【全起こし】前田敦子、柄本佑の女装姿に「きれいではない」映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』東京プレミア上映会舞台挨拶 全文掲載

MC:では、恋人役の三浦さんとの共演。

柄本:三浦さんとは、ちょいちょいちょいというシーンがあるんですけど、観ていただければわかりますが…本当にどっしりとされていて、この落ち着きが、全然お年は下なんですけど、僕のほうが着いていきます!ぐらいすごく落ち着かれているんですよね。現場でどっしりされているから。21歳なんです。21歳を追いかける30歳(笑)。作品の中ではもうちょっと年上だったんですけど、ひょこひょこ着いて行きたくなるくらい後ろ姿がたくましくて、本当に素敵な女優さんです。

MC:後ろ姿がたくましいというのは褒め言葉なのかどうかはわかりませんが…(笑)。

三浦:私も今すごく思いました(笑)。

柄本:いや、思わないでしょ?!後ろ姿がたくましいって言われたら、俺、嬉しいよ?あ、男だからか!(笑)。

MC:例えば、前田あっちゃんに後ろ姿がたくましいって言ったら怒るよ、きっと!(笑)。

柄本:いやいや!この人はそんなにたくましくない(笑)。

前田:ひどーい!(笑)。

三浦:ありがとうございます(笑)。

柄本:本当に現場でどっしりされていて、僕のほうが逆に着いて行きますという感じで、僕としてはやっていて楽しかったですね。

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MC:尾野さんとは、結局共演シーンはないんですよね。

柄本:共演シーンはないです。あまりこういうことは言いたくないんですけど、すげぇきれいですよ、今作の尾野さん。ほんとにきれいです、この作品の中の尾野さんは。色っぽくて。スローのカットがあります。そこの尾野さんは必見だと思いますね。髪の毛がちょっとはだけていて、和服でその髪がまた似合うんですね!皆さんがあまり見たことのない尾野さんを見ていただけるんじゃないかなと思います。めっちゃ褒めてるよ、俺(笑)。

MC:ネタバレになる話はしたくないので、私もこれ以上は言いませんけれども、色っぽいシーンがありますもんね。食べるシーンとか。私はあのシーンが好きなんですけれども(笑)。ここからは監督と末井さんにお伺いしますが、末井さんはご自身の爆発した母親役が尾野真千子さんで、奥さんの役が前田さんで、恋人・愛人役が三浦さんという、このキャスティングはどう思われますか?

末井:もう贅沢すぎるというか(笑)、びっくりしましたね、キャスティングを聞いた時は。

MC:主演の柄本さんが自分の役だと聞いたときはどうでしたか?

末井:柄本さんのお話はだいぶ前から聞いていたので。初顔合わせの時に一緒に飲みに行ったんですけど、どうも他人に思えないというか、親戚の人みたいな感じがして(笑)。

柄本:俺も初めて「素敵なダイナマイトスキャンダル」の文庫の写真を見た時に、俺に似てるなって思いました(笑)。単純に顔が(笑)。

MC:あの文庫本を見るとたしかに似ているかもしれない。キャスティングで早くから柄本さんが決まっていて、監督は「絶対にこの映画は柄本さんなんだ」と。

冨永:はい。単純に佑くんと仕事がしたかったっていうのはもちろんあるんですけど。佑くんはすごく男前に見えるときと面妖な時があるんですけど…褒めていますけども(笑)、その両方を持っている俳優さんで一瞬で両方を見せてくれる人って佑くん以外知らないので。複雑なんだけどすごく明るい人物をどんな人だったらできるのだろうと考えた時、最初から最後まで一人しか出てこなくて、それで受けてくださったのですごく嬉しかったですね。

MC:奥さん役が前田さん、恋人役が三浦さん、爆発するお母さん役が尾野さん、女性陣のキャスティングはどのように考えたのですか?

冨永:まずは末井さんを驚かせようと(笑)。末井さんを驚かせつつ、そしてお客さんも納得してくれるという。最終的に決まった時、僕がびっくりしましたけど(笑)。でも、皆さん(撮影に)3、4日は来られていると思うんですけれども、後で確認します(笑)。

MC:さて、主題歌の話に移ります。映画の最後に主題歌があって、これは末井さんと尾野さんに伺いますが、2人で「山の音」というデュエットをされて。末井さん、原作者が主題歌でデュエットするっていうのはあまりないでしょう。

末井:僕も初めてですね(笑)。

MC:これは、監督がどうしても歌わせたかったんですか?

冨永:これは音楽を担当してくれた菊地成孔さんのアイディアなんですけど、すごく面白いことを思いついてくださったので、僕も「絶対それでいきましょう」と飛びつきました。

MC:歌った尾野さんは、NHK朝ドラの劇中歌はおやりになりましたが、初めてちゃんとした歌という。

尾野:初めてです。

MC:難しい歌でしたね!

尾野:ねぇ!恥ずかしいわー!

MC:3回くらい聴き直しましたけど、あのリズムは覚えられない!末井さんとのデュエットはどんな印象ですか?

尾野:やったことに対してはすごくやりがいがありましたし、楽しかったんですけど、恥ずかしいです!この話、もういいって思うぐらい(笑)。

MC:逆にそういうと、今日来てくれたお客さんは「尾野さんはどんな歌を歌ったんだろう」と思いますよね。

尾野:もうハードルを上げないでほしいね(笑)。

冨永:エンドロールになった時も、皆さん出ないでくださいね。最後まで楽しんで帰ってください(笑)。

柄本:映画全体の流れで観ていくと、ラストの末井さんと尾野さんの歌ですけど、この映画の中のラストシーンぐらいの比重として置かれているので、ぜひ最後まで観ていただけると感動も一入かなと思います。

尾野:くれぐれも「あっちゃんが歌ったほうがよかったんじゃねぇか」って思わないで(笑)。「これでいいんだ」って思ってほしいですね!