MC:ちょっとした今の質問だけで個性の強い方が。監督は現場をまとめるのが大変だったんじゃないですか?
榮倉:え、まとめるの大変じゃなかったですよね?
李:大変な時もありましたよ。皆さんこれから映画を観ていただくんですけど、ラストシーンは台本になかったやつですよね。安田さんが「監督、ラストさあ、こんなのがいいんじゃないの?」って。
安田:違う違う、台本通りですって。
スタッフ:違います。
李:ほら。
安田:2パターン撮って、「もうひとパターンなんで撮ったんだ」ってブチ切れましたけど。
榮倉:ちょっとちょっと(笑)。穏便に穏便に(笑)。セリフがってことですか?
李:最後の設定が、芝居が全然違っていて、安田さんと話していて「それ面白いからこうしましょう」って言ったら、榮倉も「じゃあ、こうこうしましょう」って言って、パパっと撮ったから印象残ってないけど、あれは台本にないやつですよ。
安田:そうだったんだ。
李:そう、まとめやすかったと言いたかったんですけど、逆効果だった。
安田:違うんだ。いやあ、やれる2人じゃないですか(笑)。
榮倉:そうですね、そういうことですね(笑)。
李:僕から聞いていいですか? 皆さんが出てないシーンで気になったシーンはどこですか?野々さんとか。
野々:最後のシーンですね。
李:大丈夫です。大人だから言っていいところまで、分かりますよね?
野々:ちょっと分からないですけど(笑)。台本を読んだ時のイメージよりも、映像になるとグッと来るところが本当に多かったです。ちえさんとじゅんさんが、2人でいるだけでグッとくるとういか。
安田:お婆ちゃんみたいんですね(笑)。
李:良かった、素敵な夫婦に見えてるってことね。
MC:夫婦役で共演してどうだったんですか?
安田:こうやって公開に近づくにつれて、2人で宣伝活動とかをさせていただくじゃないですか。ようやく距離が縮まったなと思いますね。
榮倉:私もそう思います(笑)。
李:現場ではぜんぜんしゃべらないんですよ。安田さんは無口なんですよ。榮倉も集中して。
安田:とにかく死んだふりするから!15回やるから!それを3日4日で撮らないといけないからね、李監督が「榮倉さんがこんな格好で倒れて、カメラが寄ってきますから、はいじゃあヌキます」って相手がいないんだよ!?それで15パターンだから。うんざりですよ(笑)。「榮倉さんは着替えてますんで、こういうリアクションしてください」って。ビックリしたんだから。そのうんざり感がリアルに良く出てる。
李:旦那のね(笑)。
MC:榮倉さんは、今、距離感の話がでましたけど。
榮倉:うんざりしてるなとは思ってましたよ(笑)。申し訳ないなと思いながら死んでました(笑)。
安田:その死んだふりの終わった後の、2人でしゃべれる喜び。すごい楽しかった。
榮倉:シーン的にも、死んだふりの後のシーンってすごい好きですね。
李:死んだふりが嫌だった?
榮倉:嫌じゃないんですけどね。その後に絶対言うセリフがあって。いきてるなと思って、それは狙いかなとも思ったんですけど。
李:お金がなくて、パパっと撮ってって言われちゃったんですよね。死んだふりのところは3日ぐらいで。
榮倉:悲しい…。楽しい話をしよう!