伊藤健太郎「俺はクソ」「変態は私です」と書いたメモをホテル清掃員に見られ赤面!『惡の華』撮影裏話&新場面写真

累計発行部数300万部を記録した押見修造の人気コミックを、メインキャストに伊藤健太郎、玉城ティナ、秋田汐梨、飯豊まりえを迎えて実写映画化する『惡の華』が、9月27日より公開される。このほど、伊藤と井口昇監督が語った本作の役作りや撮影の裏話と、新場面写真が披露された。

山々に囲まれ閉塞感に満ちた地方都市。中学2年の春日高男(伊藤健太郎)は、ボードレールの詩集「惡の華」を心の拠り所に、息苦しい毎日をなんとかやり過ごしていた。ある放課後、春日は教室で憧れのクラスメイト・佐伯奈々子(秋田汐梨)の体操着を見つけ、衝動のままに持ち出してしまう。その一部始終を目撃したクラスの問題児・仲村佐和(玉城ティナ)は、そのことを秘密にする代わりに、春日にある“契約”を持ちかける。こうして仲村と春日の悪夢のような主従関係が始まる。仲村に支配された春日は、仲村からの変態的な要求に翻弄されるうちに、アイデンティティが崩壊し、絶望を知る。そして、「惡の華」への憧れと同じような魅力を仲村にも感じ始めた頃、二人は夏祭りの夜に大事件を起こしてしまう。

思春期真っ最中の主人公・春日高男にキャスティングされた伊藤健太郎。撮影当時21歳、身長179cmの高身長で、がっしりとした体格だった伊藤は、役作りをするにあたって自身の学生時代を思い返し、当時の鬱屈とした感情を取り戻すには、心身ともに学生時代に戻らなければならないと考え、撮影前の減量に加えて、撮影期間中はお酒を断ち、それが良い意味で役に繋がるストレスとなったと語る。さらに、伊藤をキャスティングした井口監督は「健太郎さんには、中学生の心を忘れないように、ホテルに帰っても中学生っぽいことばかり考えていてくれと言いました。あと、身長が170cm台なんですけど、なるべく猫背にして、150cm台に見える芝居をしてください、好きな食べ物はハンバーグ!みたいな人の芝居をしてくださいと言いました」と撮影前の演技指導について明かした。

井口監督のこの言葉を受けた伊藤は、撮影期間中にホテルに戻っても中学生の心を忘れることなく、鬱屈とした負の感情をひたすらにため込んでいた。ある日、伊藤は撮影が終わりホテルへ戻ると、次の日の撮影で黒板に書く「俺はクソ」「変態は私です」などの言葉が詰まった文章を、机の上にあったメモ帳に何枚も書きなぐり、そのまま寝落ち。翌朝、メモを机に散らかしたまま放置して現場に向かったが、撮影を終えて部屋に帰ると、書きなぐった紙が綺麗に整えられて机の上に置かれていた。きっと清掃係がそうしてくれたのだろうが、これを見て「ヤバイ人」だと思われただろうなと思って恥ずかしくなったとのこと。その成果が感情となって爆発した本番を見たスタッフは、完全に主人公・春日の役に入りきった伊藤に驚愕したという。

新場面写真では、心身ともに中学生になりきった伊藤が、制服、体操服のみならず裸まで大胆に披露しており、彼の役作りの成果が見て分かる。

『惡の華』
9月27日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:井口昇
原作:押見修造「惡の華」(講談社「別冊少年マガジン」所載)
脚本:岡田麿里
主題歌:リーガルリリー「ハナヒカリ」(Office Augusta / Bandwagon)
出演:伊藤健太郎 玉城ティナ 秋田汐梨 飯豊まりえ 北川美穂 佐久本宝 田中偉登 松本若菜 黒沢あすか 高橋和也 佐々木すみ江 坂井真紀 鶴見辰吾
配給:ファントム・フィルム

【ストーリ―】 山々に囲まれた閉塞感に満ちた地方都市。中学2年の春日高男(伊藤健太郎)は、ボードレールの詩集「惡の華」を心の拠り所に、息苦しい毎日をなんとかやり過ごしていた。ある放課後、春日は教室で憧れのクラスメイト・佐伯奈々子(秋田汐梨)の体操着を見つける。衝動のままに春日は体操着を掴み、その場から逃げ出してしまう。その一部始終を目撃したクラスの問題児・仲村佐和(玉城ティナ)は、そのことを秘密にする代わりに、春日にある“契約”を持ちかける。こうして仲村と春日の悪夢のような主従関係が始まった…。仲村に支配された春日は、仲村からの変態的な要求に翻弄されるうちに、アイデンティティが崩壊し、絶望を知る。そして、「惡の華」への憧れと同じような魅力を仲村にも感じ始めた頃、二人は夏祭りの夜に大事件を起こしてしまう…。

©押見修造/講談社 ©2019 映画『惡の華』製作委員会