累計発行部数300万部を記録した押見修造の人気コミックを、メインキャストに伊藤健太郎、玉城ティナ、秋田汐梨、飯豊まりえを迎えて実写映画化する『惡の華』が、9月27日より公開される。このほど、本作のメイキング写真3点がお披露目となった。
主人公・春日高男(伊藤健太郎)の中学生時代の撮影時を捉えたメイキング写真2枚には、原作ファンからも支持を集め、どのように映像化されるのかと注目が集まる「ぐちゃぐちゃな教室」での撮影の様子が収められている。机が散乱し、壁中が落書きだらけで荒れ果てた教室でのシーンは、本編の中でもインパクトが強く、重要なシーン。一度汚したらやり直しができないというプレッシャーがありつつも、春日と仲村(玉城ティナ)にとって「一番楽しいシーンにしたかった」という製作陣の言葉通り、笑顔の伊藤と玉城が写る。
そんな春日と仲村が夜中に忍び込み汚した教室を、佐伯(秋田汐梨)は翌日、目にすることとなる。井口監督から真剣な眼差しで演技指導を受ける秋田を捉えたカットでは、二人の奥に玉城の姿も。教室の端でどこか一点を見つめるその立ち姿は仲村そのもので、カメラが回っていない時も完全に“仲村佐和”という人物が憑依しきった玉城の様子がうかがえる。
また、本作で初めて映像化される高校生編の現場を捉えた1枚には、常磐を演じた飯豊まりえと井口監督が、シーンについて細かく確認する姿を収める。
『惡の華』
9月27日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:井口昇
原作:押見修造「惡の華」(講談社「別冊少年マガジン」所載)
脚本:岡田麿里
主題歌:リーガルリリー「ハナヒカリ」(Office Augusta / Bandwagon)
出演:伊藤健太郎 玉城ティナ 秋田汐梨 飯豊まりえ 北川美穂 佐久本宝 田中偉登 松本若菜 黒沢あすか 高橋和也 佐々木すみ江 坂井真紀 鶴見辰吾
配給:ファントム・フィルム
【ストーリ―】 山々に囲まれた閉塞感に満ちた地方都市。中学2年の春日高男(伊藤健太郎)は、ボードレールの詩集「惡の華」を心の拠り所に、息苦しい毎日をなんとかやり過ごしていた。ある放課後、春日は教室で憧れのクラスメイト・佐伯奈々子(秋田汐梨)の体操着を見つける。衝動のままに春日は体操着を掴み、その場から逃げ出してしまう。その一部始終を目撃したクラスの問題児・仲村佐和(玉城ティナ)は、そのことを秘密にする代わりに、春日にある“契約”を持ちかける。こうして仲村と春日の悪夢のような主従関係が始まった…。仲村に支配された春日は、仲村からの変態的な要求に翻弄されるうちに、アイデンティティが崩壊し、絶望を知る。そして、「惡の華」への憧れと同じような魅力を仲村にも感じ始めた頃、二人は夏祭りの夜に大事件を起こしてしまう…。
©押見修造/講談社 ©2019 映画『惡の華』製作委員会