MC:ありがとうございました。それでは石橋静河さんにお伺いしたいと思います。菅田さんの同僚という役だったじゃないですか。
石橋:はい。
MC:今回の役をどういう風に感じられていたのかということと、菅田さんと共演していかがでしたか?
石橋:ほとんど菅田さんとのシーンだったんですけれども、撮影日数はとても少なくて、だけど楽しかったです。すごく平穏なシーンだったんですけど、他のシーンは結構大変そうだなと思いながら台本を読んでいて。
菅田:そうですね。僕らのとこ、わりと平和な(笑)。
石橋:落ち着いた感じで。だから他のシーンがどんな風になってるんだろうって…。西田さんが仰っていたみたいに、普通ってなんだろうと思って。わたしのやってた役もわりと普通なのかなとも思ったんですけど、でも普通でいるってなんだろう、普通ってないのかなとか思ったりしながら演じたりしました。
MC:出来上がりご覧になってどうでした?
石橋:まず映像がとても美しいですし、途中から全然人ごとに思えなくなるなと思って、本当にみんなそれぞれのキャラクターが愛おしくて…素敵な映画だと思いました。
MC:ありがとうございます。続きまして織田さんにお話を伺いたいと思います。先ほどからお話に出ているカフェの店員さんになるんですけれども、この撮影現場を振り返ってみて、どんな印象がありますか?
織田:関根監督が作る現場の印象は、緊張感がなく自由に…と思ったら、フィルムが!とか、結構緊張したのかなと…よく分からないです(笑)。でも、自由にやらせてもらったなと思います。
MC:ありがとうございます。関根監督は16mmにこだわって撮影されたんですよね。
関根:そうですね、フィルムってだんだんと今無くなってきちゃってるフォーマットなんですけれども、やっぱりフィルムで撮ったものってすごい人の心の動きとかが映るんじゃないかなって僕はすごく信じていて。で、本谷有希子さんの「生きてるだけで、愛。」っていう本を読んだときに、これがもし映画になるんだったらフィルムで撮りたいなとずっと思っていたので。それを許してくれたスタッフの皆さんにも本当に感謝しています。
MC:本当に夜のシーンが深~くっていう画をこれから皆さん、観ていただくんですけれども。さて、ここでちょっと皆さんに一つ質問してみたいと思います。この作品のキャッチコピー「ほんの一瞬だけでも、分かり合えたら。」というものなんですね。大切な人と分かり合えたと思う瞬間、もしくは相手と深く気持ちが繋がったと思えるのはどんな時か、最近の出来事でもいいんですけれども、ちょっと思い出していただきつつ、お話をしてもらいたいんです。さぁ、誰からいこうかなと思うんですが。じゃあ、トップバッターはセンターにいる趣里さんお願いします。
趣里:あぁ…!
(会場爆笑)
菅田:主演ですから。
趣里:いやぁ…そっか。ええと…言葉じゃないのかなと、まず思うんですけど。そんなに面白いことは言えないんですけど。
菅田:面白タイムじゃないんで大丈夫。
趣里:そっか。すぐそう思っちゃう(笑)。舞台とかやらしてもらってると、お客様となんか通じ合える瞬間みたいなものをすごく感じて…あ、でもこれ一方通行だから嫌ですね(笑)。なんですけど、同じ時間に今生きている、存在しているんだなっていうのが、言葉じゃなくて実際に顔を見てるわけじゃないんですけど、空気で感じるときがありまして。そういうときはものすごい幸せと喜びと、お芝居をやってて良かったなっていう瞬間、ですかね。
MC:と、趣里さんは横で言ってますけど、菅田さんはどうですか?
菅田:なんすかその言い方(笑)。え、なんでしょうね。全然些細なことですけど…コンビニにウィーンって入ったら、「愛が~♪」って俺の曲が流れてるんすよ。その時に店員さんと目が合って…この人かな俺の曲かけたのと思いながら「ありがとう」っていう…。なんかいつの間にか曲に合わせた動きになってるように俺は…。ごめんなさい、ちょっと嘘つきましたけど、そんなことはありましたね。そうですね、ちょっと行きにくくはなっちゃったんすけど。
MC:しかもレジにね、気まずくなかったですか?
菅田:気まずかったです。でも、USENかもしんないし!そうそうそう、分かんないけどね!
MC:コンビニ店員さんとシンクロしたんですね。
菅田:シンクロではありました、間違いなく。