2013年にWEBマガジン「くらげバンチ」にて連載がスタートした、宮川サトシによるエッセイ漫画を、安田顕主演、倍賞美津子共演で映画化した『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』が、2月22日より公開される。このほど、BEGINによる本作の書き下ろし主題歌「君の歌はワルツ」の映画オリジナルMVと、レコーディング直後の安田顕、松下奈緒、BEGINによるコメント映像がお披露目となった。
原作は、作者の宮川サトシが実際に体験した母との最期の日々から葬儀、そしてその後の生活の日々を、母親への溢れる愛情をふんだんに散りばめて描いた同名エッセイ。AmazonレビューやSNS、バンド「SEKAI NO OWARI」のボーカルのFukaseが絶賛したツイートも話題となり、500万PVを記録した。監督・脚本は、樹木希林出演の『日日是好日』も手掛けるなど国内外で高い評価を得ている大森立嗣。主人公サトシを、演劇ユニット「TEAM NACS」での活動をはじめ、数々の話題作に出演する安田顕、息子思いでパワフルなサトシの母・明子を倍賞美津子、サトシの恋人・真里役を松下奈緒が演じる。このほか、サトシの兄・祐一役を村上淳、サトシの父・利明役を石橋蓮司が演じる。
レコーディング映像では、少し緊張した面持ちでスタジオ入りする安田と松下や、本作の音楽を務めた大友良英(「あまちゃん」「いだてん」など)が指揮を執る姿などが映し出される。また、多くの楽器から好きなものを選んでとスタッフの指示を受け、自らトライアングルを選択したという安田が楽しそうにリズム隊に徹する横で、強面のまま鈴を振り回す大森監督の姿や、安田と松下が仲睦まじくコーラスを歌う映像も差し込まれ、“ぼくいこチーム”が一丸となって音楽を奏でる和やかなレコーディング風景となっている。
また、レコーディングの直後に撮影された安田、松下、BEGINによるコメント映像では、岡山から東京に向かう新幹線の中でデモ音源を渡されたという安田が「(聞きながら)ずっと泣いてました。“涙はいらない”って歌詞の時に涙が出るんですよ。“明日はいらない”って時にちょっとニヤッとしました」と素晴らしい曲に思わず涙したことを明かし、BEGINのメンバーは大笑い。BEGINでピアノを担当する上地は同じくレコーディングでピアノを担当した松下と専門的な話題で盛り上がり、安田が「さっぱり分からないんですけど」と間に割って入る。さらにBEGINは書き下ろし主題歌への想いを語り、キャスト・監督が参加した今回のレコーディング方法が劇伴担当の大友の発案だったことを明かした。
『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』
2月22日(金) 全国順次ロードショー
監督・脚本:大森立嗣
原作:宮川サトシ「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」(新潮社・BUNCH COMICS)
音楽:大友良英
主題歌:BEGIN「君の歌はワルツ」(テイチクエンタテインメント/インペリアルレコード)
出演:安田顕 倍賞美津子 松下奈緒 村上淳 石橋蓮司
配給:アスミック・エース
【ストーリー】 2012年・春。30代後半になるサトシ(安田顕)は、自分の母(倍賞美津子)と永遠に別れる日が来るなんて思ってもいなかった。子供の頃から病気がちで泣き虫でお調子モノだったサトシは、いつも優しく強い母に救われてきたのだ。そんな母が突然がんを告知されたのは2年前のことだった。それまで母が自分にかけてくれていた言葉を今度はサトシがかける番になる。「俺がいるから大丈夫だよ、お袋は必ず助かるから」―。百度参り、修行僧の様な滝行、国産野菜のジュース作り…サトシは母の為にがむしゃらになる。そんなサトシを優しく支えたのは恋人の真里(松下奈緒)だった。そして…母と別れて1年後。すっかり生きる気力を失っていた父(石橋蓮司)と兄(村上淳)も新たな人生へのスタートをきった頃、サトシの元に突然、母からプレゼントが届く。それは、想像をはるかに超えた驚くべき“スペシャルな贈り物”だった―。
©宮川サトシ/新潮社 ©2019「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」製作委員会