「沈黙の艦隊」「ジパング」のかわぐちかいじによる累計350万部突破のベストセラーコミックを、西島秀俊と佐々木蔵之介の共演で映画化した『空母いぶき』が5月24日に公開初日を迎え、ＴＯＨＯシネマズ 日比谷にて行われた初日舞台挨拶に、西島秀俊、佐々木蔵之介、本田翼、市原隼人、深川麻衣、藤竜也、若松節朗監督が登壇した。
航空自衛隊エースパイロットの実績から艦長に抜擢された秋津竜太を演じる西島。初の上映後の舞台挨拶ということで「映画は観ていただいてから完成だと思っています。緊張もしていますが、嬉しい気持ちでいっぱい」とコメントした。役作り関しては「自衛官の皆さんにお話を聞くことができて、事前準備をたくさんさせていただいた。護衛艦にも乗せていただいた」ことを明かしつつ、「作品のために力を尽くしていただいた」と全ての関係者に感謝の言葉を述べた。
海上自衛隊生え抜きながら副長に甘んじる新波歳也役の佐々木は、映画を観終わったばかりの観客に向かって「楽しんでいただけましたか？」と不安そうに質問し、観客の大きな拍手に安堵の表情を浮かべてから、「初日はドキドキするので、温かく拍手で迎えていただけると本当に報われる」と話し、「関係者たちと喜びを分かち合いたい」と笑った。
イベントでは、原作者の かわぐちかいじ からの手紙が代読される場面も。原作者から激励された西島は「感激しました。先生の原作はスケールが大きくて、テーマも深い。企画の段階で高いハードルがたくさんあったと思います。その中で映画が完成して、先生に素晴らしいお手紙をいただき、皆さんに観ていただけるのは感無量です」と感慨深い表情で語った。
最後に佐々木は「この船に乗って良かったと、感謝してますし、誇りに思っています」とコメント。西島は「毎日平和でいられるのは、平和を守ってくださる人たちがいるからだと実感しました。今の平和の大切さを感じていただけたら本当に嬉しい」と語り、イベントを締めくくった。
『空母いぶき』
5月24日（金）全国ロードショー
監督：若松節朗
原作・監修：かわぐちかいじ「空母いぶき」（小学館「ビッグコミック」連載中、協力：惠谷治）
脚本：伊藤和典 長谷川康夫
音楽：岩代太郎
出演：西島秀俊 佐々木蔵之介 藤竜也 村上淳 石田法嗣 戸次重幸 市原隼人 平埜生成 金井勇太 工藤俊作 千葉哲也 山内圭哉 和田正人 玉木宏 横田栄司 髙嶋政宏 堂珍嘉邦 袴田吉彦 渡辺邦斗 佐藤浩市 益岡徹 中村育二 吉田栄作 三浦誠己 本田翼 斉藤由貴 片桐仁 土村芳 中井貴一 深川麻衣 伊達円祐 小倉久寛 岩谷健司 今井隆利
配給：キノフィルムズ
【ストーリー】 世界が再び「空母の時代」へと突入した20XX年。日本の最南端沖で起こった国籍不明の軍事勢力による突然の発砲。日本の領土の一部が占領され、海保隊員が拘束された。未曾有の緊張が走る中、政府は初の航空機搭載型護衛艦「いぶき」を中心とする護衛隊群を現場に向かわせる。空がうっすらと白み始めた午前6時23分。この後日本は、かつて経験したことのない一日を迎えることになる―。
©かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/『空母いぶき』フィルムパートナーズ
