女性ファッション誌「NYLON JAPAN」の創刊15周年プロジェクトとして、宇賀那健一監督による長編映画『転がるビー玉』が製作される。このほど、先日発表されたトリプル主演の一人、萩原みのりに続き、吉川愛、今泉佑唯が出演することが発表された。
本作は、東京オリンピックが近づく渋谷を舞台に、片隅にある古い家で共同生活する、愛、瑞穂、恵梨香の3人の日常の物語。監督・脚本は、ガングロギャル映画『黒い暴動❤』、娯楽が禁じられた世界を描いた映画『サラバ静寂』を手掛け、今年は『魔法少年☆ワイルドバージン』の公開が控えている宇賀那健一が務める。
瑞穂役の萩原みのりに続いて、愛役には、近年はドラマ「愛してたって、秘密はある。」、「初めて恋をした日に読む話」、映画『虹色デイズ』、『十二人の死にたい子どもたち』に出演した吉川愛。恵梨香役を、欅坂46での活動終了後、ドラマ「グッドワイフ」、舞台「熱海殺人事件 LAST GENERATION 46」に出演するなど、女優として活躍している今泉佑唯が演じる。
併せて、吉川と今泉、萩原のメインキャストが揃ったスリーショットの写真がお披露目となった。
キャスト コメント
■吉川愛(愛役)
お話がとても独特で素敵で読んでいるうちに笑顔になるようなお話でした。1人1人それぞれの夢や願いがあってその夢や願いを叶えるために一生懸命な3人。そして私が演じる愛ちゃん。まさかの同じ名前。偶然にしても嬉しすぎます。性格はものすごく努力家、面倒見もいい。でもちょっと弱い部分もある女の子。いろんな表情の私らしい愛ちゃんを演じたいと思います。そしてそんな三人の仲の良さや1人1人の個性をたくさん出していければいいなと思います。
■今泉佑唯(恵梨香役)
私が演じる恵梨香という役柄は、とても真っ直ぐな女性だと思います。目を背けたい現実や、決して逆らえない早すぎる時の流れに必死にもがきながらも、夢を叶えるために今できることに没頭する彼女の姿に、すごく心を打たれました。叶えたい夢があるけれど、一歩を踏み出す勇気がない方、夢を諦めかけてしまっている方。「転がるビー玉」は、そんな方の背中をそっと押してくれる作品かなと思います。私も恵梨香のように、これから始まる撮影に全力で臨みたいと思いますので皆様、ぜひ劇場でご覧いただけると嬉しいです。
『転がるビー玉』
監督:宇賀那健一
プロデューサー:戸川貴詞
出演:萩原みのり 吉川愛 今泉佑唯
【ストーリー】 東京オリンピックが近づく、渋谷。その片隅にある古い家の床は少し傾いている。ここで共同生活する愛(吉川愛)、瑞穂(萩原みのり)、恵梨香(今泉佑唯)の3人は夢を追い求めながら、悩み、もがき、飲んで、愚痴って、笑っては、泣いた。彼女たちが手にいれたのは、<宝石>なんて眩しいものではなくて、どこかで紛れ込んだ一つの欠けた<ビー玉>だった。そんなある日、部屋の立ち退き勧告の通達が来る。街の再開発で家の取り壊しが決定したのだ。これは、いずれ出て行かなくてはならないその部屋で3人が過ごした、ささやかな日常の物語。絶え間なく変化するこの街で埋もれてしまいがちな幸せは確かにそこにあった。