小松菜奈「姉妹役」、門脇麦「シェアハウスのハウスメイト」次回共演作を妄想!『さよならくちびる』大ヒットイベントレポ

『月光の囁き』、『害虫』、『どろろ』、『抱きしめたい-真実の物語-』など数々の大ヒット作や国際映画祭出品作を手掛けた塩田明彦監督が、自らのオリジナル脚本をベースにキャリア初の“音楽映画”に挑戦し、小松菜奈と門脇麦のダブル主演、成田凌共演で贈る『さよならくちびる』が、5月31日より公開中。このほど、6月19日にTOHOシネマズ 新宿にて大ヒットイベントが開催され、キャストの小松菜奈、門脇麦、スタイリストの伊賀大介が登壇した。

ハルレオでお馴染みの“つなぎ”に身を包んだ小松と門脇が現れると、上映後の熱気あふれる場内からは大きな拍手が沸き起こり、「ハルレオです」と劇中風の挨拶を交えて舞台挨拶がスタート。

はじめに、SNSや映画レビューサイトで絶賛の口コミが広がっていることについて、既に映画を観た知り合いや友人から連絡がくることも多かったと振り返る小松。「観に行った人は少し年齢上な方も多くて、男性の方も足を運んでくれていると聞きました。歌も良かったという声や、ハルレオの声の相性も良かったと聞いて、嬉しいなって」と笑顔を見せた。そんな小松の言葉に門脇も隣で頷き、「私の周りでもそういう声たくさん聴きましたね。想像していたよりも、幅広い年代の方に観ていただいている印象ですね」とコメント。さらに本日場内に集まった観客も、二回以上鑑賞しているリピーターがほとんどだと告げられると、小松は「嬉しいですね。『さよならくちびる』のために、劇場にたくさん通ってくれているんだなと思うと、ギター、本当に頑張って良かったなって思います!」と声を大にし、涙で目をにじませた。

続いて、SNSに寄せられた、小松の歌声や、小松独自の存在感にも絶賛の声を読み上げられると、照れ笑いを浮かべながらも「私は歌が苦手で。最初は歌うのが嫌で嫌で仕方がなかったんですが(笑)、泣きそうになりながらも練習を重ねたので、評価していただけたのが本当に嬉しいです。そして麦ちゃんがいてくれてよかったなと。本当に支えになりました」と小松は感謝の言葉をコメント。そんな門脇に対しても、SNSでは歌声はもちろんのこと、圧巻の演技力にも絶賛の声が集中。役作りについて問われると、門脇は「現場であまり深く話し合ったりすることはあまりなかったのですが、プロモーション中に、どう説明したらこの作品の魅力や内容が伝わるんだろうと(小松と)話し合って、レオは“自由奔放すぎる女”、ハルは“内に秘めすぎる女”で行こう、と話したりはしていました(笑)」と笑い交じりに告白する場面も。また、門脇について小松は「一緒にお芝居していて、隣で見ていても、麦ちゃんが台詞を放つと、ドシンと来るというか。台詞に聞こえないくらい、本当にそう思って話している感じがすごくするのでスゴいなって」と振り返り、門脇の演技力に刺激を受けた様子だった。

舞台挨拶中、劇中衣装のスタイリングを担当した、人気スタイリストの伊賀大介がサプライズで登場。舞台に姿を現した伊賀は満席となった客席を眺め、思わず「スゴい光景だね」と呟きつつ、「今日はハルレオの衣装(つなぎ)をスタイリングしに来ただけだったのですが、駆り出されてしまいました(笑)」と笑いを交えながら挨拶。小松、門脇とともに舞台に登壇するのは今回が初だといい、門脇も「いつもはハルレオとシマ(成田)の並びだけれど、“ハルレオ伊賀”の並びは新鮮ですね」と笑顔を見せた。

まずはハルレオの舞台衣装がつなぎになった経緯について、伊賀は「僕がもともとつなぎをプライベートで着ることが多かったのですが、今回はたまたま監督から『ハルレオはつなぎが良い』と言われて。その時点で、これは貰ったなと思いました」とニヤリ。「二人に着て貰い、その姿を初めて観た時にものすごく似合っていて、その時はなんかもう泣きそうになってしまいましたね」と、感激した当時を振り返った。さらに「今回の衣装合わせは本当に楽しかったですし、ほとんど一発OKだった」と、声を大にして語る。「衣装合わせって、本来はすごく大変なんです。内容も打合せもしていない時点で、あれこれ役にマッチした衣装を決めなきゃならない。衣装さんにも何パターンかいるみたいで、これだと思う衣装をあえて3つ目くらいに持ってくる人もいるそうなんですが、僕は逆に一発目にこれだと思うイメージのものを持ってきたんです。その甲斐もあってか、今回はばっちり決まって嬉しかったですね」と舞台裏を明かした。

そんな中、多くの時間をともに過ごした小松と門脇に向けて、次に共演するとしたらどんな映画が良いかという質問が。まずは門脇が「私は二人でシェアハウスしてて、何気ない日常を切り取っている感じの映画が良いですね。ケンカもせずに、仲良しで。深夜ドラマでゆるーっとした感じの作品が良いです。ご飯もおいしそうに映してるような作品(笑)」と具体のイメージを語り、場内の笑いを誘った。対する小松は、「私は姉妹役が良いです!」と即答。「何か意気投合しそうな気がします。いい感じになりそうじゃない?」と門脇に話を向ける小松。すると「どっちがお姉さん?私?」の門脇の質問に対し、小松が「はしゃいでて欲しいかも!そういう麦ちゃんも見たいです。天真爛漫みたいな」と返し、二人でイメージを膨らませるなど、仲睦まじい様子が垣間見えた。

最後に、小松は「沢山観ていただけているのは心の底から嬉しくて、頑張った甲斐があったなと本当に思います。この作品は、切なかったり、悲しかったり、それでも前向きになれるような映画です。ぜひ、また気軽に映画館へ足を運んでいただきたいですし、周りの気になっている方にもどんどん進めていただけたら」、門脇は「私の周りの反響を見ていると、本当に口コミがじわじわと広がっている感じがして、このスピード感がこの映画らしいなあと感じています。これから観ていただける場所も少しずつ広がっていくと思うので、この映画のように全国を旅しながら、この作品がますますいろんな方に広がって行ったら嬉しいなと思います」と語り、舞台を後にした。

『さよならくちびる』
5月31日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー中
監督・脚本・原案:塩田明彦
主題歌:「さよならくちびる」(うた:ハルレオ プロデュース:秦 基博)
挿入歌:「誰にだって訳がある」「たちまち嵐」(作詞・作曲:あいみょん)
出演:小松菜奈 門脇麦 成田凌 篠山輝信 松本まりか 新谷ゆづみ 日髙麻鈴 青柳尊哉 松浦祐也 篠原ゆき子 マキタスポーツ
配給:ギャガ

【ストーリー】 インディーズで人気の女性ギター・デュオ「ハルレオ」のレオ(小松菜奈)とハル(門脇麦)。付き人シマ(成田凌)が参加していくことで徐々に関係をこじらせていく。やがて3人が出した答えは“解散”。全国ツアーの道中、歌詞にしか書けないハルの真実と、歌声でしか出せないレオの想い、隠していたシマの本音も露わになる。それぞれの想いがつまった曲「さよならくちびる」は、3人の世界をつき動かしていく。

© 2019「さよならくちびる」製作委員会