吉沢悠「自主トレーニングで鍛えた背筋を見て!」『ライフ・オン・ザ・ロングボード 2nd Wave』公開前特別イベント レポート

定年後にサーフィンを始めた中年男の第二の人生を大杉連主演で描き、多くの中年サーファーを生み出すという社会現象を巻き起こした『ライフ・オン・ザ・ロングボード』。その続編となる、吉沢悠主演、馬場ふみか共演で贈る『ライフ・オン・ザ・ロングボード 2nd Wave』が、5月31日より公開される。このほど、5月22日にスポル品川大井町にて本作の公開前特別イベントが開催され、吉沢悠、馬場ふみか、TEE、松原奈祐、南美沙、喜多一郎監督が登壇した。

はじめに、“これだけは言いたいという暴露話”を聞かれた吉沢は「クランクイン前の2月に監督に『どれくらい鍛えられるの?』と言われ、ハードルが高いなと思いました。ウエイトでやったらサーフィンの筋肉とは違うなと思い、自主トレーニングをしていたので、背筋をスクリーンで見ていただきたいです」と見どころをアピール。それに対して喜多監督は、「思った以上に一生懸命練習してくれて。合宿を2回もやってくれた」と感激した様子。吉沢が「この映画は、サーフィン担当の助監督さんがいたので、一緒に千葉と伊豆の海に行きました」と説明し、喜多監督も「オリンピック候補選手と一緒に合宿したんです。すごいでしょ」と尊敬の眼差しを見せた。

馬場は「もともと車の免許がなかったんですけれど、この映画で結構車を運転するシーンがあったので、2週間くらい通いつめて免許を取りました」とコメント。撮影では「すごい心臓バクバクで」と話す馬場に、吉沢が「結構急ブレーキもありましたね(笑)」と突っ込むと、馬場は「『海に突っ込みそう』と言われました」と話し、喜多監督も「吉沢くん以外は怖がって誰も一緒に乗らなかった」と舞台裏を明かした。

さらに、松原は「サーフィンの練習をしすぎて、種子島で肋骨を折っちゃって。実は本番の時、痛み止めを使ってやっていました」、南は「撮影の日程の天気が曇りか雨予報だったけれど、晴れ女、晴れ男のパワーのおかげで、ほとんど晴れました」、喜多監督は「(大杉漣さん、小栗旬さんが出演した)前作から技術がかなり進歩して、ドローンという新兵器があったんです。サーフィンにはやっぱりドローンだなというシーンが結構あるので、そこはぜひ見て欲しいし、一つ一つの頑張りが映画に映っているので、今の話を含めて、色々なところを見てもらえれば」と口にした。

続いて、“撮影中聞きたかったこと”という質問に、吉沢は「馬場ふみかさんは香里奈さんとの共演に緊張されていたけれど、実際撮影が始まったら、すごく仲が良くて。どうやらクランクインする前の日に二人で食事に行ったそうで」と話し、馬場は「ちょうどホテルでお会いして、『今から食事行くんですけれど』『じゃあ一緒に行きましょう』となって、仕事の話だとかプライベートの話をさせていただいて、楽しい時間を過ごしました」と返答。また、松原にも「ふみかちゃんにスキンケアは何を使っているか聞きたかったです」と女子ならではの質問を投げかけられ、「今日も長袖着ています。映画の撮影中は、(役柄上)ちょっとタンニングした上にめちゃくちゃ日焼け止めを塗っていました」と回答した。南は「一番最初に吉沢さんのサーフィンシーンをムービーで見せていただいたんですが、種子島に撮影に行ったら、もっとうまくなっていた。いったい何をしたんですか?」と吉沢に質問。吉沢は「それは別の方ですね」と言うも、南は見間違いじゃなかったと首を振り、「体つきも変わっていてすごいなと思いました」と付け加えた。

次に、“撮影秘話”を聞かれた吉沢は「撮影の最後の方に、みんなで飲みに行って、カラオケに行ったら、竹中さんと馬場ふみかちゃんが、『サヨナラCOLOR』を僕に歌ってくれて、泣かせにかかるという出来事がありました。上手いんですよ!竹中さんも上機嫌で。うれしかったです」と語り、馬場は「もうすぐ終わりますねという時で、泣かせようとしました」とおちゃめな部分をのぞかせた。南も「皆さんがキャラが濃くて、竹中直人さんはずっと歌を歌っていた」と楽しかった撮影現場について明かした。馬場は「種子島で沢山おいしいものを食べました。ひたすら地元の方に用意していただいた美味しいものを食べて撮影していました」と振り返り、松原は「夜な夜な男子チームが釣りをしていたらしく、コンビニ行くと男子が群れていた」と目撃談を暴露。それについて吉沢は「出演している立石ケンくんが釣りにはまって、プロデューサーと僕が帰った後も釣っていて、次の日揚げてもらって美味しくいただきました」と地元の方との連帯をうかがわせるエピソードを披露した。

最後に、吉沢は「僕はロングボードからショートボードに変えて、この映画で、今までと違うサーフィンの楽しさを知ったので、これからも続けていきたいなと思っています」とサーフィン愛を熱く語り、トークイベントは終了した。

その後、本作の主題歌を担当するアーティストのTEEが登場し、スマッシュヒットとなったセカンド・シングル「ベイビー・アイラブユー」と、本作の主題歌「UMI」を披露。「映画のタイアップは初めての試みなので、なんとかしていい曲を作ろうと思いました。とてもいい曲ができたのではないかと思います。実は、映画に出演しているんです。チョイ役で。助演チョイ役賞を獲るんじゃないでしょうか?セリフが少ないので余計に緊張しました。俳優さんの姿を見ながら、すごいなと思いました。現場に行かせていただいたんで、現場の空気やこの映画に懸ける想いを吉沢さんと話させていただいて、どういうことを伝えたいということを知れて、歌に落とし込むことができました。C&Kというアーティストと一緒に作った曲で、C&Kの魂もこの曲には籠っています。映画の魂の一部になれたらいいなと思います」と主題歌に込めた熱い想いを語った。

『ライフ・オン・ザ・ロングボード 2nd Wave』
5月31日(金)より、新宿バルト9ほか全国ロードショー
監督・脚本:喜多一郎
脚本:金杉弘子
主題歌・出演:TEE「UMI」
出演:吉沢悠 馬場ふみか 香里奈 立石ケン 森高愛 大方斐紗子 泉谷しげる 松原奈佑 南美沙 角田信朗 勝野洋 榎木孝明 竹中直人
配給:NexTone

【ストーリー】 サーフィンの才能に恵まれながら、挑戦することから逃げ出して、その日暮らしの日々を送る光太郎(吉沢悠)。バイトは続かず、アパートからも追い出され…。ついに人生は行き詰まり、かつてのサーフィンの師にして恩人・工藤(勝野洋)を頼ろうと種子島に向かった彼は、工藤がすでに亡くなっていたことを知る。亡き父の期待を裏切った光太郎を追い返そうとする工藤の娘・美夏(馬場ふみか)。一方で、光太郎からサーフィンを教わり始める一人暮らしの老人たち…。美しい海が広がるこの島で、サーフィンを通して人と繋がり、自身を見つめなおしていく光太郎。人々の優しさに支えられ、彼の人生が、そして一度は諦めた夢が、再び動き出そうとしていた…。

©2019『Life on the Longboard 2ndWave』製作委員会