『月光の囁き』、『害虫』、『どろろ』、『抱きしめたい-真実の物語-』など数々の大ヒット作や国際映画祭出品作を手掛けた塩田明彦監督が、自らのオリジナル脚本をベースにキャリア初の“音楽映画”に挑戦し、小松菜奈と門脇麦のダブル主演、成田凌共演で贈る『さよならくちびる』が、5月31日より公開される。このほど、小松演じるレオと門脇演じるハルによる2人組女性バンド“ハルレオ”が、主題歌「さよならくちびる」を熱唱するライブシーンがお披露目となった。
本作は、3人の若者たちの切ない青春を描く音楽ロードムービー。インディーズの音楽シーンでにわかに話題になっただけの2人組女性バンド“ハルレオ”。お互いそれぞれの道に歩み出すため解散を決めたレオ(小松菜奈)とハル(門脇麦)は、バンドのサポートをする“ローディ”のシマ(成田凌)とともに、解散ツアーとして全国を巡ることに。しかし、レオはシマに恋を、シマはハルに思いを寄せ、そしてハルもまたレオに友情を越えた感情を抱いていた。
レオ、ハル、シマ3人のライブ姿を映し出した本映像には、もはやほとんど口もきかないが、ひとたび歌えばギターもコーラスもピタリと息が合い、圧巻の歌声で聴く者の心を惹き込むデュオ“ハルレオ”の魅力がたっぷりと凝縮されている。
ハルレオが披露する主題歌「さよならくちびる」を手掛けたのは、人生の美しい瞬間を切り取る歌詞で高い人気を誇る、シンガーソングライター・秦基博。塩田明彦監督から「『さよならくちびる』というタイトルだけれど、単に悲しく泣けるバラードではなく、爽やかで前向きな感じにしたい。新しい自分に生まれ変わろうともがく歌にも、愛する人へ別れを告げる歌にも聴こえるようにしたい」とのオファーを受けた秦は、作詞・作曲、そしてプロデュースを担当。「最初に頂いた脚本に書かれていた『さよならくちびる』という言葉。その言葉を、ハルとレオならどんな風に歌うのだろうかとイメージしながら詞と曲を書きました」という言葉の通り、秦は“ハルレオ”が醸し出す切なくも儚い雰囲気と見事にマッチした名曲を誕生させた。
そんな楽曲を、劇中では“ハルレオ”として、小松と門脇がギターを弾き、自らの声で披露。門脇は少しギターに触れていたというものの、本作がキャリア初の歌唱演技となる小松を始め、成田を含む3人はほぼ“ギター初心者”。3人ともいくつもの仕事を抱え多忙の中、3曲フルのギターと歌を短期間で覚えなければならないという過酷な状況にも関わらず、数カ月のトレーニングを経て、息の合ったコーラスを始め、ギター演奏も完璧にこなせるまでに上達したという。
『さよならくちびる』
5月31日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督・脚本・原案:塩田明彦
主題歌:「さよならくちびる」(うた:ハルレオ プロデュース:秦 基博)
挿入歌:「誰にだって訳がある」「たちまち嵐」(作詞・作曲:あいみょん)
出演:小松菜奈 門脇麦 成田凌 篠山輝信 松本まりか 新谷ゆづみ 日髙麻鈴 青柳尊哉 松浦祐也 篠原ゆき子 マキタスポーツ
配給:ギャガ
【ストーリー】 インディーズで人気の女性ギター・デュオ「ハルレオ」のレオ(小松菜奈)とハル(門脇麦)。付き人シマ(成田凌)が参加していくことで徐々に関係をこじらせていく。やがて3人が出した答えは“解散”。全国ツアーの道中、歌詞にしか書けないハルの真実と、歌声でしか出せないレオの想い、隠していたシマの本音も露わになり―。それぞれの想いがつまった曲「さよならくちびる」は、3人の世界をつき動かしていく。
© 2019「さよならくちびる」製作委員会