【全起こし】蒼井優「誰かに寄生しているような役が多い」、西島秀俊「原作と脚本、読むたびに泣けて…」映画『ペンギン・ハイウェイ』完成披露舞台挨拶レポート 全文掲載

MC:さて、本作の主人公は10歳の男ということで、皆さんは小学生のころ、どんな小学生でしたか?という質問をぜひ聞きたいと思います。まず北さん。どんな小学生でしたか?

北:とにかくやんちゃで、ダメと言われることほどしたくなるような小学生だったと思います(笑)。

MC:えー!?例えば?

北:夏休みの学校に侵入するとか(笑)。どうしても入りたくて、夏休みの前日にひとつ鍵を開けて(笑)。お母さんも知らないと思いますけど(笑)。

MC:お母さん、知らないほうが良かったかもしれませんね(笑)。

北:そういう冒険というか、ハラハラ感が大好きな小学生でした。

MC:ちょっと主人公のアオヤマ君と似ているような。

北:少し似ていると思ってました。

MC:蒼井さんはどんな小学生でしたか?

蒼井:私は、言っていいのかな? 『魔女の宅急便』が大好きで、家に赤いカチューシャと黒いワンピースがあることに気が付き、「私はキキかもしれない」と本当に思い(笑)。基本的に家族の誰かが家にいるんですけど、ある時、母が調味料が切れたとかで近所のスーパーにお買い物に行き、ひとりになった時に「今だ!」と思って、黒いワンピース着て、赤いカチューシャしてベランダに出て、デッキブラシにまたがって(笑)。小学校4年生って結構知識もあるはずなのに、なんか信じ込んでいて、「飛べ!」って言っているような(笑)、わりと子供っぽい子供でした。飛べませんでしたけど(笑)。

MC:飛べませんでしたか。まさに不思議な世界をまだ信じる心が…

蒼井:信じ込める力がまだありました。

MC:10歳ってそういう時ですよね。

蒼井:ギリギリですよね。たぶん。

MC:西島さんはどんな小学生でしたか?

西島:僕は3月末生まれなんですよ。ギリギリだったので、小さくて、あんまりいろんなことができない子供でした。

MC:今からは想像つかないような…

西島:いや、今もあんまりできないですけど(笑)。あとは、覚えているのは、一回ぐらいこっそりと、バレていたとは思うんですけど、夜に家を抜け出して、ものすごい自由な気がして走っちゃったりとか(笑)、した覚えがあります(笑)。

竹中:大したことないねえ(笑)。

MC:あら、竹中さんはそれを上回るエピソードを?

竹中:(おじいさの声で)私は遠い昔過ぎてね、私が10歳の頃なんて言ったら、遠い昔で…。

MC:何時代なんですか(笑)?

竹中:私はねえ、漫画家になりたいと思っていたんだよ。大人になったら漫画家になろうとずっと思っていたんですけども。10歳の頃は、走るのがすごく早かったので、めちゃくちゃ早かったです。100メートル走とかになると、早くて両サイド見ると誰もいなくて、テープを切ろうとした瞬間に、1番になっちゃうのが恥ずかしくて、逆走しちゃったんです。本当に屈折した子供だったと思います。髪の毛もいっぱいありましたけどね。坊ちゃん刈りで。(おじいさんの声で)あとは昔すぎて忘れたよ。北さんは若くていいねえ。監督も本当に良かった良かった。30歳おめでとう。

石田:ありがとうございます(笑)。

竹中:ごめんなさい(笑)。余計なことばっかりやってまして。