米国で最も有名な90歳のセックス・セラピストの人生を描くドキュメンタリー『おしえて!ドクター・ルース』予告編&新場面写真

アメリカで最も有名な90歳の現役セックス・セラピスト、ドクター・ルースの波瀾万丈な人生を描いたドキュメンタリー映画『おしえて!ドクター・ルース』が、8月30日より公開される。このほど、本作の予告編と新場面写真がお披露目となった。

アメリカで最も有名なセックス・ セラピスト“ドクター・ルース”。1981年、性のお悩みをズバリと解決するラジオのトーク番組「セクシュアリー・スピーキング」にて、身長140センチ、ドイツ訛りの彼女はそのチャーミングなキャラクターでたちまちお茶の間の人気者となり、性の話はタブーだった時代に、エイズへの偏見をなくすべく立ち上がり、中絶問題で女性の権利向上を後押しし、LGBTQの人々に寄り添ってきた。本作は、少女時代に家族をホロコーストで失い、終戦後はパレスチナでスナイパーとして活動、シングルマザーとして娘を育て、30歳の時に3度目の結婚で最愛の夫フレッドと出会った彼女の、時代に翻弄された90歳の半生をたどるドキュメンタリー。

予告編の冒頭、ほがらかな音楽とともにラジオから流れ始めるのは、「こんばんは、ドクター・ルースよ。セクシュアリー・スピーキングを始めましょ」という楽しげな声。80年代、日曜深夜、ニューヨーカーの密かなお楽しみとして大人気を博したお悩み相談番組のオープニングだ。「サイズは重要?」「いいえ、女性の満足とは関係ないわ」など、ルースは性の話はタブーだった時代に、明瞭かつ学術的に、ニコニコとユーモアをきかせながらリアルな性を語り、悩める大勢の人々を救ってきた。しかしそこから一転、ルースには、少女時代に家族をホロコーストで失い、30歳で運命の出会いをした最愛の夫も失ったという辛い過去があったことが明かされる。80年代からずっと変わらずルースは、老若男女、誰に対しても親身に寄り添い語りかけてきた。その数々の金言の一部も本映像で確認できる。逆境から生まれた人生哲学を持つ彼女の言葉には、私たちが“自分らしく生きるヒント”が詰まっている。

場面写真には、ドクター・ルースが、90歳のバースデーパーティーで楽しそうにダンスする姿や、今もバリバリと現役活動中で、学生たちに講義を行ったり、ラジオにゲスト出演したりと、若い世代にアドバイスを送るカット、息子、娘との家族写真や、辛い出来事を経験した少女時代や人生の歳月に想いを馳せる眼差しなどが切り取られている。

『おしえて!ドクター・ルース』
8月30日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開
監督:ライアン・ホワイト
出演:ルース・K・ウエストハイマー
配給:ロングライド

【作品概要】 家族をホロコーストで失った少女時代、終戦後はパレスチナでスナイパーとして活動し、女性が学ぶことが難しかった時代に大学で心理学を専攻。その後アメリカに渡り、シングルマザーとなり娘を育てた。そして、30歳の時に、3度目の結婚で最愛の夫フレッドと出会う。自分らしく生きるために学び、恋し、戦い、働く。いつだって笑顔で前を向く“ドクター・ルース”はいかに誕生したのか。