中村倫也はパーティーが苦手「キラキラしたものに抗う精神がある」『長いお別れ』公開記念舞台挨拶レポート

『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督が、蒼井優、竹内結子、松原智恵子、山﨑努の共演で、直木賞受賞作家の中島京子による同名小説を映画化する『長いお別れ』が、5月31日より公開中。このほど、6月19日にTOHOシネマズ 日比谷にて公開記念舞台挨拶が行われ、キャストの中村倫也、中野量太監督が登壇した。

蒼井優演じる東家の次女・芙美の恋人役として本作に出演する中村は、「認知症がひとつのテーマとしてありますが、個人的には自分と同世代だったり、10〜20代の若い方たちに観てもらいたい」とコメント。すかさず満席の会場を見渡し、「若い子が多いね〜。若くない人もいるけどね〜(笑)」と観客をイジって笑わせた。

中野監督は中村との出会いについて聞かれると、「5、6年前に、品川の高層マンションの最上階で行われたパーティーに呼ばれた」そうで、その中に中村がいたという。「(中村は)膝を抱えて座っていて(笑)。『俺に触るな。俺に触ったら火傷するぞ』みたいな顔で座っていて、なんだこの人は!?」と思っていたことを告白。これを聞いた中村は「僕はパーティーとかは慣れないタイプの人間。キラキラしたものに抗う精神があるので(笑)」と当時の状況を説明すると、中野監督から「じゃあ、なんで来たの!?」とツッコまれていた。

先日、南海キャンディーズの山里亮太と結婚を発表した蒼井優について話が及び、理想とする夫婦像を聞かれた中村。「やっぱりグリーンカレーを作ってもらう(笑)」と、結婚会見で明かされた蒼井の得意料理をイジりつつ、「自分の両親は、まじめな父親とちょっと天然な母親。それが理想なんですかね…」とつぶやき、「誰かいい人いませんかね?」と客席に訴え掛けていた。

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『長いお別れ』
5月31日(金) 全国ロードショー
監督・脚本:中野量太
原作:中島京子「長いお別れ」(文春文庫刊)
脚本:大野敏哉
主題歌:優河「めぐる」
出演:蒼井優 竹内結子 松原智恵子 山﨑努 蒲田優惟人 中村倫也 北村有起哉 杉田雷麟 松澤匠 清水くるみ 倉野章子 不破万作 おかやまはじめ 池谷のぶえ 藤原季節 小市慢太郎
配給:アスミック・エース

【ストーリー】 父、昇平(山﨑努)の70歳の誕生日。久しぶりに集まった娘たち、芙美(蒼井優)と麻里(竹内結子)に母・曜子(松原智恵子)から告げられたのは、厳格な父が認知症になったという事実だった。それぞれの人生の岐路に立たされている姉妹は、思いもよらない出来事の連続に驚きながらも、変わらない父の愛情に気付き前に進んでいく。ゆっくり記憶を失っていく父との7年間の末に、家族が選んだ新しい未来とは―。

©2019『長いお別れ』製作委員会 ©中島京子/文藝春秋