MC:一番戦闘能力が高いという。
福山:そうですね。今までそもそもそんなに戦闘をしてこなかったので。今回がほぼ初めてに近しいんですけれども。僕も実際に完成した作品を観てそう思いました。
MC:今まで拳銃を持っているところを見たことがなかったので。
福山:そうですね。持っていなかったですね、今までは。
MC:ものすごくジャンプをしながらバーン!と撃ったりとか…。
福山:何回もやりましたね、あのシーンは。監督もこだわりがあったようで、回転している感じとか銃口の向きとか、それも何度もやりましたね。
MC:ガンを使ったアクションは、最初はやっぱり難しかったですか?
福山:そうですね。難しかったというか、自分でも持ち慣れてないなという感じがあったので、撮影に入る前から劇で使う銃を借りて、ずっと持ち歩いていたりとかはしていました。
MC:普段から?
福山:携帯していたり。
MC:(笑)。刑事ですからね。
福山:(笑)。家でも触ったり、なるべく馴染むようにしていました。
MC:ガンアクションのシーンでは、池内さんがさっきここに出る前にちらっと気になることを…。
池内:あぁ!僕が聞いた話なんですけど、監督が…どこのシーンかはわからないですよ、実弾でやれないかって(笑)。もちろん誰もいないところで!(笑)。リアリティを追及してということだと思うんですけど…。
福山:スケール感ですかね。
MC:福山さんは知っていました?
福山:僕はさっき舞台裏で始めて池内さんから聞きまして、改めてそのエピソードを聞いて、やっぱりジョン・ウー監督のスケールは大きいなぁと。最終的にできる、できないとか、法律の問題とか様々なことがあるので、それはいいじゃないですか、結局やらなかったんだけども。だけど、その発想とやってみたいという想像力は自由ですから、クリエイティブなもの作りにおいて一番大切な第一歩、その話を聞いてピュアだしスケール感が大きいなと思いましたね。
MC:あと、水上バイクのシーンでは実際に福山さんは免許を取られたと。
福山:そうですね。
MC:そういう情報はいろいろなところで報道されているんですけれども、実際は撮影するときにある意味“決死の覚悟”で臨んでいたという噂を聞きました。
福山:決死の覚悟?
MC:川の上で。
福山:あぁ、川の色がわりと濃い緑色だったので、「ここに入るのか…」と思って、撮影が始まる何日か前にどんな川かなぁと思って見させていただいて、やっぱりとても深い緑色をしているなと思って(笑)。これはどうなのかなと思って一応ネットで「水質」と調べてみて、そしたら“人が入っても大丈夫です”っていう数値が出てたの。
MC:そうなんですか?
福山:ごめんなさいね、僕が疑り深くてね(笑)、つい調べちゃったんですけど。大丈夫でしたよ!いよいよ撮影の当日になって、先にアクションのチームが入っていて何回かテストをやって、いよいよ僕が入りますと、暑かったんだけども、水温とかどうなのかな、寒いのかな、冷たいのかもしれないと思って、アクションチームに入る前に「どうですか?今日の川の感じ」と言ったら、「えぇ、魚が死んでしました」って(笑)。あれ?と思って(笑)。「いやいや、ちょっと待てよ。たしかに海でも川でもどこでも多少は魚は死んでいる」と。だから大丈夫だろうなと思って(笑)。