全世界累計発行部数4400万部を誇る人気コミックスの実写化で、興行収入11億円を突破した2017年の大ヒット映画『東京喰種 トーキョーグール』。前作と同じく窪田正孝主演、新たに松田翔太、山本舞香を共演に迎えた『東京喰種 トーキョーグール【S】』が、7月19日に公開初日を迎えた。このほど、同日に丸の内ピカデリーにて初日舞台挨拶が行われ、キャストの窪田正孝、松田翔太、山本舞香、小笠原海、白石隼也、木竜麻生、桜田ひより、村井國夫、川崎拓也監督、平牧和彦監督、サプライズゲストして、主題歌を担当した女王蜂のアヴちゃんが登壇した。
初日を迎え、主人公・カネキを演じた窪田は「いよいよ、ここにいるメンバーで作り上げたものが形となって、皆さんにお届けする日が来て感慨深いです」と挨拶。カネキの宿敵・月山シュウを演じた松田は「ちょっと特殊な役をやったもので、どういう立ち位置で喋ったらいいのか(笑)」と戸惑いつつも嬉しそうな表情を見せた。
2年ぶりの本シリーズへの参加に、窪田は「1でやったものが、新しいキャストとスタッフに引き継がれて、形を変えて今回の【S】になったので、作品が続いていくことは役者をやっていて嬉しいこと」と続編の完成について喜びのコメント。「新しいスパイスが加わった」という本作で、新たなキャストとして松田と山本、そして二人の監督を迎えたことを、「Yohji YamamotoとY-3みたいな、そういう感じです!」とファッションブランドに例えていた。
6月の東京プレミアを皮切りに、大阪、パリにてプレミアが実施され、松田は「印象的だったのはパリの会場の盛り上がり方。すごい熱気だったので嬉しく感じました。コスプレしている方もたくさんいたし、遠くの人も盛り上げてくれる」と海外の熱狂的なファンに圧倒されたとのこと。窪田が「名前を言うだけですごかったですよね」と言うと、松田も「『ボンジュール』と言うだけでひと沸き」と現地の熱気を伝えていた。
本作のタイトル【S】の意味には、“セカンド”、“スペシャル”、松田演じる月山“シュウ”のほか、喰種(グール)が自らの正体を隠して人間の世界で生きていることから“シークレット”という意味も込められており、自分だけが知っている本作にまつわる秘密は?という質問も。松田からは「目ん玉の味はヨーグルトの味(笑)」、山本からも「カネキの味はイチゴ味。おいしかった!(窪田の)肩をかじらせていただきました(笑)」と撮影で使用された特殊メイクについてのエピソードも飛び出した。また、『東京喰種』の大ファンである小笠原が「自分が出るシーンでもないのに、ラスト(シーン)の教会に遊びに行きました。静岡まで朝一の新幹線で行きました(笑)」と明かし、キャストや会場のファンを驚かせていた。
さらに、川崎監督と平松監督が、これまで“シークレット”にしていたキャストを発表。宗太役として、新田真剣佑が出演していることが明かされた。最後にサプライズゲストとして、主題歌を担当した女王蜂のアヴちゃんが会場後方から登場。窪田、松田、山本へ花束が贈呈され、本作の公開をお祝いしていた。
『東京喰種 トーキョーグール【S】』
7月19日(金)より全国ロードショー
監督:川崎拓也 平牧和彦
脚本:御笠ノ忠次
原作:石田スイ「東京喰種トーキョーグール」(集英社ヤングジャンプ コミックス刊)
主題歌:女王蜂「Introduction」(Sony Music Associated Records)
出演:窪田正孝 山本舞香 鈴木伸之 小笠原海 白石隼也 木竜麻生 森七菜 桜田ひより 村井國夫 知英 マギー ダンカン 栁俊太郎 坂東巳之助 松田翔太
配給:松竹
【ストーリー】 不慮の事故により、人を喰らわないと生きられない喰種(グール)と人間のハーフになってしまったカネキ(窪田正孝)は、二つの世界の狭間で葛藤しながらも、いまは喰種たちの駆け込み寺でもある喫茶店「あんていく」に身を寄せており、トーカ(山本舞香)らとともに生活をしている。そんな最中、「美食家(グルメ)」と呼ばれる喰種・月山(松田翔太)が「あんていく」を訪れる。月山を厄介者だと言い露骨に嫌な顔をするトーカは、カネキに「あいつとは関わらない方がいい」と釘を刺す。だが、月山は人間と喰種のハーフであるカネキの特殊な「におい」に目をつけ、カネキを「喰種レストラン」へ招き入れる。カネキVS月山…それぞれの【正義】がぶつかり合い、人間と喰種の共存を賭けた闘いがいま始まる。
©2019「東京喰種【S】」製作委員会 ©石田スイ/集英社