イタリアの巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督のキャリア初期4作品を上映!「ベルナルド・ベルトルッチ追悼特集上映」

2018年11月26日に77歳で逝去した、イタリアの映画監督ベルナルド・ベルトルッチの追悼特集上映が1月12日より2週間にわたり東京・YEBISU GARDEN CINEMAにて開催されることが決定した。

大胆な性描写が話題の一端となり本国イタリアでは上映禁止処分を受けるなど物議を醸した『ラストタンゴ・イン・パリ』や、米アカデミー賞で9部門を受賞した『ラストエンペラー』などを手掛けたベルナルド・ベルトルッチ。本特集上映では、処女作『殺し』を除く、ベルトルッチが20代の7年間で撮影した『革命前夜』(1964)、『ベルトルッチの分身』(1968)、『暗殺のオペラ』(1970)、『暗殺の森』(1970)の4作品を一挙に上映する。

■『革命前夜』
© 1964 Iride Cinematografica ©2010 Cristina D’Osualdo. All rights reserved.
原題:Prima della rivoluzione
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
脚本:ベルナルド・ベルトルッチ ジャンニ・アミーコ
撮影:アルド・スカヴァルダ
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:フランチェスコ・バリッリ アドリアーナ・アスティ アレン・ミジェット モランド・モランディーニ クリスティーナ・パリセット
配給:ザジフィルムズ

【作品概要】 『殺し』に続く長編第2作。スタンダールの『パルムの僧院』を骨子にしつつ、ベルトルッチの故郷である地方都市パルマを舞台に、マルクス主義にかぶれた裕福な出自の青年のアイデンティティが分裂してゆくさまを瑞々しく描き、弱冠22歳のベルトルッチの当時の心象風景とヌーヴェル・ヴァーグへの傾倒ぶりが色濃く反映され、カンヌ国際映画祭で新進批評家賞を受賞、大型新人の登場とセンセーショナルな注目を浴びた。

■『ベルトルッチの分身』
© 1968 Red films Produced by Giovanni Bertolucci
原題:Partner.
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
脚本:ベルナルド・ベルトルッチ ジャンニ・アミーコ
原作:フョードル・ドストエフスキー「分身」
撮影:ウーゴ・ピッコーネ
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:ピエール・クレマンティ ティナ・オーモン ステファニア・サンドレッリ
配給:ザジフィルムズ

【作品概要】 初のカラー作。ジャン=リュック・ゴダールと並んで若きベルトルッチのヒーローだったドストエフスキーの『分身』を下敷きに、生真面目な大学講師/凶暴な殺人者という「二重人格」に引き裂かれる青年を描いた。

■『暗殺のオペラ』
© Licensed by COMPASS FILM SRL – Rome – Italy. All Rights reserved.
原題:Strategia del ragno
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
脚本:ベルナルド・ベルトルッチ マリル・パロリーニ エドゥアルド・デ・グレゴリオ
原作:ホルヘ・ルイス・ボルヘス「裏切り者と英雄のテーマ」(『伝奇集』より)
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ フランコ・ディ・ジャコモ
音楽:ヴェルディ、シェーンベルク
出演:ジュリオ・ブロージ アリダ・ヴァリ
提供:マーメイドフィルム
配給:コピアポア・フィルム

【作品概要】 ホルヘ・ルイス・ボルヘスの短編「裏切り者と英雄のテーマ」を、レジスタンス/ファシストの立場が時代によって交錯するイタリアの複雑な現代史になぞらえつつ、見事に映像化。本作では、以降ベルトルッチとのコンビで数々の名作を生むことになる、アカデミー賞3度受賞した名撮影監督ヴィットリオ・ストラーロと初めてタッグを組んだ。

■『暗殺の森』
© 1971 Minerva pictures Group All rights reserved.
原題:Il conformista
監督・脚本:ベルナルド・ベルトルッチ
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ
音楽:ジョルジュ・ドルリュー
出演:ジャン=ルイ・トランティニャン ステファニア・サンドレッリ ドミニク・サンダ
提供:紀伊國屋書店・マーメイドフィルム
配給:コピアポア・フィルム

【作品概要】 第二次大戦前夜のヨーロッパを舞台に、ジャン=ルイ・トランティニャン演じる青年がファシストの暗殺者へと変貌を遂げる様を描き、世界中の映画ファンを魅了した。

「ベルナルド・ベルトルッチ追悼特集上映」
1月12日(土)~25日(金) YEBISU GARDEN CINEMAにて開催
URL:https://www.unitedcinemas.jp/yebisu/information.php?info=63159