を届けることができることを本当に嬉しく思います」と挨拶。はじめに、本作は“出会い”をテーマに描いていることから、最近あった素敵な出会いは?という質問が。三浦は今泉監督から「お芝居をする相手の表情をしっかり使ってあげてください」という「初心に戻れるような」アドバイスをもらったと明かし、「大事にしていきたい言葉だなと思いました」と俳優業への気持ちを新たにした様子を見せた。
多部は「仙台にキャンペーンで春馬くんと行ったんですけど、その時に飲んだ、ずんだタピオカシェイク。信じられないぐらいおいしかったです!!」と興奮気味にコメント。本作の舞台となった仙台での撮影中は「存在も知らなかった」そうで、「一口飲んだ瞬間から『あれ!?なんでこんなにおいしんだろう!?』っていう(笑)。素敵な出会いでした」と満面の笑みで感動を伝えた。
また、本作は10年という長い歳月をかけた恋を描いているということにちなんで、“長い間ずっと好きなこと”、“長い間ずっと苦手なこと”をキャスト陣と監督がフリップで発表。三浦は「15歳の時にサーフィンにまつわる映画をやったのがきっかけ」で「サーフィン」を長く続けているという一方で、苦手なものは「カマキリ」と回答。「幼少期から嫌いで。カマキリの様相というか、戦闘モードになった時の、カマを上げてお尻をクッ!と上げてっていう感じが…」と詳細に説明しつつ「克服は一生できないんじゃないか」と不安そうな表情で語っていた。
多部は「ずっと続けていることは海外に行くこと。ちょうど10年前に初めて一人で友達に会いにロスに行ってから、作品が終わるごとに休みをもらって行くっていうのは、自然とずっと続いています」と海外旅行が趣味になったという。また、「整理整頓」が苦手で「汚くなって、一気に綺麗にしていくタイプ」とのこと。「バッグの中がすごい汚いです。ポーチにいっぱい(ものを)入れて、全部外に出ている(笑)」と明かすと、三浦から「片づけるから偉いですよ。僕、全然片づけないですもん」とフォローされていた。
さらに、音楽と主題歌を担当した斉藤和義が、本作の主題歌「小さな夜」を歌唱。三浦は「こんなに贅沢な時間はない」と感激した様子で斉藤に感謝の言葉を贈り、イベントを締めくくった。
『アイネクライネナハトムジーク』
9月20日(金)より全国公開中
監督:今泉力哉
原作:伊坂幸太郎「アイネクライネナハトムジーク」
音楽:斉藤和義
主題歌:斉藤和義「小さな夜」
出演:三浦春馬 多部未華子 矢本悠馬 森絵梨佳 恒松祐里 萩原利久 成田瑛基 八木優希 こだまたいち MEGUMI 柳憂怜 濱田マリ 藤原季節 中川翼 祷キララ 伊達みきお 富澤たけし 貫地谷しほり 原田泰造
配給:ギャガ
【ストーリー】 仙台駅前。大型ビジョンには、日本人のボクシング世界王座をかけたタイトルマッチに沸く人々。そんな中、この時代に街頭アンケートに立つ会社員・佐藤(三浦春馬)の耳に、ふとギターの弾き語りが響く。歌に聴き入る紗季(多部未華子)と目が合い思わず声をかけると、快くアンケートに応えてくれた。二人の小さな出会いは、妻と娘に出て行かれ途方にくれる佐藤の上司や、分不相応な美人妻と可愛い娘を持つ佐藤の親友、その娘の同級生家族、美人妻の友人で声しか知らない男に恋する美容師らを巻き込み、10年の時をかけて奇跡のような瞬間を呼び起こす。
(C)2019 映画「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会