伊藤健太郎、玉城ティナからの評価に複雑な表情「話せば話すほど、いい意味で今っぽくない」

累計発行部数300万部を記録した押見修造の人気コミックを、メインキャストに伊藤健太郎、玉城ティナ、秋田汐梨、飯豊まりえを迎えて実写映画化する『惡の華』が、9月27日より公開される。このほど、9月17日に東京・花伝舎にて公開直前お悩み相談イベントが開催され、キャストの伊藤健太郎、玉城ティナが出席した。

男女16人の現役高校生に迎えられて、教室に登場した伊藤と玉城。教壇に上がった伊藤は「僕がここに立つ日が来るとは思ってもみなかったので新鮮な感じ」と照れ笑い。3度目の共演となる玉城については、「改めて思ったのは頭がいい。物事の捉え方がおもしろい」と魅力を語った。

対して玉城は、「話せば話すほどいい意味で今っぽくない。どんな時代でも当てはまりやすい顔でもあるし、感性もいい意味で今っぽくない」と伊藤を評価。これを聞いて複雑な表情を浮かべる伊藤に、「褒め言葉ですよ(笑)」とフォローを入れた玉城は、「真っ直ぐな人。あんまり若者感はない(笑)」と追い打ちをかけて会場を笑わせた。

イベントの中盤には、現役高校生たちのお悩み相談イベントを開催。「進路を大幅に変更して、やりたいことを優先した。この先、後悔しないか不安」だという高校3年生に、「絶対大丈夫!」と太鼓判を押した伊藤は、「自分がやりたくない方を選んだ後悔のほうがカッコ悪いと思う。やりたい方ができる人はなかなかいない。プライドを持って頑張ってほしい」と力強くコメント。玉城は「自分はよく、“誰のための人生か?”を考える。親のためでもないし、友達の人生でもない。自分がやりたいことを貫いたほうが絶対にいい」と学生に向けてエールを送っていた。

『惡の華』
9月27日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:井口昇
原作:押見修造「惡の華」(講談社「別冊少年マガジン」所載)
脚本:岡田麿里
主題歌:リーガルリリー「ハナヒカリ」(Office Augusta / Bandwagon)
出演:伊藤健太郎 玉城ティナ 秋田汐梨 飯豊まりえ 北川美穂 佐久本宝 田中偉登 松本若菜 黒沢あすか 高橋和也 佐々木すみ江 坂井真紀 鶴見辰吾
配給:ファントム・フィルム

【ストーリ―】 山々に囲まれた閉塞感に満ちた地方都市。中学2年の春日高男(伊藤健太郎)は、ボードレールの詩集「惡の華」を心の拠り所に、息苦しい毎日をなんとかやり過ごしていた。ある放課後、春日は教室で憧れのクラスメイト・佐伯奈々子(秋田汐梨)の体操着を見つける。衝動のままに春日は体操着を掴み、その場から逃げ出してしまう。その一部始終を目撃したクラスの問題児・仲村佐和(玉城ティナ)は、そのことを秘密にする代わりに、春日にある“契約”を持ちかける。こうして仲村と春日の悪夢のような主従関係が始まった…。仲村に支配された春日は、仲村からの変態的な要求に翻弄されるうちに、アイデンティティが崩壊し、絶望を知る。そして、「惡の華」への憧れと同じような魅力を仲村にも感じ始めた頃、二人は夏祭りの夜に大事件を起こしてしまう…。

©押見修造/講談社 ©2019 映画『惡の華』製作委員会