『カメ⽌め』上⽥慎⼀郎、賛否両論を⼤歓迎!「コミュニケーションにより映画も僕らも成⻑できる」

動員数220万人以上、興行収入31億円を突破した、2018年最大の話題作『カメラを止めるな!』の監督を務めた上田慎一郎、同作の制作に参加した中泉裕矢、浅沼直也の共同監督で贈る『イソップの思うツボ』が、8月16日に公開初日を迎えた。同日、TOHOシネマズ 日比谷にて初日舞台挨拶が行われ、石川瑠華、井桁弘恵、紅甘、斉藤陽一郎、藤田健彦、髙橋雄祐、桐生コウジ、川瀬陽太、渡辺真起子、佐伯日菜子、浅沼直也監督、上田慎一郎監督、中泉裕矢監督が登壇した。

大きなスクリーンでの超満員の客席を前に浅沼監督は「ありがとう…ありがとうございます」と緊張から頭が真っ白な様子で、上田監督も「緊張してるようです。浅沼監督のこんな顔は見たことがありません」と苦笑い。同劇場は前作『カメラを止めるな!』でも舞台挨拶をした場所で、上田監督は「こんなに早く帰って来られて嬉しい。3年前から企画した映画ですが、その頃の僕らには実力も知名度もなく、一人で商業長編映画を作れるような身分ではございませんでした。それがこんな大舞台に繋がるとは」と感慨無量。中泉監督は「たくさんの人に観てもらうのが映画作りのゴール。今日のために金髪にしました」と謎の情報を挟んで笑いを誘った。

石川は「109館もの劇場で公開されて、こんな光景が目の前にあるのも想像できず…。嬉しい」と目を潤ませた。井桁も「皆さんの前でこうしてご挨拶できるのも、公開されるのも幸せ」と喜び、紅甘は「こんなに大きな劇場で沢山の方々に見守られて初日を迎えられて嬉しい」とシミジミ。

本作は『カメラを止めるな!』の影響もあり、アジアを中心に問い合わせやオファーが殺到。この状況に上田監督は「海外は2年前まではハネムーンでハワイにしか行ったことがなくて、去年初めて海外の映画祭に参加し、リアクションが日本と違うと感じました。そこで初めて世界を意識しました。日本の1億数千万から、観客は世界の70億人なんだと体感。今回どのように世界が反応してくれるのか楽しみです」と世界公開に期待を込めた。

さらに壇上では石川・渡辺・中泉監督の亀田家チーム、井桁・桐生・佐伯・上田監督の兎草家チーム、紅甘・斉藤・浅沼監督の戌井家チーム、藤田・髙橋・川瀬の謎の男たちチームに分かれて「予測不能のばらし合いバトルロワイヤル」を実施。ツボに入ったお題を引いたチームが質問に答えるというこの企画では、映画に合わせて「登壇者の中で、一番騙しやすそうな人とその理由」という質問に、斉藤から「好奇心に突き進む感じが騙されやすそう」と言われた上田監督が「確かに20代前半は詐欺などにもあいました。でも斉藤さんもピュア度が高いので、騙されやすそう」と反撃。若くていつもニコニコしていることから「騙されやすそう」と井桁の名前が挙がると、上田監督は「彼女には見えない薄い壁があります。天然かと思いきや、守っている感じがあってしっかりしている人ですよ」と意外な印象を明かして盛り上げた。

最後に浅沼監督は「監督3人、ヒロイン3人という異色の組み合わせですが、それぞれの個性がしっかりと出ました」と作品をアピール。上田監督は「良かったと思う感想も、否定的な感想も、素直に発信してほしい。賛成派も否定派も意見を言い合うことでコミュニケーションが生まれて、映画も僕らも成長していける」と願いを込めた。中泉監督は「こうやって大きな劇場で上映できたのも、上田監督の『カメラを止めるな!』があったからだと思う」と上田監督の偉業に感謝しつつも「この作品は『カメラを止めるな!』を抜きにして観てもらうと、また別の面白さがある。単純に一本の映画として観てもらえれば嬉しいし、色々な発見があると思います」と『イソップの思うツボ』の完成度の高さに自信をのぞかせた。

『イソップの思うツボ』
8月16日(金)より全国ロードショー
監督:浅沼直也 上田慎一郎 中泉裕矢
脚本:上田慎一郎
共同脚本:中泉裕矢 浅沼直也
出演:石川瑠華 井桁弘恵 紅甘 斉藤陽一郎 藤田健彦 髙橋雄祐 桐生コウジ 川瀬陽太 渡辺真起子 佐伯日菜子
配給:アスミック・エース

【ストーリー】 “家族”の仲も良く、カメだけが友達の内気な女子大生、亀田美羽(石川瑠華)。大人気“タレント家族”の娘で、恋愛体質の女子大生、兎草早織(井桁弘恵)。“復讐代行屋父娘”として、その日暮らしの生活を送る戌井小柚(紅甘)。3人の少女が出会う時、最高の奇跡が起こる。これは、甘く切ない青春映画…ではない!騙されるな!誘拐、裏切り、復讐、はがされる化けの皮。予測不能の騙しあいバトルロワイヤル!

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