2011年に携帯アプリ配信版からスタートした大人気恋愛ファンタジーゲームを実写化した、伊原六花、BOYS AND MENの小林豊らの共演で贈る映画『明治東亰恋伽』(めいじとうきょうれんか)が、6月21日より公開される。このほど、6月1日に明治村 呉服座にて、本作と「博物館 明治村」がコラボレーションしたキャンペーンイベントの第3弾となる「明治東亰キネマ倶楽部in明治村」が行われ、トークショーに川上音二郎役の山崎大輝、泉鏡花役のとまんが登壇した。
作品の舞台である明治村で、多くのファンに迎え入れられ登場した山崎大輝ととまん。山崎が、ステージ上から見ると会場の客席が升席で、ゲームのテトリスのように見えると口にすると、とまんは「お客さん消えてしまう」とツッコみを入れ、会場が一気に盛り上がった。
はじめに、出演者との思い出について質問された山崎は、鹿鳴館のシーンで出演者が全員揃い撮影した時に、藤田五郎役の久保田悠来が控室で長机の上でマグロの解体ショーみたいに突っ伏して、長い撮影で疲れている出演者を和ましていたのが印象深かったと語る。さらに、久保田との思い出として、自身が撮影中に誕生日を迎えた際、お祝いとして明治村近くの犬山城を3か所から見学するドライブに連れて行ってもらったというエピソードを話すが、「なぜ誕生日に犬山城?」と感じたと口にした。山崎の誕生日に関連して、とまんが、山崎が誕生日前に「誕生日に撮影かよ…」と不満を漏らしていたことを明かすと、山崎は大慌てでそれを否定。ボケとツッコミの掛け合いで会場がさらに盛り上がった。
次に、同じシーンが多かった主演・伊原六花の印象について、とまんは「とてもフレンドリーだった」と振り返り、山崎は「ドラマ映画初主演と思えないぐらい、とてもしっかりした方で、彼女が参加する撮影シーンではスタッフを含めて現場の雰囲気がすごく良くなって、この作品を本当に引っ張ってくれた」と感謝の気持ちを述べた。
作品で好きなキャラクターについて山崎は、わかりやすい性格が好きという理由でとまん演じる「泉鏡花」であると答え、とまんは、すごく知的でかっこいい役で、自分とまったく違う人間性に惹かれるという理由で「岩崎桃介」と答えた。
また、作品の設定に絡め、明治時代にタイムスリップできたら何がしたいかと聞かれると、とまんは、絵や古い写真は見たことがあるが、もしタイムスリップできたら、自分のスマホで明治時代の風景を撮影したいと答え、山崎は、令和になっても継がれている偉人たちが、どんな風に喋ったり、どんな風だったり、なぜ語り継がれて今に至るのか、誰でもいいから話してみたいと回答した。
さらに、「二人で出かけるとしたら?」という質問に、とまんは、2022年に愛知県にできる“ジブリパーク”と回答し、とまんの答えを受けた山崎は「じゃあ僕も」と返答。とまんは、山崎は一緒の時はずっとしゃべってくれる本当におもしろい人なので、山崎だったらどこ行っても面白くなると口にした。そして、山崎は、呉服座が二人が出演するシーンのメインの撮影場所だったと話し、ここでまさかイベントをするとは撮影中は予想もしなかったと感慨深げにコメントした。
自分が出演していなかったシーンで印象に残っている箇所を聞かれ、とまんは教会で指の長い物の怪が出てくるシーンがどんな感じで撮影されていたかを見たかったと口にし、山崎は少ししかお話しできなかったが面白い考え方をする方だという印象を持った森鴎外役の宮崎秋人がふんどし姿で演じるシーンを挙げ、宮崎がどんなテンション、心持ちで撮影に挑んでいたかを見学してみたかったと述べた。その流れで、映画のシーンの撮影では、岩崎との撮影があったこと、久保田とはシーン替わりで会うことがあり、撮影が終わった時に明治村にある銅像のものまねをして共演者を笑わせたことなどの思い出を語った。
続いて、ドラマの中で自身のお気に入りのシーンを尋ねられた山崎は、川上音二郎と芽衣との別れのシーンを挙げ、二人の出会いから積み上げた想いを載せて演技でき、音二郎の切ない想いを表現できたので是非注目してほしいと語った。一方、とまんは音二郎&鏡花編はすべてがお気に入りのシーンだと口にした。その中で、最後に撮影した酔っぱらうシーンでは、酔う表現とともに喜怒哀楽をすべて表してほしいとの監督からの依頼に悩んだと苦労を語り、山崎も音二郎が物の怪である白雪に体を乗っ取られるシーンで台本では台詞が「白雪」と書いてあったが、合成の関係でその台詞を山崎も覚える必要があることが当日にわかり、急遽台詞を覚えることになり、苦労したことを明かした。
本作の見どころについて、山崎はドラマではあまり登場しなかった松島庄汰演じる岩崎桃介が重要人物として登場し、二人が演じる音二郎、鏡花を含めたほかの登場人物との絡み方に注目してほしいと語り、とまんはドラマで別れを告げている6名の偉人たちと芽衣との再会が見どころであると語った。
最後に、とまんは「明治村で皆さんにお会いできてうれしかったです。これからもドラマ、映画、作品すべてを愛してくれるとうれいしいです」、山崎は「長く続く作品に携われて本当に感謝しております。これから映画イベントにも参加するので是非、これからもよろしくお願いします」とイベントを締めくくった。
映画『明治東亰恋伽』
6月21日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開
ドラマ:テレビ神奈川ほか全国8局にて放送中&U-NEXTにて独占配信中
監督:副島宏司
原作:「明治東亰恋伽」MAGES./LOVE&ART
脚本:おかざきさとこ
主題歌:KENN「彼ハ誰ノ空」(5pb.Records)
出演:伊原六花 小林豊 宮崎秋人 岩永徹也 松島庄汰 とまん 山崎大輝 髙橋真佳把 久保田悠来
【ストーリー】 ごく普通の女子高生である主人公・綾月芽衣(伊原六花)は、赤い満月の夜に出会った自称・奇術師、チャーリー(小林豊)の手によって明治時代へとタイムスリップ。そこは物の怪の存在が認められている、少し不思議な明治時代の“東亰”。チャーリーの導きにより、たどり着いたのは鹿鳴館。パーティーに忍び込んだ芽衣を待ちうけていたのは、森鴎外(宮崎秋人)をはじめ、菱田春草(髙橋真佳把)、川上音二郎(山崎大輝)、泉鏡花(とまん)、藤田五郎(久保田悠来)、小泉八雲(岩永徹也)といった歴史上の人物達。彼らとの出会いでタイムスリップした事実を認めざるをえない芽衣。パーティーの途中にチャーリーとはぐれてしまい、時代に合わない姿を藤田五郎に問い詰められているところを森鴎外に助けられる。行くあてのない芽衣は彼の自宅へ向かうことに。その夜、芽衣のもとにチャーリーが訪れ、現代に戻れるのは一ヶ月後の満月の夜であると告げられる。少し不思議な明治時代の“東亰”で戸惑いながら、鹿鳴館で出会った明治の好男子たちとの再会により、自分が明治時代で珍重される「魂依(たまより)」という、物の怪の姿を視ることができる能力があることに気付く。現代とは違い、ありのままの自分で生きられる明治という時代に惹かれていく。果たして芽衣は元の時代に戻れるのか、それとも…。時空を越えた恋物語が今、幕が上がる!
© MAGES./LOVE&ART ©ドラマ/映画「明治東亰恋伽」製作委員会