【全起こし】「監督、興味ありますか?」伝説の漫画の映画化は二階堂ふみの発案!『リバーズ・エッジ』完成披露 舞台挨拶 全文掲載

MC:続いては、こずえ役を演じられましたSUMIREさんにも伺ってみたいのですが、こずえは人気モデルなんですよね。学校にも通っているんですけれども、授業も出たり出なかったり、そして出ないときは何をしているのかというと、摂食障害、要するに食べては嘔吐してということを繰り返していて、これもまた困った役柄ですよね。

SUMIRE:自分がそうではないので…(笑)。

MC:わかっていますよ!(笑)。

SUMIRE:(笑)。原作を読んで自分がこずえの役を演じるということになって、役で髪を切ったりとかはあったんですけど、摂食障害で食べては吐いたりの繰り返しもあったんですけど、こずえからしたら食べて吐くという行動が、『リバーズ・エッジ』のなかでの若者たちが悩みにぶつかっている部分とかを、彼女はそれで表しているのかなと、自分で演じていて気づいていったり。こずえの役的に結構一人でいることが多かったりとか、周りに理解してもらえないじゃないですけど、こずえがハルナに対する思いとかもあたたかみがあるなと思ったり、大事なものを大事に、ちゃんとする人なんだろうなと、そういう部分は普段の自分でも共感できるので理解できる部分もありました。摂食障害は難しかったんですけど、自分でもそれを楽しんでやっていけたかなと。

MC:笑いがもれていましたけどね(笑)。

SUMIRE:はい(笑)。

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MC:上杉さんは観音崎というキャラクターですけれども、これは暴力にひたすらはけ口を求めるという。かっこいいですけどね!

上杉:本当ですか?(笑)。ちょうど1年前の明日なんですよね、たぶん最初に本読みをしてみんなが揃ったのが。土居さんはまだそのときにいなかったんですけど。「吉沢くんが今日誕生日なんだよ」とかいう話をしていたのを覚えていて、それが1年前ですよね。その時から僕は原作を読んでいて、「何だ、これ」って(笑)。わからない!でも、すごいエネルギーを感じるし、自分の中のわからなかったものが輪郭ができたというか、わかったような気にさせられていたんですよ。それを初めて1年前の明日に監督とここにいるキャストの人たちとお話して。なんかもう一つ見えた気がする、観音崎っていう人とこの作品というものが見えた気がするというところから一気に作品が始まっていって、やってくごとにどんどん自分がわかってきた感じでした。上杉柊平という人間が「俺って本当はこう感じていたんだ」とか。だから、僕は観音崎というキャラクターがすごく好きになって、そこからいい映画に出させていただいているなぁと(笑)。褒めておけばいいみたいになっていますけど(笑)。

MC:(笑)。この1年で変遷が、移り変わりがあったんですね。

上杉:そうですね。自分を知った1年に、この映画をきっかけにそうなれたかなという気がして、僕はすごく役とリンクしています。

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MC:土居さんはルミという役を演じられましたけれども、これは大勢の男性と関係を持つことによって自分を確認する、自分が生きていると実感を持つ女性でした。

土居:そうですかね(笑)。

MC:違ったらすぐ補足してください(笑)。

土居:ルミって尋常じゃなくて、私はもうルミみたいな女はすごく嫌いなんですけど(笑)。でも、やっていると嫌いなぶんだけ私も同じように「もしかしたら私って本当はこんな感じなのかもしれない。同族嫌悪なのかもしれない」と思うくらい…口、ガラガラなので全然しゃべれない(笑)。どうしようかな(笑)。

MC:大丈夫ですよ!

土居:大丈夫ですか(笑)。

MC:最初わからなかったキャラクターが、演じ始めてから、このグループに入っていくなかでだんだん「自分にもしかすると…」と、さっき上杉さんもおっしゃっていて。

土居:その通りです!(笑)。本当にそうで、これは自分自身なのかもしれないって思って。私は観音崎くんとかお兄ちゃんとのシーンが多かったんですけど、お二人がそのキャラクターでいてくれるので、私はそれをひたすら感じて、感じたものを蓄積していくだけだったというか、役作りという感じでもなくてとにかく現場に行って感じたという期間だったので、すごく不思議でしたね。

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MC:続いて森川さんに伺いたいのですが、カンナというキャラクター、山田のことが好きでその愛はだんだん空回っていく、ちょっとストーカーっぽい感じになってしまうというキャラクターでした。最初は皆さんもおそらく感情移入しやすいキャラクターだと思ったんですけれども、このエスカレートしていく感じは恐怖でしたけどね。

森川:恐怖でした(笑)。

MC:演じられていて、皆さんがおっしゃっていたような役作り、そして自分の中での変化はありましたか?

森川:私は比較的にカンナという女の子と性格自体もたぶん近いんですよ。

行定:そんなこと言って大丈夫?

森川:(笑)。たぶん大丈夫(笑)。そんな変な女の子じゃないので(笑)。人に対して一途なところとか、そんな変な女の子じゃないと思うので大丈夫だと…。

MC:言い訳みたいになってますけど(笑)、これは皆さん、映画をご覧になると「あぁ!なるほど!」ってなると思いますけどね。

森川:たぶんカンナが山田くんのことが好きという一途な気持ちは、今日ここに来ている大体のお客さんと同じ気持ちというか、大体みんなわかっていただける気持ちだと思うんです。それが私もすごく似ていて、人のことを好きになるけど好きすぎてどんどん離れていっちゃうみたいな、そういうのは本当に「あぁ、カンナっぽいな、自分」って、カンナをやっていて「あ、自分、カンナだな」って思いながら演じていました。

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