MC:ありがとうございます。それでは、皆様にいろいろと伺って参ります。まずは、三浦監督、昨日いよいよ公開を迎えました。先ほど桜井さんもちょうど昨年が撮影だったとおっしゃっていて、舞台のころから考えると、本当に長い間本作に関わっていらっしゃると思います。改めて、今こうやって皆様の笑顔を見て…。
三浦:笑顔?(笑)。
MC:お客様の笑顔を…(笑)。
三浦:嬉しいですね、松坂くんね。舞台から2年くらい?
松坂:そうですね。2年くらいですか?
三浦:これでやっと解放されるんだね(笑)。
松坂:この『娼年』の生活から(笑)。やっぱり、舞台をやっても映画版があると片隅にずーっとあったので、どの作品をやっても「あぁ、『娼年』の映画が迫ってくるな」っていう感じだったので。
三浦:その都度、松坂くんと一緒に共犯関係を結んで舞台からやってきて、やっと今日で完結できると思っていますし、あとは、作品は皆さんのもとに巣立って観てもらうだけなので、とてもそれは感慨深いものがありました。
MC:ありがとうございます。松坂さんも完成披露のときに本作をご覧いただくのが楽しみとおっしゃっていて、今、この上映が終わった後、先ほども少しお話しくださいましたけど、まだ皆さんのあたたかい空気に包まれて、今はどんなお気持ちでいらっしゃいますか?
松坂:僕はもう、この目線が一種のプレイだと思っています(笑)。
(会場爆笑)
MC:まだ続いている感じが?(笑)。
松坂:続いている感じがしますね(笑)。いたたまれないです(笑)。
MC:お客様は引き続きお楽しみいただければと思いますけれども(笑)。
猪塚:このスーツを着ていない状態を完全に想像できますからね(笑)。
松坂:できますよ(笑)。どんな感じなのかっていう。鮮明に(笑)。
MC:ありがとうございます(笑)。昨日から全国公開がスタートしまして、実はすでにSNSなどでも多くの口コミ、そして絶賛口コミをいただいております。ご紹介させていただいてもいいですか?特に女性からの反響が大きく、例えば、「観た女性を根こそぎ虜にする映画だ」、「観終わった後に優しい余韻がいつまでも残る」、「私もリョウに癒されたい」、これは皆さんが思っていることかもしれません。あと、「もう一度観てみたい」という方も…。
松坂:えぇ!?
MC:「えぇ!?」って(笑)。
松坂:いやいや(笑)。すごい嬉しいですね!思わぬ言葉が出てきたので(笑)。結構嬉しい言葉ですね!もう一度?
MC:私も個人的に2回拝見させていただいたんですけれども、やっぱり2回目だと落ち着いて観られて、いろんな繊細な目の動きとか体の動きとかをゆっくり見ることができるので、逆に心に沁みてくるというか。
松坂:たしかに。あと、笑っていいポイントとかもはっきりわかってきますもんね!
MC:そうなんです。ドキドキしながら観ちゃうので。
松坂:そうですよね。三浦さんね。
三浦:全然、皆さん笑ってくださいね?(笑)。全て笑いどころが満載なので。笑いどころが満載なんですよ(笑)。
松坂:(笑)。
三浦:真面目に観てほしいんですけど、おかしなところがいっぱいあるので、そこはもうツッコんでください(笑)。僕も編集しながら、笑いながらというか、作ったので(笑)、皆さんにもあまり硬くならずに観てほしいなと。セックスエンターテインメントだと思っていますので、全然アートの欠片もない作品だと僕は思っていますので(笑)、本当に楽しんでください。笑って泣いてっていう娯楽作品だと思っています(笑)。
MC:ありがとうございます。三浦監督も先ほどお話しくださいましたけど、キャストの皆さんにも、これからまたご覧になられる方、そして初めて観られる方に、“こういう感じで観てみて”、“こういうところを今度はポイントにして観てみて”ということをお伺いしてみたいなと思います。トップバッター、松坂さんからお伺いしてもよろしいですか?
松坂:本当に濡れ場のシーンが多いんですけど、さっきの話にも出たように、本当に笑っていいところは十分に笑ってほしいなっていう…これは舞台をやったときにもそうだったんですけど、舞台の初日が、何ていうんでしょうね、様子を伺っている笑いな感じなんですよ。こっちも生でやっているのですぐにわかるんですけど、でも、だんだん日を追うごとに、爆笑、大爆笑みたいになってきていたので、ぜひ映画版の『娼年』も気持ちよく笑えるところは我慢せずに笑ってほしいし、我慢せずに涙してほしいですし、そういうことを全部やったうえで、最後に観終わった後に観た人と、お一人でもいいんですけども、感想を、この映画に浸るっていうのが一番の楽しみなんじゃないかなっていうのはありますね。