ゴールデン・グローブ賞主演女優賞受賞のグレン・クローズについて語る監督インタビュー映像『天才作家の妻 -40年目の真実-』

アカデミー賞6度ノミネートの実績を誇るグレン・クローズ主演の心理サスペンス『天才作家の妻 -40年目の真実-』が、1月26日より公開される。このほど、監督のビョルン・ルンゲが、本作に出演したグレン・クローズとジョナサン・プライスについて語ったインタビュー映像がお披露目となった。

■ビョルン・ルンゲ監督 インタビュー
Q:グレン・クローズについて

ルンゲ:実はグレンが私をキャスティングして、それから私が残りの俳優をキャスティングしたんだ。彼女はカメラの前で演じることについてきわめて優れた感覚を持っているが、脚本から登場人物について理解する事にも素晴らしい感覚を備えている。例えば私達が撮影を中断して照明の調整を行っている時にも、彼女は私が見たことのないような形で役に入り込んでいるんだ。そのキャラクターが観客に何を伝えるべきか、どんな感情を表現するべきか分かっているんだ。彼女は私が経験したことのないくらい熟練した女優だ。

Q:ジョナサン・プライスについて

ルンゲ:ジョナサン・プライスと仕事をすることは素晴らしい経験であり、私にとって本当に名誉なことです。ジョナサンがベッドで目を覚ます場面があります。観客は彼がどんな夢を見ていたか、彼の様子から想像できるのです。それはとても不思議なことです。彼が目を覚ますとき、私は彼に『彼女は部屋に入ってきて、少し寝坊しているあなたを起こします』と伝えただけでした。そしてそのシーンを撮影した時に、彼の目を見ただけで彼が奇妙な夢を見ていた事が分かるんだ。特に指示していないけど、そんなふうに演じてくれたんだ。

ルンゲ:グレンとジョナサンと働くのはとても素晴らしかった。2人は完璧なカップルだ。ある意味、2人で一緒に演じるために俳優になったと言ってもいいくらいだ。互いに刺激し合い、どちらも非常に経験豊富な俳優だ。論理的な小さな細部を詰めることが2人の演技の出発点なんだ。それから、自分たちが作り出す空間でその細部がどのように見えるかを理解したら、すぐにそのシーンにおける感情を掘り下げていく。彼らが特殊な現場で、ありふれた日常世界を自分達が納得行くように作り上げて行く様は、非常に興味深かった。運命と闘っている2人の人間として出会う。それがこの映画なんだ。

『天才作家の妻 -40年目の真実-』
1月26日(土) 新宿ピカデリー他 全国公開
監督:ビョルン・ルンゲ
出演:グレン・クローズ ジョナサン・プライス クリスチャン・スレーター
配給:松竹

【ストーリー】 現代文学の巨匠ジョゼフ(ジョナサン・プライス)と妻ジョーン(グレン・クローズ)のもとに、ノーベル文学賞受賞の吉報が届く。ふたりは息子を伴い授賞式が行われるストックホルムを訪れるが、ジョゼフの経歴に疑惑を持つ記者ナサニエル(クリスチャン・スレーター)から夫婦の“秘密”について問われたジョーンは動揺を隠せない。実は若い頃から豊かな文才に恵まれていたジョーンだったが、あることがきっかけで作家になる夢を諦めた過去があった。そしてジョゼフとの結婚後、ジョーンは彼の“影”として、世界的な作家の成功を支えてきたのだ。ずっと心の奥底に押しとどめていたジョゼフへの不満や怒りがジョーンの中でわき起こり、長年共に歩んできた夫婦の関係は崩壊へと向かう。そして授賞式当日、彼女はこれまで通り慎ましく完璧な“天才作家の妻”を装うのか。それとも本当の人生を取り戻すために、衝撃的な“真実”を世に知らしめるのか…。

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