横浜流星「僕も座ってみなさんと一緒に観たい!」『キセキ -あの日のソビト-』『愛唄 -約束のナクヒト-』イッキ見上映会舞台挨拶 レポート

わずか157館ながら14.9億円の大ヒットを記録した2017年公開の映画『キセキ -あの日のソビト-』のキャストとスタッフが再集結した、GReeeeNの名曲「愛唄」の映画化となる横浜流星主演の青春物語『愛唄 -約束のナクヒト-』が1月25日に公開される。このほど、1月22日に新宿バルト9にて、『キセキ -あの日のソビト-』『愛唄 -約束のナクヒト-』イッキ見上映会舞台挨拶が行われ、キャストの横浜流星、野間口徹、奥野瑛太、川村泰祐監督が登壇した。

『愛唄』で主人公のトオルを演じている横浜は、『キセキ』では、GReeeeNメンバー・ナビを演じ、菅田将暉、成田凌、杉野遥亮とともにグリーンボーイズとして映画から飛び出して、さいたまスーパーアリーナでライブやCDデビューなど、演技以外でも活躍。劇中でグリーンボーイズのデビューを支えるレコード会社のディレクター・売野役だった野間口は、 『愛唄』では、中山美穂さん演じる大女優・橋野冴子の事務所幹部の副島浩一を演じる。そして奥野は、『キセキ』では松坂桃李演じるジンの親友、同じメタルバンド「ハイスピード」の赤髪のギタリストに、『愛唄』ではタコス屋のオーナー役に扮している。

両作品あわせて約4時間の上映時間に、川村監督が「『キセキ』で号泣すると『愛唄』までもたないのでペース配分に気をつけてください」、ほかの登壇者も「風邪をひかないように気をつけて」と心配をする中、横浜は「僕も座ってみなさんと一緒に観たい!」と作品への愛着をみせ、撮影時は19歳だったという『キセキ』について、「GReeeeNさんが大好きで、そのメンバーのナビ役を演じられることが嬉しくて。また、グリーンボーイズとして、さいたまスーパーアリーナに立たせていただいて、夢のようでした。拍手してくれて、スターなのかなと思っちゃいました」と回顧した。

続いて、野間口が両作品で意地悪な役を演じたことについて、川村監督が「意地悪な人を演じたら、野間口さんが日本一。いじわるな野間口さん主演の映画を撮りたい」と絶賛すると、野間口が『キセキ』での松坂桃李とのシーンを「(松坂さんが)怖いんですよ!普段は優しくていい子ですけど。僕、本当に苦手なんです。負けないようなお芝居を心がけましたけど」と振り返った。一方、奥野は、役作りのために赤髪となったが、『愛唄』でも、働いているタコス店でその姿を観ることができることを告白した。横浜は『愛唄』の野間口とのシーンについて、「涙を流すのが難しかったりします。感受性豊かな人を見ると羨ましいなと思ったり」と話し、続けて「気持ちは動いているけど複雑で、いろんな思いが邪魔をしていて素直にできなかったってところがありましたね」と演技の難しさを語った。

スクリーンに、トオルとともに清原果耶演じる伊藤凪、飯島寛騎が演じる親友の坂本龍也が歌っているカットが映し出されると、横浜が「龍也という役は難しいです。龍也はバンドでCDを2枚リリースしているという設定なのでハードルが高いですが、飯島寛騎自身はギターは初めてで、彼は相当努力していていました」と飯島寛騎を思いやった。「彼がそのシーンで歌ったときは心を動かされました。『愛唄』という作品を通して、凪と龍也がトオルに贈ってくれた歌としか聞こえなくて、涙なしには聴けない大切な曲になりました」と感無量な様子。

また、映画とは別に撮影されたMVにて横浜が歌いだしを務めていることに関して、「プレッシャーでしたが、3人だからこその『愛唄』ができたと思います。トオルのときの気持ちを思い出したら、いろんな感情が芽生えてきて。3人合わさったときに、自分でいうのもなんですけどいいMVができたなと思います」とコメントし、手ごたえを感じているようだ。そして最後に横浜が、「『キセキ』がたくさんの方に愛されて、大ヒットになったので、『愛唄』も負けずに愛される作品になったら嬉しいです」とメッセージを贈り、舞台挨拶は終了となった。

『愛唄 -約束のナクヒト-』
1月25日(金) 全国公開
監督:川村泰祐
脚本:GReeeeN 清水匡
音楽プロデューサー:JIN
出演:横浜流星 清原果耶 飯島寛騎 中村ゆり 野間口徹 成海璃子 中山美穂 清水葉月 二階堂智 渡部秀 西銘駿 奥野瑛太 富田靖子 財前直見
配給:東映

【ストーリー】 恋する勇気を持てないまま大人になってしまったトオル(横浜流星)に起きた、二つの出会い。元バンドマンの旧友・龍也(飯島寛騎)との再会、そして運命を変える詩との偶然の出会いにより、恋というものに生涯をかけて全力で駆けることになる。今まで手をつなぐことさえしてこなかったが、龍也の声に恋する勇気をもらい、その詩から、恋に生きる力をもらったトオル。詩と触れるキッカケをくれた比呂乃(成海璃子)との出会いを経て、ようやくめぐり会えた運命の少女・凪(清原果耶)。詩を綴ることをやめたその少女は、トオルに生きる意味を教えてくれた。しかし、彼女にはある秘密があった…。

©2018「愛唄」製作委員会