MC:続きまして、気さくな性格で慕われるベテランのボラ、貴子を演じました渡辺真起子さん、お願いします。
渡辺:渡辺真起子です。初めて作品がお客さんと出会う日なので、とても緊張しております。鹿野さんという稀有な、わがままで愛おしい人の、そして周りを取り囲んでいる人たちの優しい眼差しというか、おもしろい眼差しを楽しんでいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。
MC:ありがとうございます。息子の靖明の自立生活を温かく見守る父、清を演じました、竜雷太さん、お願いします。
竜:よろしくお願いいたします。私はお母さんが、お母さんですので、黄色でお邪魔しました。お母さんに怒られないように、やらせてもらいました。お母さん、よろしく。ありがとうございました。
MC:そのお母さん、愛情を絶やさない母、光枝を演じました、綾戸智恵さん、お願いします。
綾戸:皆さん、ようこそおいでくださいました。60ぐらいになりますと、やっと親に言われたことがわかるようになりました。この映画で母親が言うてた、「自立いうのは、自分でズボンを履いたり、服を着たりすることとちゃう。本当の自立は自分がだれかと関わって、生きていくことや、生き抜くとやと。あれはわがままなんでしょうか? 私には見事に自分が生きる道を見つけて、しっかりと生きた映画かと思い、お母ちゃんが言っていたことが合っていたなと、毎日首を縦にぎょうさん振っています。主人をよろしくお願いいたします。
MC:ありがとうございました。田中の父で、勉強よりもボラを優先する息子を苦々しく思っている病院長、猛を演じました佐藤浩市さん、お願いします。
佐藤:こんばんは。この、進行台本を書いた方に、大変申し訳ないんですけど、別に息子のことを苦々しく思っているわけではなくて、若干、息子の行く末を心配する、本当にどこにでもいる普通の父親をやらせていただきました。ぜひ最後まで楽しんでください。