飯豊まりえ、要潤、バカリズム、富山えり子ら個性派キャストの新カット!北山宏光主演『トラさん~僕が猫になったワケ~』

ある日突然死んだ男が猫の姿で家族の元に戻ってくるという、ファンタジーな世界観と温かいストーリーで人気を博したマンガ「トラさん」を、Kis-My-Ft2の北山宏光映画初主演で実写映画化した『トラさん~僕が猫になったワケ~』が、2月15日に公開される。このほど、飯豊まりえ、要潤、バカリズム、富山えり子ら個性派キャストを捉えた新カットがお披露目となった。

売れないマンガ家の高畑寿々男(北山宏光)は、妻・奈津子(多部未華子)がパートで稼いだお金をギャンブルに使い、お気楽な生活を送っていたが、ある日突然、交通事故であっけなく死んでしまう。そんな寿々男に“あの世の関所”が下した判決は、「執行猶予1ヶ月、過去の愚かな人生を挽回せよ。但し、猫の姿で―」。トラ猫の姿で奈津子と実優(平澤宏々路)のもとに戻った寿々男は、「トラさん」と名付けられて高畑家で飼われることになる。

北山演じる猫のトラさんになった寿々男が偶然出会う、ふわふわな毛が特徴的な白猫のホワイテストを演じるのは、ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」など話題作へ出演しながら、ファッション誌「Oggi」や「MORE」でもレギュラーモデルを務める、実力派若手女優の飯豊まりえ。キャリア初の猫役に挑戦し、トラさん=寿々男に猫の先輩としてアドバイスする重要な役どころとなっており、撮影中は、猫は北山と二人だったため、親近感を覚えたという。

新カットには、瓦割りを披露する寿々男のライバル漫画家・浦上栄剛(要潤)をはじめ、トラさん=寿々男のよき理解者のお嬢様猫・ホワイテスト(飯豊まりえ)、交通事故で死んでしまった寿々男の前に現れる “あの世の関所”の裁判官(バカリズム)、そして寿々男の編集担当・桜木亜子(富山えり子)といった、一癖も二癖もあるキャラクターが収められた。

要潤が扮する浦上栄剛は、寿々男と同期で売れっ子漫画家で、唯一の代表作「ネコマン」以降、泣かず飛ばずで日々適当な生活を送るダメ男の寿々男とは対照的に、漫画のみならず空手やチェンバロなど多彩な才能を持つ、マンガ界のカリスマ的存在。メガホンを取る筧昌也監督とは3度目のタッグとなる要は、先日行われた完成披露舞台挨拶で、「脚本を読んだ際に今度はオレ何をやらされるのだろうと思った」と不安を口にしていたが、公開された瓦割シーンは、なんと一発OKで収録を終えたという。その後のシーンも全てスムーズにこなした要だったが、実は瓦割りのシーンでは、割った瓦の破片が足元に落ちてしまい、スタッフらが拍手している中で、痛みで少し涙が出たという微笑ましい舞台裏エピソードが。そんな要も、「北山さん演じるトラさんとの撮影も楽しかった」と振り返っており、ライバル関係にある寿々男と浦上が劇中でどのような掛け合いを見せるのか、期待が高まる。

また、トラさん=寿々男を取り巻く人物として語る上で欠かせないのが、“ネコになりたて”の寿々男を優しく見守り、時にはアドバイスを与える、飯豊扮する、白猫のホワイテスト。自身も16年間、まさにホワイテストのような真っ白な猫を飼っていたこともあり、「不思議な縁を感じる」と語っていた飯豊だが、撮影当初は、普段着のスタッフ陣の中でネコを演じる練習をするのが恥ずかしく感じることもあったという。しかし、鏡の前でネコの仕草を密かに研究し特訓する北山に刺激を受け、自然にネコを演じていくことが出来たと振り返る。そんな二人のコンビネーションは、劇中での軽快な掛け合いにも見事に反映されているが、一方で、到着した新カットでは、愛らしい笑顔が印象的なホワイテストが何か“ワケ”を抱えているような切ない表情も垣間見せており、ホワイテストが織りなす切ない物語の行方も、注目となりそうだ。

さらに、漫画家としての才能は評価しつつ、寿々男の漫画に愛あるダメだしをする担当編集・桜木や、表情一つ変えずに判決を下す“あの世の関所”の裁判官など、富山やバカリズムらが扮する個性豊かな顔ぶれにも注目。時にコミカルで、時に温かく切ない、ファンタジーな世界感の中で繰り広げられる、実力派キャストたちによる演技合戦は必見である。

『トラさん~僕が猫になったワケ~』
2月15日(金)全国ロードショー
監督:筧昌也
原作:「トラさん」板羽皆(集英社マーガレットコミックス刊)
出演:北山宏光 多部未華子 平澤宏々路 飯豊まりえ 富山えり子 要潤 バカリズム
配給:ショウゲート

【ストーリー】 売れないマンガ家の高畑寿々男(北山宏光)は、妻・奈津子(多部未華子)がパートで稼いだお金をギャンブルに使い、お気楽な生活を送っていたが、ある日突然、交通事故であっけなく死んでしまう。そんなスズオのダメ夫っぷりに“あの世の関所”が下した判決は、「執行猶予1ヶ月、過去の愚かな人生を挽回せよ。但し、猫の姿でー」。トラ猫の姿でナツコとミユ(平澤宏々路)のもとに戻ったスズオは、「トラさん」と名付けられて高畑家で飼われることに。愛する家族のために何かしたいと思うトラさん=スズオだが、猫だから言葉さえ通じない。スズオは、家族に何ができるのか。どうやって人生を挽回するのかー。

©板羽皆/集英社・2019「トラさん」製作委員会