インド出身のロヘナ・ゲラ監督長編デビュー作 身分制度や因習を乗り越えて愛を育む男女の物語『あなたの名前を呼べたなら』8月公開!

助監督や脚本家としてヨーロッパでも活躍する、インドのムンバイ出身のロヘナ・ゲラ監督長編デビュー作『SIR』(原題)が、邦題『あなたの名前を呼べたなら』として、8月2日より公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。

本作は、厳しい身分制度や因習を乗り越えて愛を育む男女の物語。経済発展が著しいインドのムンバイで、ファッションデザイナーを夢見るメイドのラトナが住み込みで働くのは、建設会社の御曹司アシュヴィンの新婚家庭。しかし、結婚直前に婚約者の浮気が発覚し破談になってしまう。傷心のアシュヴィンを気遣いながら、身の回りの世話をするラトナ。ある日、ラトナがアシュヴィンにあるお願いをしたことから、二人の距離が縮まっていく。

アメリカで大学教育を受け、インドと欧米という2つの視点を持つゲラ監督は、差別が残るインド社会に変革を起こしたいという情熱で本作を制作。本作のスタッフやゲラ監督の家族ですら、インドではまだ「絶対に起こり得ない物語」と断言するタブーを描いていく。

逆境をはね飛ばして夢に踏み出す主人公ラトナを演じるのは、『モンスーン・ウェディング』のティロタマ・ショーム。彼女自身もインド映画界を離れてニューヨーク大学の演劇教育の修士号を取得し、貧困や暴力に苦しむ人々のために活動した経験を持つ。そして、ラトナのやさしさとおいしい食事に癒され、心のままに生きようと目覚める御曹司アシュヴィンを、『裁き』のインド系シンガポール人のヴィヴェーク・ゴーンバルが演じる。

また、フランス仕込みのシックなインテリアや、ラトナが目を輝かせる布市場の路地など、ムンバイのおしゃれな一面も楽しい見どころとなっている。本作は、2018年カンヌ国際映画祭批評家週間で「GAN基金賞」を受賞した。

『あなたの名前を呼べたなら』
8月2日(土)より、Bunkamura ル・シネマほか全国順次公開
監督・脚本:ロヘナ・ゲラ
出演:ティロタマ・ショーム ヴィヴェーク・ゴーンバル ギータンジャリ・クルカルニー
配給:アルバトロス・フィルム

【ストーリー】 経済発展が著しいインドのムンバイ。農村出身のメイド、ラトナ(ティロタマ・ショーム)の夢はファッションデザイナーだ。夫を亡くした彼女が住み込みで働くのは、建設会社の御曹司アシュヴィン(ヴィヴェーク・ゴーンバル)の新婚家庭…。のはずだったが、結婚直前に婚約者の浮気が発覚し破談に。広すぎる高級マンションで暮らす傷心のアシュヴィンを気遣いながら、ラトナは身の回りの世話をしていた。ある日、彼女がアシュヴィンにあるお願いをした事から、2人の距離が縮まっていくが…。

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