『月光の囁き』、『害虫』、『どろろ』、『抱きしめたい-真実の物語-』など数々の大ヒット作や国際映画祭出品作を手掛けた塩田明彦監督が、自らのオリジナル脚本をベースにキャリア初の“音楽映画”に挑戦し、小松菜奈と門脇麦のダブル主演、成田凌共演で贈る『さよならくちびる』が、5月31日より公開される。このほど、本作と分散型動画メディア「lute/ルーテ」がコラボレーションし作成された、「ハルレオ」の貴重なメイキング風景を収めた特別映像と、レコーディングに挑む初々しい小松と門脇を捉えた写真がお披露目となった。
本作は、3人の若者たちの切ない青春を描く音楽ロードムービー。インディーズの音楽シーンでにわかに話題になっただけの2人組女性バンド「ハルレオ」。お互いそれぞれの道に歩み出すため解散を決めたレオ(小松菜奈)とハル(門脇麦)は、バンドのサポートをする“ローディ”のシマ(成田凌)とともに、解散ツアーとして全国を巡ることに。しかし、レオはシマに恋を、シマはハルに思いを寄せ、そしてハルもまたレオに友情を越えた感情を抱いていた。
2016年に動画分散型メディアとして発足し、様々な次世代を担うアーティストのミュージックビデオやライブ映像をYouTubeを中心に配信、2017年8月より国内初のInstagram Storiesメディアを立ち上げた「lute/ルーテ」。そんな「lute」とコラボレーションを果たした特別映像には、あいみょんが作詞・作曲を担当し、劇中デュオ「ハルレオ」が歌唱する挿入歌「たちまち嵐」の楽曲に乗せ、劇中シーンや、初公開となる貴重なメイキング風景がたっぷりと収められている。
「ハルレオ」として3曲の弾き語りに挑戦した小松と門脇は、両者ともにほぼギター初心者で、小松に関しては本作がキャリア初の歌唱演技となる。3曲フルのギターと歌を短期間で覚えなければいけないというのは、初心者には過酷な条件だったという。映像には、小松と門脇が音楽スタジオで楽しそうに練習する仲睦まじい姿や、撮影の合間も真剣な表情でギターを練習する様子が映し出される。
数カ月に及ぶトレーニングの末、息の合ったコーラスはもちろん、ギター演奏も完璧にこなせるまでに上達した結果、本作の肝となるライブシーンがエモーショナルな雰囲気漂う映像に仕上がったことがうかがえる。また、映像内ではそれぞれ秘めた想いを抱えるハルレオと付き人・シマ(成田凌)らの“解散ツアー”の道中も収められており、ハルレオによる聴く者の心を揺さぶる圧巻の歌声はもちろんのこと、3人のおかしく、時に切ないアンサンブルで描かれる物語の行く末にも注目だ。
『さよならくちびる』
5月31日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督・脚本・原案:塩田明彦
主題歌:「さよならくちびる」(うた:ハルレオ プロデュース:秦 基博)
挿入歌:「誰にだって訳がある」「たちまち嵐」(作詞・作曲:あいみょん)
出演:小松菜奈 門脇麦 成田凌 篠山輝信 松本まりか 新谷ゆづみ 日髙麻鈴 青柳尊哉 松浦祐也 篠原ゆき子 マキタスポーツ
配給:ギャガ
【ストーリー】 インディーズで人気の女性ギター・デュオ「ハルレオ」のレオ(小松菜奈)とハル(門脇麦)。付き人シマ(成田凌)が参加していくことで徐々に関係をこじらせていく。やがて3人が出した答えは“解散”。全国ツアーの道中、歌詞にしか書けないハルの真実と、歌声でしか出せないレオの想い、隠していたシマの本音も露わになり―。それぞれの想いがつまった曲「さよならくちびる」は、3人の世界をつき動かしていく―。
© 2019「さよならくちびる」製作委員会