昭和の文豪・新田次郎の小説を映画化!日立鉱山の煙害と闘った若者たちの実話『ある町の高い煙突』6月公開!

命をかけて日立鉱山の煙害と闘った若者たちの実話を描く、昭和の文豪・新田次郎による小説の映画化となる『ある町の高い煙突』が、6月に公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルと場面写真がお披露目となった。

本作は、日立鉱山の煙害と闘った地元村民が起こした奇跡を著した、新田次郎の同名小説を映像化。1910年、茨城県久慈郡入四間の裕福な地主の家に生まれ育った関根三郎は、隣村の日立鉱山による煙害が発生しているという話を耳にする。村の権力者である三郎の祖父・兵馬は事態を重く見て、鉱山会社へ掛け合いに行くが、補償はするが煙害は我慢してほしいと一方的。ある日、兵馬は30年前に村長として採掘権を許可したのは自分だと告げて亡くなってしまう。三郎は祖父の遺志を継ぎ、煙害と闘うことを決意する。

煙害と闘う地元住民の代表として奔走する関根三郎には、仲代達矢が主宰し、役所広司、滝藤賢一、真木よう子らを輩出した「無名塾」の井手麻渡。住民と対峙しながらも解決の道をさぐる日立鉱山の担当課長・加屋淳平を渡辺大が演じる。このほか、三郎と淡い想いを寄せあう加屋の妹・千穂に小島梨里杏、日立鉱山の社長として決断を迫られる木原吉之に吉川晃司、村の名士で煙害への憤りを孫に託す三郎の祖父・兵馬に仲代達矢。さらに、伊嵜充則、螢雪次朗、小林綾子、石井正則、大和田伸也、六平直政、渡辺裕之、斎藤洋介ら実力派俳優が集結した。監督は、『天心』、『サクラ花─桜花最期の特攻─』の松村克弥監督が務める。

ポスタービジュアルには、煙害を防ぐため、100年以上前に当時高さ世界一を目指して建設された茨城県・日立鉱山の大煙突が描かれている。

『ある町の高い煙突』
2019年6月 有楽町スバル座ほか全国順次ロードショー
監督・脚本:松村克弥
原作:新田次郎「ある町の高い煙突」(文春文庫刊)
脚本:渡辺善則
出演:井手麻渡 渡辺大 小島梨里杏 吉川晃司 仲代達矢 大和田伸也 小林綾子 渡辺裕之 六平直政 伊嵜充則 石井正則 螢雪次朗 斎藤洋介 遠山景織子 篠原篤 城之内正明 大和田健介 たくみ稜
ナレーション:阿川佐和子
配給:エレファントハウス Kムーブ

【ストーリー】 1910年、茨城県久慈郡入四間の裕福な地主の家に生まれ育った関根三郎(井手麻渡)はある日、隣村の日立鉱山による煙害が発生しているという話を耳にする。村の権力者である三郎の祖父・兵馬(仲代達矢)は事態を重く見て、分家の恒吉を連れて鉱山会社へ掛け合いに行くが、「補償はするが煙害は我慢してくれ」と一方的。受験を控えた三郎を心配した兵馬はある夜、30年前に村長として採掘権を許可したのは自分だと告げ、その5日後に亡くなってしまう。三郎は祖父の遺志を継ぎ、進学も外交官になる夢も捨てて、煙害と闘うことを決意する…。JXTGグループ、日立製作所、日産自動車など春光グループの源流である日立鉱山(現・JX金属)におけるCSR(企業の社会的責任)の原点となった物語。

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