「天地明察」、「マルドゥック・スクランブル」のベストセラー作家・冲方丁(うぶかたとう)の同名小説の実写映画化で、堤幸彦監督、杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、橋本環奈ら豪華若手キャスト共演で贈る『十二人の死にたい子どもたち』が、1月25日より公開される。このほど、1月9日にヒューリックホール東京にてジャパンプレミアが行われ、キャストの杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、橋本環奈、吉川愛、萩原利久、渕野右登、坂東龍汰、古川琴音、竹内愛紗、堤幸彦監督が登壇した。
壁面の回転扉から一斉に登場した12人のキャストたち。続けて堤監督が登場し、イベントは会場の歓声と大きな拍手で幕を開けた。本作が大きな決断をする若者たちが集結するという設定にちなんで、今までの人生で大きな決断をした場面は?という質問には、「いつも何を食べるのかを真剣に悩んでいる」という杉咲は、サラダを食べた際に「ドレッシングを何にしようかと思って買ったんです。それが決断だったんですけど…」と述べ、開封の仕方を間違えて「ドレッシングを浴びてしまいました(笑)」というエピソードを披露し、会場の笑いを誘っていた。
新田は「ロスで生まれ育ちまして、日本に拠点を移して役者をやっていくと決断したのが、人生の一番の決断かもしれません」と回答し、MCから悩んだか?と問われたが、「悩みませんでした!意外とすんなり(笑)」とのこと。北村は「映像も学びたかったので、大学に行くか役者をやるかという選択がありまして、それは決断でしたね。僕は芸能一本でやると結論を出して、まっけん(真剣佑)とすぐに作品で出会いました!」と新田との出会いも明かした。
続けて、高杉は「福岡の中学校に行っていたので、こっち(東京)に出てくるかという決断は大きくて。一人で出てこなければいけなかった」とコメント。黒島も「地元から上京するタイミング」、橋本も「私も福岡から上京するというのが、今までの人生の中では一番大きな決断だったのかな」と、芸能の仕事への入り口を思い思いに語っていた。
イベントの中盤には、本作が12人の未成年たちの嘘と騙し合いが交錯するというストーリーにちなみ、トータライザーを用いてキャスト陣の本音を暴くという企画も。質問に対してボタンを押した人数だけがモニターに表示されるが、「堤監督の次回作にもぜひ出演したい人は?」という質問の結果はまさかの0人で、堤監督が「“12人の見切った子どもたち”ですよ!(笑)」と舞台からはけるという一幕も。すると杉咲から「あんな現場、耐えられないです!…というのは嘘なんですけど(笑)。監督を騙そうということで、みんなで話し合いをしてあえて押さなかったんです(笑)」と明かされ、最後にはモニターも“12”を表示し、堤監督も「大変素敵な役者が揃いました!」と笑顔を見せ、会場は大盛り上がりとなった。
『十二人の死にたい子どもたち』
1月25日(金) 全国ロードショー
監督:堤幸彦
原作:冲方丁「十二人の死にたい子どもたち」(文藝春秋刊)
脚本:倉持裕
主題歌:The Royal Concept「On Our Way」(ユニバーサル ミュージック)
出演:杉咲花 新田真剣佑 北村匠海 高杉真宙 黒島結菜 橋本環奈 吉川愛 萩原利久 渕野右登 坂東龍汰 古川琴音 竹内愛紗
配給:ワーナー・ブラザース映画
【ストーリー】 その日、12人の未成年たちが、安楽死を求め廃病院の密室に集まった。「みんなで死ねば、怖くないから」。ところが、彼らはそこで13人目のまだ生あたたかい死体に遭遇。突然の出来事にはばまれる彼らの安楽死。あちこちに残る不自然な犯行の痕跡、次々起こる奇妙な出来事。彼らだけしか知らない計画のはず。まさかこの12人の中に殺人鬼が……?死体の謎と犯人をめぐり、疑心暗鬼の中ウソとダマしあいが交錯し、12人の死にたい理由が生々しくえぐられいく。全員、ヤバい。気が抜けない。いつ誰が殺人鬼と化すかもわからず、パニックは最高潮に。彼らは、安心して“死ねるのか”、怯えながら“殺されるのか”。監督・堤幸彦が仕掛ける、出口無しのノンストップ未体験・密室サスペンスゲームの幕が上がる。
©2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会