クリストファー・プラマーが死去 ジュリー・アンドリュース、アン・ハサウェイ、アナ・デ・アルマスらが追悼

『サウンド・オブ・ミュージック』などで知られるクリストファー・プラマーが、2月5日に死去した。91歳だった。訃報を受け、共演者のジュリー・アンドリュース、アナ・デ・アルマス、アン・ハサウェイらが追悼のメッセージを発信した。

1965年のミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』で共演したジュリー・アンドリュースは、メディアに寄せたコメントで「世界は今日、優れた俳優を失い、私は大切な友人を失いました。一緒に仕事をした記憶、何年にもわたって共有したユーモアと楽しい思い出を大切にします」と述べた。

2002年の映画『ディケンズのニコラス・ニックルビー』で共演したアン・ハサウェイは、同作での共演から10年後、2012年の映画『レ・ミゼラブル』でアカデミー賞助演女優賞を受賞し、授賞式でクリストファーからトロフィーを受け取った。

▲アカデミー賞授賞式でのクリストファー・プラマー(中央)とアン・ハサウェイ(右)
アン・ハサウェイのインスタグラム(annehathaway)より

セレモニーのフォトをインスタグラムに投稿したアンは、「私にオスカー像を手渡してくれたのがあなただった時、とても特別な気分だった」と振り返り、「どうか安らかに、クリストファー・プラマー。私はあなたの生き方とあなたが与えてくれた芸術が大好きです。どちらも私に果てしない刺激を与えてくれました。あなたと一緒に時を過ごすことができてとても幸せです。この思い出に感謝しています」とつづった。

2019年の映画『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』で共演したアナ・デ・アルマスは、撮影現場での2ショットをインスタグラムに投稿。

▲クリストファー・プラマー(左)、アナ・デ・アルマス(右)
アナ・デ・アルマスのインスタグラム(ana_d_armas)より

「悲しみに打ちひしがれています」と悲痛な思いをつづり、「あなたの隣にいられて私はどれほど幸運だったのでしょう。私のキャリアの中で最高の経験の一つでした」「これからもずっと愛と称賛の気持ちと共にあなたを思っています。どうか安らかに」と追悼した。

▲アナ・デ・アルマスのインスタグラム(ana_d_armas)より

また、『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』で共演したクリス・エヴァンスは、自身のTwitterで「胸が張り裂ける思い」とツイート。「『ナイブズ・アウト』でのお気に入りの思い出の一つは、撮影の合間に一緒にピアノを弾いたこと」と明かし、「素敵な人で、伝説に残るような才能にあふれていた」と偲んだ。

『インサイダー』(1999)と『ビューティフル・マインド』(2001)の2作品で共演したラッセル・クロウは自身のTwitterで、撮影セットでのクリストファーとの印象深いエピソードを書き記し、「善良な人。優れた役者」と称えた。

このほか、多くの著名人がSNSで追悼のメッセージを発表している。

カナダ生まれのクリストファーは、1953年にブロードウェイ・デビューし、TVドラマに出演後、1958年に『女優志願』で映画デビュー。ミュージカル映画の名作『サウンド・オブ・ミュージック』(1965)のトラップ大佐役で一躍有名になった。1974年にはブロードウェイ「シラノ」でトニー賞ミュージカル主演男優賞を受賞した。『スタートレックⅥ 未知の世界』(1991)、『12モンキーズ』(1995)、『ビューティフル・マインド』(2001)などの数々の作品に出演し、『終着駅 トルストイ最後の旅』(2009)でアカデミー賞主演男優賞にノミネート。『人生はビギナーズ』(2010)では、アカデミー賞史上最高齢の82歳で助演男優賞に輝いた。『ゲティ家の身代金』(2017)では、出演予定だったケヴィン・スペイシーが性的暴行を告発され降板となり、その代役で出演、アカデミー賞助演男優賞の候補となった。最新の出演作で、セバスチャン・スタン主演の『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実』は、3月5日に公開される。