MC:台湾版の監督を務められましたキデンズ・コー監督からのお祝いコメントでした。山田さん、キデンズ・コー監督からも来ましたね!
山田:いや…。嬉しいっす。本当に。あの…嬉しいっす(笑)。
MC:最後のシーンが感動したと。
山田:はい…。いや、もうしゃべられなくなっちゃうな…。台湾版も本当にすごく素敵で、この台湾版があったから、僕らも日本版のリメイクをやらせてもらうことができて、この素敵な仲間たちにも会えて…。本当に、皆んなが報われる映画になればいいなとか、自分主演だから頑張ろうとか、一切なくて…。皆んなが、これからこの先、この映画をやったことで活躍できる場が増えればいいなと思って、そういう映画にしたかったので…。こうやって、皆んなに祝ってもらって、本当に嬉しいです。
(山田の涙に、会場から拍手が…)
MC:ありがとうございます。皆んなでハグしますか!
遊佐:嫌そうな顔すんのやめてくれない(笑)!?
山田:ちょっと暑いなと思って(笑)。
MC:さあ、最後に代表して、山田さんと齋藤さんより、これからご覧いただく観客の皆さんにメッセージをお願いしたいと思います。まずは齋藤さんからお願いします。
齋藤:はい。さっきの山田さんの涙を見ていただいたら、この作品にかける山田さんの思いとか愛とかがすごく伝わったと思うし、それを見守る我々の目とか、監督さんの目とかで、この作品がいかに皆んなにとって愛されているか伝わったんじゃないかと思います。観ていただいて、皆さんがどういうふうに感じるかは、それぞれですし、こちらからは何も言えないですけど、でも皆さんにとってのあの頃とか、もう二度と戻らないようなすごく大切な時間とか、かけがえのない美しい時間を思い出すきっかけにこの作品がなったらすごく嬉しいなと思うので…。どういうふうに思われるかっていう不安はもちろんまだありますけど、個人的にはすごくスタッフさんにも恵まれたと言ったら、ちょっと上から目線になってしまうんですけど、すごく素敵なスタッフさんと、キャストに囲まれて幸せに一ヶ月近く撮影を頑張ったので、まずは皆さんに観ていただくということが、大事なんだろうなと思って。うーん…皆さんにとっても大切な作品になればなと心から思っています。…うーん。なんか、しんみりしてしまうので、もうやめます(笑)。
山田:俺がそうさせちゃったね(笑)。ごめんな(笑)。
MC:では最後に山田さんからお願いします。
山田:はい。こうやって観てもらえるということが、映画にとっては一番幸せなことで、僕たちにとっても幸せなことで、こうやってお客さんが集まってくださることに、本当に感謝しております。もちろん、たくさんの方に観てもらいたいというのがありますし、皆さんがどう思うかというのも、期待と不安もというか、あります。皆さんから「この映画、良かった」とか、「いい映画だった」って、言ってもらえる声が広まることを信じていますし、主人公の浩介が「すごい人間になりたい、俺がいると少しだけ世界が変わるような人間に」と言うんですけど、僕もずっとそうやって生きてきたので、この映画で皆んなの世界とか、お客さんの世界とかが自分の見える世界とか、そういうのを変えられる作品になればいいなと、本当に心から願っていますし、だからこそ、皆さんがこのあと劇場を出た後に、「いやー良かったあ~」って出ていってくださったら、もう本当にそれは一番嬉しいことなんで、皆さんの世界を少しでも変えられたということなんで、そういう声が広まることを僕は信じて皆んなもきっとそう思ってくれていると思うし、ちょっとでも世界を変えられる映画になればいいなと思っています。この後、皆さんぜひ、楽しんでいってください。ありがとうございました。
MC:ありがとうございました!
『あの頃、君を追いかけた』
10月5日(金)、全国ロードショー
監督:長谷川康夫
原作:九把刀「那些年、我們一起追的女孩」
脚本:飯田健三郎 谷間月栞
出演:山田裕貴 齋藤飛鳥 松本穂香 佐久本宝 國島直希 中田圭祐 遊佐亮介
配給:キノフィルムズ
【ストーリー】 10年前―。水島浩介は、クラスメイトの仲間たちとつるんではバカなことばかりをし、さしたる夢や目標も分からぬまま、お気楽な高校生活を送っていた。浩介の態度に激怒した教師が、クラス一の優等生・早瀬真愛を浩介のお目付け役に任命するまでは。真面目でお堅い真愛を疎ましく思う反面、胸がザワつき始める浩介。彼と仲間たちにとって、彼女は中学時代からの憧れだったのだ。やがて、教科書を忘れた真愛のピンチを浩介が救ったことで、2人の距離は一気に縮まっていく…。
(C)『あの頃、君を追いかけた』フィルムパートナーズ